イタリアン・ブランドの再始動
イタリアの自動車メーカーであるランチアは2月2日、小型EVの新型イプシロンを発表した。同社初のEVであり、まずは1906台限定で生産する。
【画像】他のブランドのどう違う? イタリアの「高級車」らしい風格【ランチア・イプシロンと「兄弟車」を写真で比較する】 全33枚
イプシロンは新世代のランチアの先駆けとして、新しいデザインと快適性を最大限に表現しているという。デザインとしては昨年公開された「プーラHPEコンセプト」からインスピレーションを得ている。
公式映像では、Y字型のダイヤモンドカット・アルミホイール、コンセプトと同様のデイタイム・ランニング・ライト、多角形のLEDヘッドライト、Cピラーに取り付けられたエンブレムが確認できる。
リアエンドには、1970年代のラリーカー、ストラトスから影響を受けたという円形テールライトが採用され、中央に「LANCIA」の文字が配置されている。いずれもリアガラスから突き出るような形状で、存在感を強調している。
高級感ある独特のインテリア
内外装のデザインには、イタリアの家具メーカーであるカッシーナも関わった。
インテリアとしては、カネロニ(パスタの一種)をモチーフにしたベルベットシート、ダッシュボードから突き出た半円形テーブル、フラットボトムのステアリングホイールが装備される。
標準装備の2つのスクリーンに親会社ステランティスの新しいインフォテイメント・システム「Sala」を搭載しており、ウィジェットの表示はカスタマイズ可能だ。音声制御機能も備わる。
イプシロンのパワートレインの詳細はまさ明らかにされていないが、1回の充電の航続距離は403kmになるという。
この数値から、プジョーe-208やオペル・コルサ・エレクトリックと同じ51kWhのバッテリーを使用しているものと予想される。
イプシロンのさらなる詳細については2月14日に発表予定で、購入希望者はオンラインポータルから「One of 1906」キャンペーンに参加することができる。初回販売予定台数の1906という数字は、ランチアの設立年(1906年)に由来する。
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