コンセプトEV 将来的に市販化も?
ポールスターは、電動オープンカーの新コンセプト「O2」を発表した。同社のトーマス・インゲンラートCEOは、将来的に市販化を目指す可能性を示唆している。
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テスラ・ロードスターのライバルとなりうるO2は、近日発表予定の新型ポールスター5用に開発したアルミニウムアーキテクチャーを応用している。同社は以前、「スーパーカーレベル」のボディ剛性を実現すると述べていた。
O2は、新型5のベースとなったコンセプトモデル「プリセプト」からインスピレーションを得ており、インゲンラートCEOによると「高級スポーツブランド」としてのイメージをさらに強化することと、社内開発を促進することの2点を目的に開発されたという。インゲンラートCEOは次のように語る。
「そのエネルギーとビジョンが当社の原動力になっていることは間違いありません。ポールスター5でプリセプト・コンセプトを実現したのも、あえてそのビジョンを掲げて進んだ結果なのです」
O2の市販化についてインゲンラートCEOは、「パッケージングとその構造から、このようなクルマを生産に移すことは可能です」と答えた。
近日発売予定のポールスター3(大型SUV)、4(中型SUV)、5(セダン)の先の計画は確定していないとしながらも、「2025年以降のことは、未来が教えてくれるでしょう。ここで夢を打ち出し、その夢を実現するために可能な限りのことをしなければ、非常に無責任なことになります」と述べた。
「電動ドライブトレインは、スポーツカーにとって素晴らしいものです。そして、オープンルーフのコンセプトで誰もが夢見る『新鮮な空気、風、自然との距離』を実現するためには、電動ドライブトレインがぴったりです」
「電気の推進力は絶対にロードスターに合うはずなので、将来オープンロードスターを走らせるときは電気でなければならないと太鼓判を押したいですね」
空力性能・持続可能性を重視
O2のパワートレインの詳細はまだ発表されてないが、5と同じ高性能のユニットを採用する予定だ。
格納式ルーフを採用したO2は、全長約4600mmと5より大幅に短く、ホイールベースも約400mm縮小されている。これは、5のスケートボードシャシーのフロアにある、後席のレッグルームを広げるための「フットガレージ」を取り外したことによるものだ。その結果、高剛性を維持しつつ、高いハンドリングと動力性能を実現したという。
デザイン面では、22インチのホイールを装着し、空力に配慮したボディワークが特徴。このボディは空気の流れを改善し、車両後方の乱流を減らすことで航続距離を向上させるよう設計されている。
サステナビリティにも重点を置いており、新しい熱可塑性素材をさまざまなコンポーネントのベースとしているほか、すべてのソフトインテリア素材に再生ポリエステルを使用している。ポールスターによると、アルミニウムのシェルも含め、可能な限りリサイクル素材を使用しているとのことだ。
ポールスターは2030年までに真のゼロ・エミッション車を開発するという目標を掲げている。同社のデザインチーフであるマキシミリアン・ミッソーニは、次のように述べている。
「当社は、プロジェクト・ゼロで開発したアイデアのいくつかをO2に導入し、『わたし達は非常にエモーショナルで野心的な製品を作ることができ、しかも人々をゼロ・エミッション目標に導くことができる』というメッセージを発信しました。楽しめるだけ楽しんで、それから小さなゼロ・エミッション車に乗り換えるということではなく、両立が可能なのです」
ジーリー・グループとの関係は?
O2には、自律飛行型シネマティック・ドローンという斬新な機能も搭載されており、走行中に展開させて走行シーンを撮影することができる。後部座席の後ろにあるエアロフォイルにより走行風を防ぐことで、ドローンの射出を支援。最大90km/hでクルマに追従できる。
O2が、ジーリー傘下の兄弟ブランドであるロータスなどと部品を共有する可能性はあるかと尋ねると、インゲンラートCEOはこう答えた。
「O2(およびポールスター5)のアルミフレームはポールスターが開発したもので、他の用途にも使用できます」
「ポールスターのためにデザインしたこのコンセプトを、ジーリー・グループのすべてのブランドが使いたいと考えており、当社も協力に前向きです。しかし、それは各ブランドの目的に適ったものでなければならず、ここでグループの他のブランドについて語ることはできません」
「当社が開発する強力な電動パワートレインに関しては、ポールスターブランドのみならず、ジーリー・グループ内での共有を検討しています」
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日本でもこんなスポーツ出ないかな