現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > “惨事”で終えたタナク「滑りやすいのは予想外」「彼はチャンピオンにふさわしい」/ラリージャパン最終日コメント

ここから本文です

“惨事”で終えたタナク「滑りやすいのは予想外」「彼はチャンピオンにふさわしい」/ラリージャパン最終日コメント

掲載
“惨事”で終えたタナク「滑りやすいのは予想外」「彼はチャンピオンにふさわしい」/ラリージャパン最終日コメント

 11月24日(日)、2024年WRC世界ラリー選手権の第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2024』の競技3日目“デイ4”が行われ、トヨタ・ガズー・レーシングWRTのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を飾った。

 2024年シーズンに新たに導入された日曜のみの総合順位でポイントを競う“スーパーサンデー”では、ヒョンデ・シェル・モービスWRTのティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1)が最速となり7ポイントを獲得している。

無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」

 そして、ヌービルが2024年のドライバーズチャンピオンに輝き、トヨタがマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。そんな大会最終日を終えた各陣営から、ドライバーたちの声が届いている。

■Mスポーツ・フォードWRT
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/総合3位
「予想通り、最初から非常に厳しいコンディションで、本当に難しいラリーだった。週末を通して路面は乾きつつあったので、ペースを上げ、表彰台を目指して戦ってきた」

「土曜日の午前中から、勝田貴元とセブ(セバスチャン)・オジエとの本当に素晴らしい戦いが続いた。フォード・プーマ・ラリー1でターマックでは初めての表彰台を獲得し、シーズンを終えることができて本当に良かった。僕たちにとって最高のシーズンだった。常にもっと上を目指しているのは確かだが、それでも本当に良いポジティブな結果がいくつか出せたので、ラリー1への復帰としては素晴らしいものだった」

「今シーズンについてMスポーツのみんなに感謝している。全員の素晴らしい取り組みのおかげで、初めから最高のフィーリングを得ることができた。コドライバーのアレックス(アレクサンドル・コリア/コドライバー)と僕は、みんなの懸命な努力に本当に感謝している」

●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/総合5位
「連続でトップ5の成績を収め、シーズンをポジティブな形で終えることができてうれしい。土曜日のペースは、2番手タイムを1回、3番手タイムを2回出したので、とても良かったと思う。マシンのセットアップに苦労したときもあったが、常にうまく対応して解決策を見つけることができた。そうしたことから、エンジニアと一緒に作業するドライバーとして、多くの良い学びを得た」

「今年を締めくくるのに素晴らしい形だった。シーズンを通して懸命な作業をしてくれたチーム全員と、彼らの指導に感謝したい。彼らの助けのおかげで、ドライバーとして多くのことを学べたし、パフォーマンスも向上できた」

●リチャード・ミルナー(Mスポーツ・フォードWRT チーム代表)
「プーマがターマックで競争力があることはわかっていたが、今週末は両ドライバーが結果を出してくれた。アドリアンは、トップペースを出すためにかなりの変更を加える必要があったが、決して諦めなかった。彼の粘り強さが今年5度目の表彰台獲得という結果につながり、彼とアレックスにとって素晴らしいシーズンの締めくくりとなった。ふたりとも本当によくやった。グレッグ(グレゴワール・ミュンスター)とルイ(・ルーカ/コドライバー)にとっても、今年初めからの成長と改善が見られた素晴らしい週末となった」

「私個人としては、素晴らしいシーズンだった。我々は強力なチームとなり、今年はともに最高の思い出を作った。我々全員が一緒に成し遂げたことをとても誇りに思う!彼らは全員、これからの数週間に十分な休息を取る資格がある!」

■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/リタイア
「完全な惨事としか言いようがない。あの場所が滑りやすい状態だとは予想していなかった。コーナーに差し掛かるとすぐにフロントが滑り出したんだ。(クラッシュして止まった場所は、)マシンを回収するにはコースから遠すぎた」

「このような形でシーズンを終えるのは残念だが、ティエリー(・ヌービル)にとって今シーズンがいかに素晴らしいシーズンであったか、認めずにはいられない。彼はとても安定していて、プレッシャーをうまくコントロールしてきた。彼はチャンピオンにふさわしいよ」

●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合6位
「なんて素晴らしい日だ。僕たちが感じていることを言葉で表現することはできない。これほど厳しい1年を過ごした僕たちは、タイトルに値すると思う。この最終イベントに臨むにあたって、望んでいた以上のプレッシャーを感じていたが、抱えていた問題への対処もしながら、できる限り最善を尽くして週末を過ごすことができた」

「最初のステージが終了してタイトルが確定した後、僕たちは少しリラックスして、マニュファクチャラーズの戦いに向け全力でプッシュすることができた。失うものなど何もない僕たちは、全開で進んだ。チームにはタイトルを獲得する価値が本当にあったから、それを持ち帰りたかった。残念ながら今回は十分ではなかったが、チームの全員が今年成し遂げた仕事に大きな誇りを持っているはずだ」

