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【2350万円】ハイブリッドでAWDのシボレー「コルベットE-Ray」が上陸! 走りの感想をGMジャパン若松社長に聞きました

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【2350万円】ハイブリッドでAWDのシボレー「コルベットE-Ray」が上陸! 走りの感想をGMジャパン若松社長に聞きました

シボレー ファンデイ2024でコルベットE-Rayが日本デビュー

2024年6月1日に富士スピードウェイで「シボレー ファンデイ2024」が開催され、そこで「コルベット」に追加されたハイブリッドかつAWDの新型モデル「E-Ray(イーレイ)」が日本初デビューしました。AMWでは、この最新コルベットで富士をアクティブ走行したGMジャパン若松社長にインタビューを敢行。その走りの楽しさを聞いてみました。

シボレー「コルベット Z06」で1200キロ試乗! ミッドシップ化は70年前に目指した理想の現実化だった!?

フロントモーターのハイブリッドと電動全輪駆動「eAWD」を装備

2023年の「シボレー ファンデイ」では「コルベット」のハイパフォーマンスモデルである「Z06」が日本初お披露目された。そして2024年6月1日(土)に富士スピードウェイで開催されたシボレー ファンデイでは、電動化されたコルベット「E-Ray(イーレイ)」がジャパンプレミア。一般オーナー向けの同イベントにおいて2年連続でニューモデルが披露されたことに、GMジャパンが実際のオーナーたちをいかに重視しているかが窺い知れる。

今回発表された「E-Ray」はハイブリッド、全輪駆動(AWD)と、コルベット初のポイントが多く、コルベットの歴史に新たな1ページを刻むモデルとなることは間違いないだろう。プレス発表の後には富士スピードウェイをハイスピードで走行し、そのパフォーマンスの高さを会場の全員にアピール。走行後はピット内に展示されていて、多くの人がコルベットを写真に収めていた。

コルベットE-Rayの価格は2350万円(消費税込)からで、2024年以内は抽選販売、2025年以降の車両は予約注文受付後に申し込み順の納車となっている。なお全車右ハンドルだ。

664馬力のハイパフォーマンスとともにステルスモードも備える

E-Ray最大のトピックスである、コルベット初のポイントから見ていこう。ハイブリッドシステムの要となるモーターはフロントのみを駆動し、最高出力162ps、最大トルク125Nmを誇る。そしてそのエネルギー源となるバッテリーはセンタートンネルにレイアウトされていて、その容量は1.9kWhだ。エンジンは標準車と同じ最高出力502psを発生する6.2L V8 OHVの「LT2」を搭載していて、システム総合出力は664psを実現している。

電動モーターがフロントを駆動することにより実現したのが、電動化による全輪駆動「eAWD」だ。このメカニズムは走行状況を把握し、最適な駆動配分を与える。連続するコーナーや悪天候、滑りやすい路面など、あらゆるシチュエーションで優れた操作性とパフォーマンスを実現していて、発表時に流されたプロモーションビデオでは雪道を疾走する様子が印象的であった。もちろんトラクションにも寄与していて、0‐100km/h加速はコルベット史上最速となる2.5秒を実現している。

E-Rayには8つの走行モードが用意されているが、最も特徴的なのが「ステルスモード」だ。ステルスモードは電動モーターのみでの走行モードで、このモードでの上限速度は72km/h、最大航続距離は4.8~6.4kmとなっている。上限速度を超えたりアクセルを強く踏んだりした際は自動的にエンジンが始動する。このステルスモードがあれば、住宅街などでも静かに発進することができるはずだ。静かな走行とアメリカンV8サウンドのどちらも楽しめるコルベットなのだ。

ハイブリッドシステムはコンパクトに仕上がっていて、標準車と比べてもラゲッジスペースの容量はさほど変わっておらず、フロントとリアを合わせて355Lの容量となっている。

E-Rayが目指したのは「トップオブGT」

コルベット8世代目となるC8の開発に際しては、さまざまなバリエーションを踏まえて設計が行われたという。標準車はもちろん、GT3規定のレースマシンを前提としたハイパフォーマンスモデルZ06、そしてこのE-Rayまでも当初から念頭に置いてC8の開発がスタートした。E-Rayが目指したのは「トップオブGT」、グランドツアラーとしての性能を極めたコルベットだ。

クーペとZ06でも取り外しのできるルーフを持つC8コルベットは、フロアでボディ剛性を稼ぐ方向性で開発が進んだ。そのため大きなセンタートンネルには剛性を稼ぐという狙いがある。そこにE-Rayはハイブリッドシステムを搭載したのだ。

またボディはZ06と同じワイドボディを採用。これにより全幅は2025mmとなっている。Z06と同じワイドボディを採用した理由はブレーキシステムにある。ハイブリッドシステムはコンパクトにできたとはいえ、車重はC8コルベットとしては最も重たい1810kgになってしまった。これに耐えるためにE-Rayではカーボンセラミックブレーキが標準となっている。この大きなブレーキを収めるために専用の太いホイールが組み合わされるのだが、それに合わせてボディもワイド化する必要があったそうだ。

GMジャパン若松社長のサーキットインプレは?

トップオブGTを目指したコルベットE-Rayではあるが、当然サーキットでのパフォーマンスは秀逸。シボレー ファンデイ当日は実際にGMジャパンの若松 格社長もレーシングスーツに身を包んでE-Rayに乗り込み、アクティブ走行を楽しんでいた。走行後にはこのようにコメントしてくれた。

「加速感はまるで離陸するような雰囲気だし、ブレーキもカーボンセラミックと回生ブレーキの組み合わせで想像以上に余裕がある雰囲気でした。eAWDもしなやかに効いてくれて、コーナーの限界が高い印象があって、サーキットも余裕感を持って楽しめるクルマに仕上がってますね。ものすごく楽しいですよ」

また、プロドライバーを交えたE-Rayトークショーでは、当日インストラクターを担当したプロのレーシングドライバーたちからE-Rayに対して「回頭性が良い」というコメントが。全輪駆動になってもハンドリングが楽しめるコルベットに仕上がっているのは間違いないだろう。

コルベットの新章の幕開けと言えるE-Ray。今後日本でどのような評価を受けるのかにも注目していきたい。

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