■トヨタグループビジョン発表! 今後のトヨタグループはどうなる?
2024年1月30日にトヨタは「トヨタグループビジョン説明会」をトヨタ産業技術記念館(愛知県名古屋市)で行いました。
2023年から日野、ダイハツ、豊田自動織機とグループ会社で不正問題が相次いでいるなかで、説明会にはトヨタの豊田章男会長が登壇。
一連の不正問題や新たなグループビジョンについて、何を語ったのでしょうか。
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今回、説明会が開催されたトヨタ産業技術記念館は、トヨタのモノづくりの起点となる場所、そして各社の会社ではないトヨタでなにかを話し合う場所に適していることから選ばれました。
トヨタ産業技術記念館では、公に「トヨタグループビジョン」が説明する前にトヨタグループ17社のトップやリーダーが集まって、創業の原点を振り返るとともに、グループ全体が進むべき指針となる「ビジョン」と「心構え」を共有することが行われたといいます。
そしてトヨタグループビジョンとして「次の道を発明しよう」というものが示されました。
また「心構え」としては以下を掲げています。
ーーー
・誰かを思い、力を尽くそう。
・仲間を信じ、支えあおう。
・技を磨き、より良くしよう。
・誠実を貫き、正しくつくろう。
・対話を重ね、みんなで動こう。
ーーー
このようなビジョンと心構えを掲げたうえで説明会に登壇した豊田章男会長は、1895年豊田商店の設立されたトヨタグループの系譜図を背景に「誰かを思い、学び、技を磨き、モノをつくり、人を笑顔にする。発明への情熱と姿勢」をトヨタグループの原点であると語りました。
またその後の自動車産業については次のように述べています。
「自動車産業が発展し、グループ各社が成功体験を重ねていく中で、大切にすべき価値観や物事の優先順位を見失う。恥ずかしながら、そんな状況が発生してまいりました。
最初にその事態に直面したのが、他でもないトヨタでした。『もっといいクルマ』をつくる。それよりも、台数や収益を優先し、規模の拡大に邁進した結果、リーマン・ショックにより、創業以来はじめての赤字に転落し、自動車産業をお支えいただいている多くの方々に、ご迷惑をおかけすることになりました。
さらには、世界規模でのリコール問題により、最も大切なお客様の信頼を失うことにもなりました。
私は『このとき、トヨタは一度つぶれた会社だ』と思っております。
そこから私自身のすべてをかけて仲間とともに、ようやく『クルマ屋』と言えるところまで立て直してまいりました。
また日野自動車、ダイハツ工業、豊田自動織機の相次ぐ不正により、お客様をはじめ、ステークホルダーの皆様にご迷惑、ご心配をお掛けしておりますことを深くお詫び申し上げます」(一部抜粋)
そんなトヨタを「クルマ屋」に戻した豊田章男会長は、今回のグループ内における不正問題について「私自身が責任者として、グループの変革をリードしてまいります」と語り、グループ全体の結束を今一度束ねる役目になると話しています。
具体的な豊田章男会長の行動としては、毎年6月に開催されるグループ会社17社の株主総会にすべて出て「株主の立場」としての目線で見ていくと。
また一連の不正に共通点として「上下関係や役職などとのコミュニケーション不足」が挙げられています。
これに関連してグループ17社が集まった会では「肩書ではなく役割が大切」ということで、上下関係なく意見の言い合えることが重要だと言い、豊田章男会長は「この会でも若手から意見が出たという環境になった」(豊田章男会長)と語っていました。
さらにはトヨタやレクサスブランドのマスタードライバーも務める豊田章男会長ならではのアイデアとして、不正が発覚した日野・ダイハツ・豊田自動織機に対して「マスタードライバー」をつくるように提案。
マスタードライバーの件について豊田章男会長は「いまからフォークリフトや大型免許は取れません。軽自動車の乗り味を判断するのもしませんが、不正を起こした各社にはその会社の強みを生かした人選をしたマスタードライバーを出して欲しいです」と語っています。
このようにトヨタグループの歴史や強みを振り返り、一連の不正問題により1度立ち止まることをグループ全体に示すかたちとなりました。
トヨタグループの再出発として、今後どのような動きがあるのか、世の中は注目しています。
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みんなのコメント
名古屋の利益第一主義が産んだ事に決まってる。
トヨタに名車ナシ。