ニュルブルクリンクで開催されているDTMドイツ・ツーリングカー選手権第8戦。14日に行われたレース1は、ポイントリーダーのレネ・ラスト(アウディRS 5 DTM/アウディ・スポーツ・チーム・ロズベルグ)がポール・トゥ・ウインで勝利し、タイトルへ一歩近づいた。
残り2ラウンドとなった2019年のDTM。第8戦の舞台はニュルブルクリンクのGPコースだ。
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前日から好調を見せていたポイントリーダーのラストは、予選でも抜群の強さを見せ1分19秒642で今シーズン7度目となるポールを奪取。ボーナスポイントの3ポイントを手に入れる。
20ポイント差のランキング2位でラストを追うニコ・ミュラー(アウディRS 5 DTM/アウディ・スポーツ・チーム・アプト・スポーツライン)は、予選3番手。ふたりの間にはBMWのブルーノ・シュペングラー(BMW M4 DTM/BMWチームRMG)が入った。
晴天の下、レース1はスタートを迎え、ポールポジションのラストがトップをキープ。シュペングラーは少し遅れ、2番手にミュラーが上がり、4番手スタートのマイク・ロッケンフェラー(アウディRS 5 DTM/アウディ・スポーツ・チーム・フェニックス)もシュペングラーを1コーナーで交わしていく。
ラストを追いたいミュラーだったが、ジャンプスタートで痛恨のペナルティが科せられる。ミュラーは3周目終わりでピットインし大きく後退する。
トップを走るラストは、2番手のロッケンフェラーと共に16周でタイヤ交換へ。24周目に再びトップに浮上すると、レースをリードしていく。
2番手のロッケンフェラーは、マシントラブルで戦線離脱。代わってシュペングラーが2番手に浮上する。
11番手スタートだったマルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM/BMWチームRMG)は、徐々にポジションをアップしていき、ピットストップを終えるとジェイミー・グリーン(アウディRS 5 DTM/アウディ・スポーツ・チーム・ロズベルグ)とポジション争いを行う。
ここ数戦厳しいレースを強いられているウィットマンだが、気を吐いてグリーンのインを1コーナーで差し、実質3番手を手に入れる。
盤石の態勢でレースをコントロールしたラストは、10秒の差をつけて6勝目となるトップチェッカーを受けた。2位のシュペングラーはノリスリンク戦の勝利以来となる表彰台。3位はウィットマンが獲得した。
ミュラーは結局15位でレースを終え、予選のボーナスポイント1ポイントのみ。ラストとの差は47ポイントと大きく開いてしまい、レース2でラストがミュラーより9ポイント多く獲得できれば、最終戦を前にチャンピオンが決定する。
「完璧な一日だ。ポールポジションを獲得し、優勝。そしてチャンピオンシップのリードを広げることができた。47ポイントというギャップにとても満足しているよ。明日タイトルを獲得できることを願うばかりだね。しかし、そのためにも明日も奮い起こさないといけないね」とラストは喜びを語った。
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