2024年F1第9戦カナダGPが行われているモントリオールの現地時間6月8日(土)の午後3時半、RBから1枚のリリースが送られてきた。RBが角田裕毅との契約を延長し、角田が2025年シーズンも引き続きRBにとどまり、F1で5年目のシーズンを戦うという内容だった。
角田はこう語った。
角田裕毅は予選8番手。Q1で2番手も、突風でロス「苦戦からうまく巻き返したのはよかった。入賞を目指す」F1カナダGP
「レッドブル(・ファミリー)がコミットしてくれたことはうれしいです。また、(レッドブル・ファミリーと)ホンダさんがパートナーを組む最後の年に、ホンダさんと一緒に戦えることは僕のなかでとても大きかったので、それが実現できてよかったです」
しかし、この日、コース上で角田は苦しんでいた。ドライコンディションとなったフリー走行3回目。新しくなったモントリオールの路面に対して、リヤのグリップが十分ではなく、15番手に低迷していた。
「フリー走行3回目ではあまり調子がよくなかったので、フリー走行後にいろいろとデータを確認して、不具合を発見しました」
それ以外にも、角田は予選に向けて、かなりセットアップを変更したという。これによって、予選に入ると角田のマシンはリヤが安定し、ペースが回復。Q1を2番手で通過した角田は、Q2も4番手で突破。第6戦マイアミGPから4戦連続でQ3進出を決めた。
今年4シーズン目の角田にとって、これまで予選での連続Q3進出は『3戦』が最長だった。RBとの契約が更新されたこの日、角田は自身の予選での連続Q3進出記録も更新。これは、4年目になってもなお、角田が成長している証左であり、今回RBが角田との契約を延長した要因でもある。
RBのチーム代表を今年から務めているローラン・メキースは、こう語る。
「私がかつて在籍していたファエンツァのチームに戻る前から、私はユウキのF1での成長を興味深く見守っていた。彼は毎年、着実に成長していたが、今年はまさに驚異的だ。ここまで、すべてのレースで私たちを驚かせ続けている。彼が持っている天性のスピードは、今年さらに成熟したアプローチが加わったことで、非常に安定し、より速くなった。それは、我々が求めていたドライバーだった。私たちは同じ目標を共有しており、共に歩み続ける十分な理由がある。彼はまだ多くのことを成し遂げる力と情熱がある」
Q3では、最後のアタックで「突風が後ろから吹いてダウンフォースを失った」(角田)ため、予選は8番手に終わった。しかし、カナダGPは日曜日も雨の降る可能性がある。契約延長を決めた後も、チームを驚かせるレースを見せてほしい。
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