FIA F3選手権の開幕ラウンド、バーレーンのレース2が行なわれ、ルーキーのガブリエル・ボルトレト(トライデント)が今季最初のフィーチャーレースを制した。
現地時間11時50分にフォーメーションラップがスタートしたレース2。ポールポジションはガブリエレ・ミニ(ハイテック)。2番手にはガブリエル・ボルトレト(トライデント)というF3ルーキーのフレッシュなふたりが並んだ。
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22周で争われるレースのスタートでトップに躍り出たのはボルトレト。2番手には、ミニを交わしたグレゴアール・ソーシー(ARTグランプリ)がつけた。
スタート直後の団子状態の中でサイドバイサイドのバトルが繰り広げられたが、首位のボルトレトは一気に2秒ほどのマージンを築き、2番手ソーシーをDRS圏外に。さらにソーシーはミニから激しいプレッシャーをかけられることになった。
4周目、ミニがソーシーからなんとか2番手を奪還したころには、ボルトレトのリードは3.6秒まで拡大。そのリードを縮めることを許さないペースで周回を重ねていった。
しかし7周目に接触してスピンし、動けなくなったマシンが出たことでセーフティカー(SC)出動。10周目にレースが再開されると、ミニはボルトレトに並びかけ、首位に躍り出ることに成功した。
ところがミニにはスタート時に手順違反があったとして、5秒のタイム加算ペナルティが科せられてしまった。ミニが優勝するためには、ボルトレトに対して5秒のギャップを築かなければならなくなったが、ボルトレトは1秒前後の差で追走した。
ミニはボルトレトを振り切ることができないまま、レースは残り2周に。すると接触によりターン1外側でストップした車両が出たことで、SC出動。ファイナルラップはSC先導で走行することになってしまう。
レースはそのままSCチェッカーで終了。ミニは首位でチェッカーを受けたものの、SCで隊列が詰まっていたことでペナルティの影響が大きくなってしまい、8位まで降着することになった。SCが入る前はペナルティがあっても表彰台に上がれる状況であっただけに、ミニにとっては不運な展開となった。
優勝はボルトレト。2位にはチームメイトのオリバー・ゲーテが入り、トライデントがワンツーフィニッシュで開幕戦レース2を終えた。3位には、ディノ・ベガノビッチ(プレマ)が入った。
ファン・パブロ・モントーヤの息子であり、レッドブル育成ドライバーのセバスチャン・モントーヤは9位でフィニッシュ。レース1での10位に引き続き、連続でポイント獲得となった。
前日のレース1では、アストンマーチンのF1ドライバーであるフェルナンド・アロンソが、同郷ホセ・マリア・マルティ(カンポス)の優勝を祝っていた。レース2で優勝したボルトレトがアロンソのマネジメントチームに加わっていることもあって、アロンソはこの日も表彰式に姿を現し、若手の活躍に拍手を贈った。
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