F1オーナーのリバティ・メディアは、2021年のレギュレーション改訂に向けて議論を進めているが、その進捗は芳しくない。また今後に関する方向性が見えてこないとして、一部のレース主催者が批判声明を発表している。
こうした状況に対し、レッドブルF1チームのクリスチャン・ホーナー代表に、リバティ・メディアがF1を買収した際、問題を過小評価していたと思うかと尋ねると、彼は次のように答えた。
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「もちろんそうだと思う。多分、大した労力もなしに”フルーツ”が収穫できると思っていたんだろう。しかしそれは、彼らが思っていたよりもはるかに難しい状況だというのが証明されている」
「彼らの決意は変わっておらず、このスポーツをさらに上のレベルに引き上げられる可能性があると確信している。そして我々はEスポーツなど新たに入ってくる要素も、すべてポジティブだと考えている」
「しかし現時点で、このスポーツのコンテンツに集中する必要がある。体裁を取り繕うことはできるし、好きなように”映画”を作ることはできる。しかしその映画に実体がなく、エキサイティングな映画ではない場合、人々がそれを見ることはないだろう」
ホーナーは、リバティ・メディアはすべての当事者を満足させるような合意に達するのを試みるのではなく、彼らが信じる道を突き進むべきだと考えている。
「F1が取り組むべきなのは、2021年以降の内容だ」
「チームには意見があるが、みんな自分たちの立場と関心を守りたいのだ。しかしスポーツのオーナーとしての立場に立つ必要がある。それを、我々は望んでいる」
さらに、リバティ・メディアがF1を前進させるのにふさわしい人々なのかと問われると、ホーナーは「それは、時間が経たなければ分からない」と答え、2021年以降のF1がどうなるかで判断されると答えた。
リバティ・メディアはこれまで、ソーシャルメディアに関する規制を緩和したり、ファン向けのイベントを多く開催するなどの試みを行ってきたが、ホーナーもその点については、F1にポジティブな変化をもたらしたと認めている。一方で、他の重要な分野に集中することが重要だと強調した。
「過去2、3年の彼らがやってきたことを考えると、以前のやり方とは大きく異なっているものもあるし、非常にうまくいったこともある」
「デジタルプラットフォームやデジタルアクセス、ファンフェスティバルを通じた宣伝などだ。それらはすべて賞賛に値する試みであり、そういった分野では株主やスポンサー、パートナーに価値を提供できている」
「しかしもっと懸念すべき問題は、財政的にもレギュレーション的にも、2021年以降のF1を彼らがどうしたいかということなのだ」
「エンジンはほぼ同じのままになるようだ。それは過去4~5年で明らかな問題だった。そのため、ハイブリッド時代初期のように、エンジンがパフォーマンスの大きな差別化要因にならないようにする必要がある」
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