フェアソープ・アトム(1955年)
1954年、第二次大戦中に活躍した英国空軍の英雄であるDCベネットが、ロンドン郊外で設立したのがフェアソープ。FRPボディのスポーツカーで知られたメーカーだが、処女作は2気筒を積んだ2座のマイクロカーだった。ご覧の通り、ラグジュアリーとは全く無縁のクルマである。
ルソン(1951年)
1951~1952年の2年間のみ製造された、英国製のマイクロカー。アルミパネルのボディに、コミカルなまでに小さいホイールを履き、エンジンはエクセルシア製2気筒250cc。しかし、500ポンドという高額な値付けが災いしてか、生産台数は2桁に届かなかった。その後、プロジェクトは、フェアソープのDCベネットに買収された。
ライトバーン・ゼータ(1963年)
オーストラリアのライトバーンは、セメントミキサーや洗濯機のメーカーだったが、1963年に安価な小型車の製造にも着手する。最初に手掛けたゼータは、324ccのヴィリアーズ製2気筒を積んだ前輪駆動車。1965年までにおよそ400台が生産されたが、その中にはわずかながら、商用車仕様のゼータ・ユーティリティも含まれる。
ライトバーン・ゼータ・スポーツ(1964年)
ライトバーンがセクシーさを増したモデルを意図して開発したのが、1964年発表のゼータ・スポーツだ。エンジンは498ccの2ストロークで、最高出力は21ps。しかし、当時のオーストラリア市場では需要がなく、48台が生産されたのみだった。
FMR TG500(1957年)
かつては空で名を馳せたメッサーシュミットが、第二次大戦でのドイツ敗戦により航空機製造を禁じられ、マイクロカーに鞍替えしたのは誰もが知るところ。第1作となるKR175の設計を手掛けたのは、その分野で名を成していたエンジニアのフリッツ・フェンドだった。ところが、1956年にメッサーシュミットが本業への復帰を果たすと、車両製造部門を売却。これを手に入れたのがフェンドらのグループだった。彼らは三輪だったメッサーKRを四輪へ設計変更。FMRブランドでタイガーとして発表するが、クルップが商標権を主張したため、TG500と改名して1957年に発売する。エンジンは493ccで、最高速度は137km/hに達した。オープンとクローズ、2通りのボディが用意され、あわせて450台ほどが生産された。
スパッツ(1956年)
ドイツ語でスズメを意味するスパッツは、モペッタを生んだエゴン・ブルッシュの発案。当初は三輪だったが、あまりにも強度が低く、安全性が低すぎるとして販売できなかった。これを四輪に設計変更したのが、タトラで名を成したエンジニアのハンス・レドヴィンカである。1956~1958年の間に、およそ1600台が生産された。
エクサム(1983年)
マイクロカーは、ミニに完全に駆逐されたわけではない。フランスではこの手の小型四輪車のマーケットが長年にわたり盛況で、いまだに生産しているメーカーが存在する。というのも、この国では排気量や出力の規制はあるものの、14歳以上であれば無免許、もしくは簡単な試験に受かれば運転ができるからだ。そうした現代版マイクロカーを供給している最大手がエクサムで、最新モデルがこのクーペだ。
リジェ・アンブラ(2008年)
エクサムに次ぐ現代版マイクロカーの大手がリジェ。あのF1で鳴らし、1970年代にはスポーツカーも生産したリジェである。現在はピアジオの傘下にあり、超小型車の生産に注力している。その名に恥じぬF1譲りの速さ、だけは間違っても備えていないが。
スマート・フォーツー(1998年)
果たしてスマートがマイクロカーの範疇に入るか、賛否両論あるところだろう。現代の基準では簡素で遅いクルマだが、1950年代のそれに比べれば、速さも安全性も、おそらく豪華さも桁違いだろう。とはいえ、今でも普通に市販されているクルマとしては、最も小さい部類に入るだけに、現代版マイクロカーとして認定したいと思う。
レヴァG-ウィズ(2001年)
その走りや安全性の水準とスタイリングの安っぽさが、かつてのマイクロカーの基準に極めて近い現代のクルマを上げるなら、このG-ウィズということになるだろう。このインド製EVは、2001~2012年に生産された。英国へも輸入され、ロンドンでは一時期それなりによく見かけたものだ。しかし、その後継モデルであるマヒンドラe2oは、おそらくその一瞬の輝きすら放つことはできないだろう。
ルノー・トゥイジー
これまた、現代的なマイクロカーといえそうなのがルノー・トゥイジー。タンデムレイアウトのEVで、日産と横浜市が実証実験に用いたチョイモビのベースだ。航続距離は最大でも100km程度で、市街地での移動くらいにしか使えないが、ルックスは面白みがあり、走りもなかなか楽しい。しかし、この手のものとしては価格が高い。高額なマイクロカーが成功しないことは、歴史が証明するところだ。果たして50年後、何台のトゥイジーが生き残っているのだろうか。
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