●アンドレアス・ミケルセン(#9 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合31位
「昨日は中止を決め、今日に向けてできる限りの準備をしたいと思っていた。僕たちはうまくやったと思う。とても速かったし、トップ集団で戦った。優れたスピードを見せたし、1日を通してマシンのフィーリングも良かった。今年のチームは本当にマニュファクチャラーズタイトルにふさわしいチームだったので、残念だ。全員が素晴らしい仕事をしてくれたし、マシンはシーズンを通して順調に機能し、とても信頼性が高かったので、タイトルを逃すのはつらいことだ」

「それでも、僕はティエリー(・ヌービル)のことをとてもうれしく思っている。僕は彼とともに育ち、ふたりとも国内ラリーを始めた頃から一緒にレースをしてきた。僕たちは仲の良い友人でもあるので、彼がタイトルを獲得するのを見て本当に感動した。彼のことをとても誇りに思っている」

●シリル・アビテブール(ヒョンデ・モータースポーツ社長 兼 ヒョンデ・シェル・モービスWRT チーム代表)
「今回のラリーは非常に波乱に富んだものだった。我々のドライバーのひとりがチャンピオンになることはわかっていたが、マニュファクチャラーズタイトルは決して確実ではなく、残念ながら僅差で逃してしまった。シーズンを通して、トヨタと激しくも素晴らしい戦いをした。この週末でも、トヨタにとって真の脅威となるだけのペースを持っていた。ラリーの大半をリードしていたにもかかわらず、トラブルで彼らに追いつくチャンスを与えすぎてしまった。パワーステージでの彼らは、追いつけないほど速かった」

「素晴らしいシーズンを送ったトヨタの皆さんに祝意を伝えたい。2025年にふたたび戦うことを楽しみにしている。そして、さらにステップアップし、信じられないほどのレベルの競争力でトヨタと互角に戦えるよう願っている。最後に、素晴らしい1年の間に懸命な努力と決意を示してくれたヒョンデ・モータースポーツの全員に感謝したい。我々は協力して、世界の舞台で大幅に向上した信頼性とパフォーマンスを示し、ヒョンデ初のドライバーズおよびコドライバーズタイトル獲得というマイルストーンを達成したのだ」

■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合優勝
「ラリージャパンの最終日はとてもエキサイティングな一日となり、喜ぶべき最終結果を得ることができた。チームにとってのホームラリーであるこのイベントで、再び優勝することができて本当に嬉しく思う。また、マニュファクチャラーズタイトルの獲得に貢献できたことも、本当に嬉しい。チームのメンバー全員にとって大きな意味を持つことだし、その一員であることを誇りに思う」

「望んでいたようなパフォーマンスを、週末を通して常に発揮できたわけではないけれど、最後まで諦めずに頑張ったよ。今朝、プッシュしなければならなかったオット(・タナク)には同情するけど、それによって私たちにチャンスが巡ってきた。それでも、最後までしっかり走りきって、必要なポイントを獲得するのは容易ではなかった」

●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合2位
「ここ日本で最後のステージに全力で臨んだ結果、これ以上はないと思えるほど素晴らしいシーズンの終わりを迎えることができた。大きなプレッシャーを感じていたし、パワーステージではオール・オア・ナッシングの走りで挑んだ。そして、このタイミングでいいパフォーマンスを発揮することができ、チームとともにタイトルを獲得できたことを非常に嬉しく思うよ」

「チームのみんな、そしてもちろんモリゾウ会長が喜ぶ顔を見るのは最高の気分だし、シーズン中、チームのメンバー全員が努力してきたことが報われたよ。決して諦めてはならないということが、今回改めて証明されたと思う」

●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合4位
「本当に厳しいシーズンでしたが、最後にマニュファクチャラーズタイトルを獲得することができたので、とても嬉しいです。今週末は辛抱強く走らなくてはならず、決して簡単ではありませんでしたが、なんとか最後まで走りきることができましたし、パワーステージではプッシュすることもできました」

「チーム全員が素晴らしい仕事をしてくれましたし、彼らのサポートがなければ、成し遂げることができなかったと思うので、チームとチームメイトにはとても感謝しています。今週末は、多くのファンの皆さんが応援してくれました。自分自身は今回表彰台に立つことができなかったので、皆さんには申し訳なく思いますが、応援には感謝しています」

●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ガズー・レーシングWRT チーム代表)
「ジェットコースターのようなシーズンだった。ラリージャパンに臨むにあたって、タイトル獲得のチャンスがまだあることは理解していたけれど、可能性はそれほど高くなかった。それでも、我々は最後の最後まで戦い続け、その上でどうなるのか様子を見るつもりだった。実際に最後まで戦いを続け、それがタイトル獲得につながったよ」

「今シーズンの後半には、ラリーの最終盤でポイントを失うという悲惨な日曜日が3回ほどあった。一時は望みが断たれたようにも思われたけれど、我々は反撃を続け、重要な意味を持つ日曜日を迎えることができた。これは、最後まで戦い続けること、決して希望を失わないことの大切さを示しているんだ」

