ルノーのマネージングディレクターであるシリル・アビテブールは、好調のチームが中団争いのライバルたちに対して十分な差を開くことができれば、研究開発の主眼を2019年マシンへと早めにスイッチできるのではないかと期待しているようだ。
ルノーのニコ・ヒュルケンベルグとカルロス・サインツJr.は着実にポイントを重ねており、先週末のフランスGPまで3レース連続で2台がポイントを獲得している。コンストラクターズランキングでも、5位のマクラーレンに22ポイント差をつけて4位に位置している。
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アビテブールは、チャンピオンシップ争いにおいて後方チームの脅威がそれほど大きくないため、今シーズン最後まで今年のマシンR.S.18の開発に集中する必要が少なくなると考えている。
「主に、(コンストラクターズ)チャンピオンシップ4位を守ることになると思う」とアビテブールはmotorsport.comに語った。
「しかし、我々がどのチームからそのポジションを守ることになるのか、はっきりとは分かっていない。おそらくハースか、フォースインディアか? マクラーレンが復活する可能性もある」
「はっきりしてはいないが、それを見守っていかなければならない。なぜなら、もし(ポイントが分散して)我々にとって明確な敵がいなければ、より楽にシーズンを終えることができるからだ」
「それは、チャンピオンシップにおいて前進するため、我々が早く来季に向けてフォーカスできるということを意味している」
サインツJr.とヒュルケンベルグはフランスGPをそれぞれ8位と9位で終えたが、オープニングラップの混乱をかいくぐったサインツJr.が一時3番手を走り、終盤まで6番手をキープしていた。しかし終盤にMGU-Kにトラブルが発生。なんとかポイント圏内でフィニッシュできたものの、チームはこの結果に不満を抱いているようだ。
「それほど悪い結果ではないが、2つ不満がある。最初のひとつは、カルロスが6番手を確保していたということだ。週末の間、チーム全員の努力に対する素晴らしい報酬となったはずだ。最終的な結果にかかわらず、カルロスの進歩が示されたレースで、完璧な週末だった」
「もうひとつの不満は、依然として(トップ3チームとは)明らかに大きな差があるということだ。レースのスタートで、リーダーたちが大きな問題に見舞われたが、それでも我々の前でフィニッシュした。それにフラストレーションが溜まる」
アビテブールは、最近のアップグレードが予選というよりもルノーのレースパフォーマンスを改善していると話した。
「我々は、カナダと違って周回遅れにされなかった。リーダーたちよりも1周1秒遅かったが、(予選では)ポールから2秒遅れだった。だから、レースペースはかなりまともだと思っている。それには、マシンに導入されたアップグレードが関連している。レースペース改善を狙って開発されたものだ」
「これらの開発が、予選ペースに及ぼす影響を理解する必要がある。そしてその問題を克服できるかどうか、次のオーストリアGPで試してみる」
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