■往年の「ケンカの種」に決着!
ナビ通りに走るのと、紙の地図帳を見ながら進むのとでは、どちらが早く目的地に着けるのでしょうか。編集部が往年の疑問を解明するため、実際に2台のクルマで実験しました。
【画像】「スマホナビvs紙の地図帳」対決結果は!? 一部始終とルートを見る(17枚)
晴れた休日。家族で久々にドライブへ出掛けたら、渋滞にはまりました。
お父さんはカーナビが示した“真っ赤な”渋滞ルートをそのまま進もうとしています。一方でお母さんは抜け道に入ろうとアピールします。
なかなか進まない渋滞のイライラと意見が合わないイライラが重なり、車内は険悪な雰囲気に……。
せっかくの休日ドライブなのに、このような状況に陥ってしまった人もいるのではないでしょうか。1台だとどらちが早く着くかは分からず、言い争いをしても根拠や論拠を見出すことは困難でしょう。
そこで編集部は今回、このような往年の疑問とケンカの種をなくすため、2台のクルマを用意して「ナビ対地図帳」の検証をしました。結論は「がんばっても大して変わらない」というものでしたが、検証過程でそれぞれの長所を再認識できました。
※ ※ ※
検証は2023年7月30日、最高気温が35度を超える夏晴れの日曜に行いました。
クルマは、ホンダ「フリード」とトヨタ「ヴォクシー」を用意。
電子デバイスを担当するフリードチームは、ナビのルートを忠実に守って走ります。人間が勝手にルートを変えることはしません。さながら「ナビ様の言う通り」と言わんばかりに、機械の指示に従って進みます。ただしナビは、車載のカーナビゲーションシステムではなく、スマートフォンの地図アプリにあるナビ機能を使い、ディスプレイに表示させることにします。
地図担当のヴォクシーチームは、往年のドライブ必携アイテムである道路地図帳を頼りに走ります。スマートフォンやカーナビで現在地や渋滞状況を確認するのはダメ。昭和時代のように、道路の電光掲示板やラジオから道路情報を得ながら目的地を目指します。
東京駅丸ノ内口を朝8時半に出発し、相模湾に臨む神奈川県大磯町の目的地、大磯港を目指します。
ナビ車のルートは、首都高速3号渋谷線・東名高速・圏央道・新湘南バイパスを経由するもので、予想の所要時間は68分、到着予想時刻は9時38分と表示されています。出発したらこの通りに走ります。
地図車はその時点で渋滞情報も何もないため、当然ですが細かく予想できません。ドライバーは「1~2時間で着けばいいかなぁ」と、ざっくりとしたことしか言えませんでした。
こんな調子の2台が、大磯港に向けて同時に出発しました。
■結果は…大して変わらない?
ナビ車はナビの指示通りに霞が関から首都高速に入り、東名へと進んでいきます。道は順調です。途中、東名の横浜町田IC付近で混雑してきたものの、なんとか流れは維持。
その後も渋滞にはまることなく、ナビもルートを変えることなく、海老名JCTから圏央道に入り、そのまま新湘南バイパス、国道134号を進み、大磯港に着いたのは9時45分でした。所要時間は、出発時の予想より7分長い75分でした。
一方、地図車は、得られる情報が限られていますが、臨機応変にルートを変えられるのが強みです。
出発すると霞が関から首都高に乗ったものの、途中でナビ車とは別ルートを選びました。「日曜午前の東名下りは混みそう」という漠然とした先入観に基づき、首都高1号羽田線・神奈川1号横羽線・神奈川2号三ツ沢線・横浜新道・国道1号・新湘南バイパスのルートにしたのです。
結果としては途中、国道1号の戸塚付近で流れがやや悪くなったものの、こちらも概ねスムーズに走ることができました。
しかしゴールが近くなってきた所で地図車は油断しました。分岐点の位置を勘違いし、大磯港を通過する西湘バイパスに入ってしまうハプニングが発生。
海水浴客やゴールを眼下に眺めながら地図車はさらに西へ進むことになり、大磯西ICで引き返してから大磯港に到着するという一幕がありました。これでおそらく5~10分ほどロスしています。
結局、大磯港に着いたのはナビ車より15分遅い10時ちょうどでした。
分岐を間違えなければ「いい勝負」だったかもしれません(地図車の負け惜しみ)。また、見方を変えれば、ナビが普及している今でも「紙の道路地図帳は十分戦える」と言えるかもしれません。それほどわずかな差の勝負でした。
地図を読むのが得意だったり、道路に詳しかったりするならナビは要らないかもしれませんが、ルート選び以外の、降りる場所や進む方向を音声で教えてくれる機能や、画面上で現在地が分かる機能は、ナビならではの強みと言えるでしょう。
ナビがなかった時代を知る編集部員は、地図帳でのドライブは勘と経験に頼る部分が多く、また、地図と現実で現在地の認識がずれているかも、という「うっすらとした不安」が終始つきまとう感覚が久し振りだったと振り返っていました。
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みんなのコメント
サークルKやampmが現役で残ってるような地図じゃ…
会社の社用車のナビ、お前のことだよ。
目的地の手前のSAにスマートICができて、以前はその次で降りて少々逆戻りしていたところ、さっそくそのスマートICで降りるようにスマホのナビに言われた。
降りたところ、農道や生活道路を案内され、通りすぎてから戻っていた頃の方が遥かに安全で早いということがあった。
ナビに頼りきっていると、私のように悲惨なことになる。
ちなみに、「Y!」だった。