ファンに愛されるNAボクサーを継承
text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
【画像】新型ポルシェ911 GT3のプロトタイプ【現行モデルやGT3 RSと写真で比較】 全111枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
ポルシェは、新型911 GT3を2月16日に公開すると発表した。新たなティザー画像も公開されている。ピットガレージと思われる場所で撮影された写真から、新型ではレーススタイルのリアウイングを採用していることが明らかになった。
フロントエンドはまだ確認できていないが、昨年までにドイツで目撃された数多くのプロトタイプから、GT3の重要なディテールを見ることができる。
目立つウイングに加えて、大型のリアディフューザー、フロントスプリッター、センターロックホイールなど、今やこのモデルの特徴となっているディテールが確認できる。ボンネットには新しいエアインテークスリットが見られ、グリルは現行992世代のどのモデルよりもワイドだ。また、センターレイアウトのデュアルテールパイプも備えている。
以前にはニュルブルクリンクでのスピードテストを行っている様子も目撃されており、そのエンジンサウンドから次期GT3にはマニアに愛される自然吸気ボクサーエンジンの搭載が期待されている。
確かなことはわからないが、ガソリン・パティキュレート・フィルターやその他の排出ガス低減技術が追加されながらも、992 GT3のボリューム感とトーンは失われていないように聞こえる。
また、トレードマークのウイングを取り除いたモデルも確認されており、人気の高いツーリングモデルが復活することを示唆している。
シャープなレスポンスを実現
詳細はまだ明らかではないが、ポルシェのGTモデルは自然吸気エンジンにこだわっているため、911スピードスターの4.0Lフラット6エンジンが将来のGTモデルにも引き継がれることがわかっている。
GTモデルの責任者であるアンドレアス・プレウニンガーは次のように語った。
「わたし達はこのエンジンで未来に投資してきました。今後のプロジェクトについてコメントすることはできませんが、このエンジンをどこかで再利用しないのは愚かなことです」
「GTカーにおけるわたし達の理念は、自然吸気を維持することです。未来に残したいと思っているからこそ、エモーションやパフォーマンスを失うことなく、よりよいものにするための多大な努力をしてきたのです」
991世代のスピードスターは、21万1599ポンド(3035万円)という価格で、現行GT3と同じパワートレインを使用しているが、多くのアップデートが施されている。
この大排気量直噴フラット6を環境規制に適合させるため、ポルシェは2つの大型ガソリン・パティキュレート・フィルターを装着した。
さらに、溶接ではなく、薄いスチールやニッケル、はんだ付け技術を採用しているため、エグゾーストシステムの重量は従来より10kgも軽くなっている。パワーも500psから510psに増加し、8400rpmまで回転する。
クリーンなだけでなく、新フィルターにより排気背圧が上昇したエンジンでこれを達成するのは並大抵のことではない。
燃料噴射システムの作動圧力は従来の200barから250barに向上し、6つのシリンダーにはそれぞれ専用のスロットルボディが装備された。新しいスロットルボディの効果により、シャープなスロットルレスポンスを実現しているという。
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みんなのコメント
BIGボアで4ℓエンジンを高回転まで回すだけでも技術的に大変なのに、更にパワーアップして&レスポンスアップは凄いな