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ジムニーのロングワゴンがあった!? 無理やりすぎるボディの車5選

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ジムニーのロングワゴンがあった!? 無理やりすぎるボディの車5選

■かつてはさまざまなボディタイプが存在

 かつて、ボディタイプを1車種で複数ラインナップするクルマがたくさんありました。

やはり出てきた「ジムニートラック」! スズキが「ジムニーシエラ」ピックアップ仕様を出展!

 トヨタ「クラウン」を例に挙げると、現在は4ドアセダンのみですが、かつてはセダン以外にも2ドアクーペ、ワゴン、バン、トラックと、さまざまなボディタイプが存在していました。

 ほかの車種でも同様で、ユーザーのニーズに合わせたボディタイプが展開されていましたが、いまではそれぞれが専用の種に分かれて販売されています。

 そこで、かつて販売されていたモデルのなかで、ユニークなボディタイプをラインナップしていたクルマ5車種をピックアップして紹介します。

●マルチスズキ「ジプシー」

 2018年に20年ぶりのフルモデルチェンジがおこなわれ、いまだに納車待ちが続くほど人気のスズキ「ジムニー」ですが、日本で1998年まで販売していた2代目「ジムニー」をベースとしたモデルが、2019年の春までインドで販売されていました。

 インドのマルチスズキ社が製造販売していた「ジプシー」は、「ジムニー1000」のボディをベースとしていて、ラダーフレームをロングホイールベース化。

 2ドアボディもロングかつハイルーフに変更され、オープンボディの「ジプシー ソフトトップ」もラインナップしていました

 エンジンは1.3リッター直列4気筒を搭載し、装備は2代目「ジムニー」とほとんど変わらない非常にシンプルなものでしたが、インドでは日本円で約100万円という低価格で販売されて人気を博します。

 しかし、安全装備の義務化などの法改正により生産を終了してしまい、現状では後継車はありません。

●スバル「バハ」

 初代スバル「レガシィ」は1989年に発売され、高性能で道を選ばないオールマイティに使えるワゴンが、とくに人気となりました。

 2代目レガシィには、派生車として「ツーリングワゴン」をベースに車高をアップしてSUVテイストを盛り込んだ「レガシィ グランドワゴン(後に『ランカスター』へ改名)」が登場します。

 レガシィ ランカスターは北米では「アウトバック」という名で販売され、2003年にアウトバックの派生車として、荷室上部を取り払いピックアップトラック仕様にした「BAJA(バハ)」を発売。

 バハは5名乗車が可能な、いわゆる「ダブルキャブ」で、スタイリッシュなボディとパワフルなエンジンを搭載したピックアップトラックとして、マリンスポーツやアウトドアスポーツの愛好家に人気となります。

 しかし、バハは定番車種にはならず、2006年までのわずか3年間で生産を終了し、その後のアウトバックに設定されることはありませんでした。

●ホンダ「アコード エアロデッキ」

 ホンダのミドルクラスセダン「アコード」は、1976年に初代が発売されました。

 当初のボディタイプはハッチバックのみでしたが、後にセダンが追加され、1985年に3代目が発売されるとハッチバックは「エアロデッキ」という3ドアのステーションワゴンとなります。

 アコードエアロデッキはロー&ワイドなフォルムに加え、フロントからリアへ続くロングルーフデザインが特徴的なクルマです。

 デザインは、セダンをベースにステーションワゴンに改造した「シューティングブレーク」を彷彿とさせ、リトラクタブルヘッドライトを採用したフロントフェイスと相まって、それまでの国産車には無い、非常にスタイリッシュなフォルムでした。

 さらにトップグレードの「2.0Si」には、最高出力160馬力を発揮する2リッター直列4気筒DOHCエンジンを搭載するなど、見た目だけではなくスポーティな走りも実現しています。

 しかし、3ドアでは使い勝手がよいとはいえなかったようで、4代目アコードはセダン、クーペ、ステーションワゴンのラインナップとなり、エアロデッキはこの代限りで販売を終了しました。

■「5ドアハッチバックは売れない」を証明した2台

●日産「スカイライン ハッチバック」

 日産「スカイライン」の現行モデルは4ドアセダンのみですが、かつては2ドアクーペや、2代目から7代目まではバンやワゴンもラインナップされていました。

 そして、1981年発売の6代目スカイラインでは、歴代初となる5ドアハッチバックを設定。

 スカイライン ハッチバックは、4ドアセダンのボディのトランク部を、跳ね上げ式のハッチに差し替えられた形状となっていました。

 スタイルはお世辞にもスタイリッシュとは言い難いデザインでしたが、使い勝手が良いボディ形状で、実際に欧州では5ドアハッチバックが定番のボディタイプでした。

 しかし、当時の日本では5ドアハッチバックは売れないというジンクスがあり、スカイライン ハッチバックもジンクスには逆らえず販売は低迷。

 ハッチバックはこのモデル限りで、7代目以降には設定されず、12代目でSUVの派生車「スカイラインクロスオーバー」が登場し、ハッチバックが復活しましたが、2016年に生産を終えています。

●三菱「ギャラン スポーツ」

 三菱「ギャラン」という名前はすでに消滅してしまいましたが、三菱が誇る名車です。

 そのギャランのなかでも1994年にデビューした「ギャラン スポーツ」は、シリーズのなかでもかなりの珍車となっています。

 ボディタイプは5ドアハッチバックで、フロントには小ぶりなバンパーガードが装備され、ルーフレールを装着。セダンに対して若干最低地上高が上げられており、当時の「RVブーム」にあやかったSUV風なスタイルです。

 ギャラン スポーツは「GT」と「RV」を融合した「GTRV」をキャッチコピーとするなど、性能的には優秀で、「GT」グレードには240馬力を誇る2リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載。フルタイム4WDシステムが組み合わされ、走りは本格的なものとなっていました。

 また、リアハッチには大型スポイラーが装備されており、デザイン的にも違和感はなく、むしろスタイリッシュでした。

 しかし、前述の5ドアハッチバックのジンクスのとおり販売は低迷し、この代限りでなくなってしまいます。

※ ※ ※

 冒頭にあるとおり、昔は1車種に複数のボディタイプをラインナップするのは一般的なことでした。しかし、近年では合理化が進み、車種によってボディタイプが分けられるケースがほとんどです。

 合理化自体はメーカーとしては当然のことだと思いますが、今回紹介したようなユニークなボディタイプが見られなくなったのは、少し残念な気がします。

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