F1第10戦イギリスGPのスプリント予選レースが行なわれた。F1史上初の試みとなったこのレースを制し、決勝のポールポジションを獲得したのは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンだった。
F1のレースフォーマットをより面白いものにするための試みの一環として、イギリスGPで初実施となったスプリント予選レース。ピットイン義務のない約100km(17周)のレースを戦い、決勝のグリッドを決定する形となる。
【F1動画】2021年第10戦イギリスGPスプリント予選レースハイライト
グリッド先頭はメルセデスのルイス・ハミルトン。彼とタイトルを争うマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がフロントロウに並んだ。アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、ノックアウト予選Q1敗退となったため、16番手から追い上げを狙う形だ。
スタートタイヤを自由に選択することができるため、各車の戦略に注目が集まったが、ハミルトン、フェルスタッペンを含む多くのマシンがミディアムタイヤを選択。一方3番グリッドのバルテリ・ボッタス(メルセデス)を筆頭に、11番手フェルナンド・アロンソ、13番手エステバン・オコン(共にアルピーヌ)、17番手のキミ・ライコネン(アルファロメオ)がソフトタイヤでのスタートを選んだ。
青空の下、気温27度、路面温度48度というコンディションでフォーメーションラップがスタート。各車が入念にタイヤを温め、グリッドについた。
絶好のスタートを切ったのはフェルスタッペン。ハミルトンを交わして一気にトップに躍り出た。フェルスタッペンのチームメイト、セルジオ・ペレスは出遅れ、5番手から7番手までポジションを落とした。
その他、フェラーリのカルロス・サインツJr.はジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)と接触しコースオフ。大きくポジションを落とし17番手となった。角田も18番手までポジションを落とした。一方、ソフトタイヤでロケットスタートを決めたアロンソは、11番手から5番手までジャンプアップした。
ハミルトンは諦めずにフェルスタッペンに食らいつき、コプス(ターン9)で並びかけたものの、フェルスタッペンが気迫のディフェンス。トップを守ることに成功した。
フェルスタッペンとハミルトンはファステストラップを更新しあいながら、1.5秒前後のギャップで周回を重ねていく。すると5周目、隊列の中を走っていたペレスが高速コーナーのチャペルでスピンしコースオフ。一気に最後尾付近までポジションを落としてしまった。レッドブルにとっては決勝でメルセデスと戦う上で、痛恨のスピンとなってしまった。
5番手のアロンソはストレートで右に左にラインを変え、懸命なディフェンスを見せていたが、マクラーレンの2台に抜かれてしまう。それでもなんとか後続を抑え、周回を重ねていった。
フェルスタッペンは、ハミルトンに対して2秒前後のギャップをコントロール。さらに13周目、14周目にファステストラップを叩き出してみせる。ハミルトンは、チームに対して「全力を尽くしている。もっとパワーをくれないか」と訴えるが、フェルスタッペンとの差はさらにジリジリと開いていった。
縁石を踏まないように指示を受けながら、丁寧にドライビングするフェルスタッペン。2.3秒リードでファイナルラップに突入すると、危なげなくトップチェッカー。ボーナスポイント3点を加え、ハミルトンとのポイント差を33ポイントに開いた。そして決勝レースは、ポールポジションからのスタートとなる。
ハミルトンは悔しい2位、ボッタスは3位となった。ノックアウト予選では上回ったフェルスタッペンにしてやられた形だが、決勝ではメルセデス2台がフェルスタッペンに襲いかかることだろう。
スプリント予選レースでもっともポジションを上げたのはアロンソ。マクラーレンの2台には抜かれたものの、ソフトタイヤのアドバンテージをうまく活かして、ノックアウト予選11番手から7番グリッドまでポジションを上げた。
逆に最悪のスプリント予選となってしまったのはペレス。最終周にマシンを止めており、決勝レースは最後尾からのスタートとなる。
アルファタウリ・ホンダの2台は、結果的にノックアウト予選とポジション変わらず、ピエール・ガスリーが12番グリッド、角田裕毅が16番グリッドから決勝に臨む。
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