こんな記事も読まれています

トヨタが2025年参戦体制を発表。ロバンペラが3冠目指しフルシーズン復帰、勝田を含む4名がフル出場へ
トヨタが2025年参戦体制を発表。ロバンペラが3冠目指しフルシーズン復帰、勝田を含む4名がフル出場へ
AUTOSPORT web
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
AUTOSPORT web
ラリージャパン主催者に対し2400万円の罰金通告。FIA/WRCがSS12一般車進入事案のさらなる詳細を発表
ラリージャパン主催者に対し2400万円の罰金通告。FIA/WRCがSS12一般車進入事案のさらなる詳細を発表
AUTOSPORT web
「自信」を高めた勝田貴元と「夢」を叶えたパヤリ。フル参戦復帰のロバンペラにラトバラ代表が期待
「自信」を高めた勝田貴元と「夢」を叶えたパヤリ。フル参戦復帰のロバンペラにラトバラ代表が期待
AUTOSPORT web
トリッキーなステージに苦戦の声「どれも本当に過酷」「ハードでもオーバーヒート」/ラリージャパン デイ3コメント
トリッキーなステージに苦戦の声「どれも本当に過酷」「ハードでもオーバーヒート」/ラリージャパン デイ3コメント
AUTOSPORT web
突如裏切る日本の路面。「あちこちでスライド」「一体どこでパンクしたのか」/ラリージャパン デイ2コメント
突如裏切る日本の路面。「あちこちでスライド」「一体どこでパンクしたのか」/ラリージャパン デイ2コメント
AUTOSPORT web
「早く月曜日になってくれ」勝田貴元が明かすシート喪失の重圧と、来季決定の瞬間/ラリージャパン
「早く月曜日になってくれ」勝田貴元が明かすシート喪失の重圧と、来季決定の瞬間/ラリージャパン
AUTOSPORT web
「個人的な想いは捨ててきた」と勝田。ラリージャパン最終日で、タイトル防衛のための葛藤を明かす
「個人的な想いは捨ててきた」と勝田。ラリージャパン最終日で、タイトル防衛のための葛藤を明かす
AUTOSPORT web
【ラリージャパン 2024】波乱続きの劇的大団円…ヒョンデのヌービルが悲願のドライバーズタイトル初戴冠
【ラリージャパン 2024】波乱続きの劇的大団円…ヒョンデのヌービルが悲願のドライバーズタイトル初戴冠
レスポンス
ラリージャパンで完走できなければ、2025年WRC参戦はなかった……勝田貴元が明かす厳命「来年は”勝ちに行っていい”と言われるように」
ラリージャパンで完走できなければ、2025年WRC参戦はなかった……勝田貴元が明かす厳命「来年は”勝ちに行っていい”と言われるように」
motorsport.com 日本版
トヨタ、最終日に大逆転で4連覇。ヌービルは悲願の初戴冠【ラリージャパン 最終日レポート】
トヨタ、最終日に大逆転で4連覇。ヌービルは悲願の初戴冠【ラリージャパン 最終日レポート】
AUTOSPORT web
敗れたノリスが王者フェルスタッペンを祝福「彼は誰よりもタイトルにふさわしい。常に最大の仕事をし、弱点がない」
敗れたノリスが王者フェルスタッペンを祝福「彼は誰よりもタイトルにふさわしい。常に最大の仕事をし、弱点がない」
AUTOSPORT web
トヨタ、WRCマニュファクチャラー選手権4連覇。エバンス今季初優勝、全3台がラリージャパンの上位占める
トヨタ、WRCマニュファクチャラー選手権4連覇。エバンス今季初優勝、全3台がラリージャパンの上位占める
AUTOSPORT web
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
AUTOSPORT web
トヨタWRC代表、タイトル獲得に向けラリージャパンで“チームプレー”徹した勝田貴元の「マネジメント力を見ていた」
トヨタWRC代表、タイトル獲得に向けラリージャパンで“チームプレー”徹した勝田貴元の「マネジメント力を見ていた」
motorsport.com 日本版
ハリウッドの脚本なら笑われる。王座を争い激しい火花、ラリージャパンは狂気の週末に【WRC海外記者コラム】
ハリウッドの脚本なら笑われる。王座を争い激しい火花、ラリージャパンは狂気の週末に【WRC海外記者コラム】
AUTOSPORT web
3位&4位のフェラーリ、ドライバーたちに不満が残るレースに。サインツはピット指示に苛立ち、ルクレールは僚友に激怒
3位&4位のフェラーリ、ドライバーたちに不満が残るレースに。サインツはピット指示に苛立ち、ルクレールは僚友に激怒
AUTOSPORT web
フェルスタッペンが4年連続F1チャンピオンに輝く。メルセデスがワンツー飾る【第22戦決勝レポート】
フェルスタッペンが4年連続F1チャンピオンに輝く。メルセデスがワンツー飾る【第22戦決勝レポート】
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村