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【価格2倍=魅力2倍?】ランドローバー・レンジローバー vs ベントレー・ベンテイガ 高級SUV比較 前編

掲載 更新 5
【価格2倍=魅力2倍?】ランドローバー・レンジローバー vs ベントレー・ベンテイガ 高級SUV比較 前編

ふんだんなオプションで価格差は3倍に

執筆:Matt Prior(マット・プライヤー)

【画像】英国ブランドの高級SUV ベントレー・ベンテイガとランドローバー・レンジローバー 全62枚

撮影:Luc Lacey(リュク・レーシー)

翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)


28万ポンド(4312万円)。書き記さずにはいられなかった。ふんだんに追加されたオプションのおかげで、大きく膨らんでいた価格だ。ベントレーが提示するベンテイガの英国価格は、14万6700ポンド(2249万円)からなのだけれど。

他方、ダークブルーに塗られたランドローバー・レンジローバーの英国価格は8万9110ポンド(1372万円)。いくつかのオプションが載っているのに、3台を買ってお釣りが出てしまう。

レンジローバーのオプションを載せる前の価格は、8万6920ポンド(1338万円)。ベントレーではなく、メルセデス・ベンツ側の価格帯にある。モデルセグメントとしては、別の領域にあるモデルだといえる。

今回比較試乗するのは、英国ブランドの高級SUV。モデルチェンジ目前の4代目レンジローバーが、フェイスリフトを受けたベンテイガへどこまで迫れるのか、直接比較で確かめてみたいと思う。

2016年に登場したベンテイガのスタイリングは、2020年のマイナーチェンジを経て、美しさに磨きがかけられた。新しい楕円形のテールライトが、最もわかりやすい見た目の違いだろう。

外からは見えにくい、内側にも変更が加えられている。ベントレーは1000点以上の部品を改めたと説明する。マトリックス・ヘッドライトやワイパーなども新しい。細かな部品も含まれているから、一新したとまではいえないと思う。

見事としかいいようがないインテリア

ベンテイガのインテリアで真っ先に目を引くのが、ダッシュボード前面に左右対称であしらわれた、翼を広げたフォルムのメタルパネル。作り込みは見事としかいいようがなく、素晴らしい眺めだ。

ダッシュボード中央にはタッチモニターが、ドライバーの正面にはモニター式のメーターパネルが収められている。日常的によく使うエアコンやオーディオ類の操作には、個別のボタン類が残された。

操作性は良い。ロータリー・コントローラーがあれば、メニュー選択などは一層簡単になるだろう。

シートも新しくなった。大ぶりのサイズで心地よく、サポート性にも優れている。ドライビング・ポジションは、大型SUVというより乗用車に近い。着座位置は低めで、肩の高さくらいにサイドウインドウの下のラインが来る。

ボディサイズは巨大。全長5125mm、全幅1998mm、全高1728mmもあるから、間違いなく大きい。4.0L V8ガソリンターボ・エンジンを搭載する仕様で、車重は2416kgに達する。トランスミッションは8速ATで四輪駆動だ。

ベントレーは能力に長け、多くの目的を達成できる。リアシートは広々としていて、頭上空間にもゆとりがある。最上級モデルを好む人を惹きつけてやまない。

高級車でありながら、最大で3.5tのトレーラーを牽引でき、オフロード走行も可能。最高出力549psと、最大トルク78.3kg-mを発揮し、最高速度289km/hで疾走することもできる。

マイルドHVのD300はレンジのベスト

これ以上必要ないとも思えるが、目下英国で選べるベンテイガはこの仕様一択。日本とは異なり、W12気筒エンジンのスピードは提供されておらず、プラグイン・ハイブリッドは登場前だ。

今回対抗馬としてやって来たランドローバー・レンジローバーは、ディーゼルエンジンを積む。スペックの数字を比べると差は大きいものの、新しいマイルド・ハイブリッドのD300は、4代目レンジローバーのベストだと思う。

3.0L直列6気筒のディーゼルターボと8速ATを搭載し、最高出力は300ps、最大トルクは66.1kg-mと不足ない。でも、ベンテイガと比べると数字は小さい。最高速度も209km/hに留まる。

そのかわり、パワートレインが受け持つ質量も少し小さく、車重は2275kg。マイルド・ハイブリッドとして電気モーターがアシストしてくれ、レスポンスを高めている。

ボディサイズは、ほかの数字ほど差は大きくない。全長5000mm、全幅1990mm、全高1836mmで、幅が8mm狭く、88mm背が高い。見た目は数字以上に幅が狭く感じられる。ウインドウラインが低いことが、視覚的な要因だろう。

レンジローバーのテールゲートは、下半分が下側に開く。荷室のフロア高はベンテイガとほぼ同じだが、開口部が大きく見える。これも、背が高く見える理由の1つだ。

荷室容量は2台でほぼ同値。レンジローバーは485L、ベンテイガは484Lある。

レンジローバーに乗り込んでみると、サイドウインドウは肘の位置くらい。グラスエリアが大きく、より広々とした印象を受ける。実際のシート周辺の広さも、ベントレーと同じくらい余裕がある。

この続きは後編にて。

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みんなのコメント

5件
  • ベンティガはカッコ良いのか?
    ベントレーだからよく見えるのではないか?この車格の高級SUVが丸目、ボディ横の膨らんだフェンダーラインもあんまりセンスよくないと思うのだが。
  • レンジローバーの上品で控えめな高級感が好きだな。
    2,000万円もするのに外観控えめ。なかなか出来ることではない。
    ヴァラールもイヴォークもそうだが、イギリス紳士的な良いセンスだと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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