GMは2022年8月2日、キャデラック・ブランドの未来のBEVフラッグシップセダン「セレスティック」のショーカーを初公開した。
キャデラックは全モデルを電動化することを宣言しているが、「セレスティック」はその電気自動車シリーズのフラッグシップとして構想され、キャデラックブランド120年の伝統からインスピレーションを継承したコンセプトカーとなっている。
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キャデラック・アドバンスド・デザインのマネージャーであるマガリー・デベリス氏は、「ショーカーのセレスティックは、キャデラックを最も純粋に表現したモデルです。キャデラックの歴史の中で、デザインとイノベーションの融合を表現し、真のキャデラックのフラッグシップを特徴付けるステートメントなのです」と語っている。
このショーカーの開発にあたり、デザインとエンジニアリング・チームは、戦前のV型16気筒エンジンを搭載した特注のセダンであるコーチや、1957年にハンドビルドされたコンセプトカー「エルドラド ブロアム」など、初期のキャデラック・セダンを特徴付けたクラフトマンシップ技術やカスタマイズの技法に注目している。「セレスティック」は、キャデラックの伝統を、革新的な生産方法と新しいテクノロジーによって蘇らせた集大成のモデルとされている。
チーフエンジニアのトニー・ローマ氏は、「これらのモデルは、それぞれの時代においてラグジュアリーの頂点を極め、キャデラックを世界のスタンダードにすることに貢献しました。セレスティックは、最高のラグジュアリー体験を提供するスーパーセダンであり、その血統に基づいて、過去のモデルが表現した革新的な精神を受け継いでいます」と語っている。
デザイナーチームは、建築家エーロ・サーリネンのミッドセンチュリーの傑作をはじめとするクラシック建築や、時代を超えて今なお愛され続けているアメリカを代表するアイコニックなデザインからも、インスピレーションを得ている。
これらの要素を意識し、新型バッテリー「アルティウム・プラとフォーム」ベースのBEVアーキテクチャに反映させることで、「セレスティック」として完璧に表現することができている。
キャデラック・カラー&トリムのクリエイティブデザイナーであるレティシア・ロペス氏は、「私たちは機能美と造形美を融合させました。最高級の本物の素材、ディテールへのこだわり、先進技術を通じてお客様の五感すべてを刺激し、クルマと人とのつながりを作り出すために、私たちはあらゆる角度から検討を重ね熟成させる必要がありました」と語っている。
このショーカーでは、キャデラックの未来へのビジョンを表現するための素材を厳選し、革新的な技術を採り入れ、細部までこだわったハンドクラフト仕上げを注ぎ込んでいる。
このショーカーのハイライトは、対角55インチ・サイズののLEDディスプレイを含む5つの高解像度のLEDインタラクティブ・ディスプレイ、可変透過型のスマートガラスルーフ、そしてキャデラックが「セレスティック」に採用する予定のGMのさらに進化したハンズフリー運転支援技術の「ウルトラクルーズ」など、業界初の機能を搭載している。
スマートガラスルーフは、座席位置に合わせた4つのゾーンで照明を別々に変えることができるSPD(Suspended Particle Device/浮遊粒子デバイス)技術を採用。乗員はそれぞれパーソナライズした快適性と視界などの車内体験を個別にコントロールすることができる。
さらに、対角55インチ・サイズのアドバンストLEDディスプレイは、アクティブプライバシー技術である電子デジタル・ブラインドを備えたパッセンジャーディスプレイが導入され、ドライバーからは見えないよう工夫され、乗員が映像コンテンツを楽しむことができるよう設計されている。
今回のショーカーで公開されたこれら多くのテクノロジーにより、「セレスティック」はキャデラック史上最も先進的なモデルに仕上げられている。なおこの「セレスティック」単にショーカーというだけではなく、量産を前提にした開発が新興しており、量産車については、後日発表となる予定になっている。
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