2021年2月、WGPの125ccクラスで2度王者に輝いたファウスト・グレシーニが新型コロナウイルスとの闘病の末にこの世を去った。グレシーニは自らのチームでロードレース世界選手権への参戦を行なっていたが、彼の死後の舵取りは妻のナディア・パドヴァーニが執って行くことが明かされた。
グレシーニ・レーシングは現在、MotoGPクラスへアプリリアとの提携によって、ファクトリーチームとしてエントリー。Moto2とMoto3クラスにも参戦している。
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チーム代表でありオーナーでもあったグレシーニの死去後、誰がチームを引き継いでいくのかは明らかとなっていなかったが、4月29日にチームが声明を発表。グレシーニの妻であるパドヴァーニが両地位を引き継ぎ、彼の息子と共にチームを運営していくと明かした。
なおグレシーニ・レーシングは昨年、2021年シーズン限りでのアプリリアとの提携終了を決定。2022年からは別メーカーと組むことを決定済みだ。
「ファウストのふたつの家族……私達とレーシングチームが力を合わせることになったのは、彼の計画していた事、特にMotoGPの計画を前身させるためだと思っています」
今回の発表に際しパドヴァーニはそうコメントを寄せた。
「最高峰クラスでインディペンデントチームを走らせるということは、ゼロからチームを作るということで、非常に厳しいことです。ですが私は会社の人たち全員が、夢を実現させるため、110%の努力をしていることを分かっています」
「個人的には、これは真の使命であり、私達が直面する挑戦だと思っています。しかし何においても、見守ってくれているファウストに感謝したいです」
「私達は現在いくつかのメーカーと話し合いを行なっており、今後数週間のうちに、MotoGPプロジェクトの詳細を明らかにする予定です」
motorsport.comの調べでは、ドゥカティとグレシーニ・レーシングの間でこれまでに供給に関して話し合いが行なわれていたようだ。ドゥカティはエスポンソラマの撤退する2022年以降も現在の6台体制を維持していきたい意向をもっているため、グレシーニ・レーシングと組む可能性は十分にあると言える。
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