ラグジュアリーでエレガントな佇まい
text&photo:Hiroyuki Kondo(近藤浩之)
【画像】アルピナXB7お披露目【日本仕様を細部までみる】 全126枚
editor:Taro Ueno(上野太朗)
アルピナB3の2020-2021パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤーの受賞以来、2021年に入りB5、D3 S、D5 Sの日本導入と何かと話題の多いアルピナ。
3月25日に八芳園でおこなわれたジャパンプレミアでは、アルピナ初のフルサイズSUVであり、ラグジュアリーとスポーツを融合したフラッグシップモデルであるXB7の国内導入が遂にアナウンスされた。
ちなみにXB7のキャッチコピーは、「すべての旅路をファーストクラスでの冒険へとシフトする」というもの。
アンベールで桜が咲き誇る八芳園の庭園に姿を現したXB7は、アメトリンメタリックのボディカラーモデル。
ボディサイズは全長5165mm×全幅2000mm×全高1830mmで、ベースとなるX7との視覚的な違いは、ボディサイドのアルピナストライプはもちろん、大型エアインテークと立体的なアルピナロゴをあしらったフロントエプロン。
リアでは、中央にディフューザーフィンが配置されたアルピナ製リアエプロンと、アルピナ・スポーツエグゾーストシステムの左右4本出しのツインテールパイプが目を引く。
ホイールは標準では21インチのアルピナ・ダイナミックホイールとなるが、展示車両ではアルピナ史上最も大径ホイールとなるオプション設定の鍛造アルミニウム製23インチのアルピナ・クラシックホイールをセット。
この23インチホイールと組み合わされるのは、ピレリ社と共同開発したという23インチ用の高性能サマータイヤ。
タイヤサイズはフロント285/35 ZR23、リアが325/30 ZR23となっている。
アルピナが細部までこだわった内装
次にインテリアに目を向けてみよう。
3枚構成のパノラマガラスサンルーフで明るく 開放的な室内に配されるシートは、2列目に3人掛けシートまたはアームレスト付きのシングルシートが設定される、3列シートが標準装備。
細部に目を向けると、アルピナエンブレムをあしらったクリスタルフィニッシュのiドライブ・コントローラー、ブルーライト付きのギアセレクター・スイッチ、アルピナプロダクションプレート、イルミネーション付きのドアシル、そしてアルピナのトレードマークともいえるブルーとグリーンのステッチを施したラヴァリナ・レザーのアルピナスポーツステアリングホイールなどが装備されている。
展示車ではメリノレザーのアイボリーレザーとなっていたが、3列シートはラヴァリナ・レザーもオプション設定されているという。
そのほか、パイピング、ステッチ、刺しゅうやエンボス加工などさまざまなインテリアのオーダーも可能だ。
アルピナ流の走行性能と新開発エンジン音
ラグジュアリーでエレガントな内外装を持つXB7だが、アルピナといえばやはり気になるのが走行性能だろう。
搭載されるエンジンは2機のターボを装備し、最高出力621ps、2000rpmから5000rpmという幅広い回転域で81.6kg-mの最大トルク発生させる4.4L V8ビターボエンジン。
0-100km/hまでは4.2秒、巡航最高速度は290km/h。
ちなみにアルピナでは、最高速度ではなく走行しながらステアリングを切ることのできる速度=巡行最高速度に重きが置かれているという。
エンジンサウンドは、新開発となるステンレス製のアルピナ・スポーツエグゾーストシステムにより調整可能。フラップの開閉により、コンフォート・モードでは快適性を重視し、スポーツ・モードではクリアでより鮮明なサウンドを演出してくれる。
621psのパワーを受け止めるブレーキは、フロントにブレンボ製の4ピストン・キャリパーと395×36mm径のブレーキディスク、リアはフローティングキャリパーと398×28mm径のブレーキディスクを装備。
キャリパーは、アルピナブルーとなり、ホワイトのアルピナロゴが配されている。オプションとして軽量ドリルドローターと、耐熱性能の高いブレーキ・パッドの組み合わせも選択可能だという。
トランスミッションは、最新世代のアルピナ・スイッチトロニック付き8速スポーツオートマチックトランスミッション。
リアには電子制御式リミテッドスリップディファレンシャルが採用され、トルクをホイールに最適配分することで、適切なグリップをもたらしてくれる。
四輪駆動システムはBMW xドライブをベースに、アルピナの手によってトルク配分が再設定されている。
「すべての旅路をファーストクラスでの冒険へとシフトする」というアルピナXB7の価格は、2498万円(税込)からとなっている。
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みんなのコメント
という図式はBMW、アルピナといえど逃れられない。
まるでカスタムヴェルファイアみたいだ