F1はここ数年、メルセデスが圧倒的な強さを見せている。2014年に現行の”パワーユニット”レギュレーション(V6ターボエンジン+運動エネルギー&熱エネルギー回生システム)が導入されて以降、6年連続でダブルタイトルを獲得、今年も圧倒的な強さを見せている。
そんな状況を打破するため、F1のオーナー企業であるリバティ・メディアは、来季からリバースグリッド形式での予選レースを導入しようとしている。また年間の開催レース数のうち数戦を、通常はF1を開催することがほとんどないサーキットでのレースとする”招待枠”にするという案も浮上している。
■F1カレンダー“特別枠”は良いアイデア! チーム代表が検討の価値アリと支持
この招待枠の考え方は、先日行なわれたトスカーナGP(ムジェロ・サーキット)の成功をもって語られ始めたこと。今年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、ヨーロッパ以外でのレースが軒並み中止に。その代替としてこれまでF1を開催したことがなかったムジェロが開催地に選ばれたが、予想以上に面白いレースとなったのだ。この後も当初は今季の開催予定になかったニュルブルクリンク、アルガルヴェ、イモラ、イスタンブール・パーク、バーレーンの”半オーバル”レイアウトでのレースが予定されており、この成否によっては議論が加速することになるかもしれない。
しかしマクラーレンのチーム代表であるアンドレアス・ザイドルは、現状での懸念は”メルセデスが強すぎる”というただ1点であり、それを打破するために、F1にギミック的な要素を付け加えるべきではないと語る。ザイドル代表曰く、2022年に導入される予定の様々なレギュレーションは、チーム間の差を縮める上で十分だと信じているのだ。
「正直に言って、それが必要だとは思わない。リバースグリッドのようなモノが必要だとは思えないんだ」
ザイドル代表はそう語った。
「我々はこれまでにも、素晴らしいレースを見てきたと思う。昨年、同じようなレベルのリソースを持つ3つのチームが勝利を争っていた時でさえもだ。そして、中団グループでも素晴らしい戦いが見られた。今年も、中団グループでは素晴らしい戦いが見られると思う」
「しかしひとつのチームが、他のふたつのチームと比較して大きなリソースを持ち、驚くべき仕事をしたならば、そのチームの完勝に終わる。残念ながら今年は、メルセデスが支配的な強さを見せている。それが問題なのだ」
「しかし結局のところ、メルセデスはそこにたどり着くために、何年間も一生懸命働いたのだと思う。だから彼らは支配的なシーズンを送っているんだし、勝利に値すると思う」
ザイドル代表は、2022年のF1はチーム間の格差が減り、空力的にバトルしやすいマシンに生まれ変わるため、ショーとしてF1を盛り上げるための人工的な要素は必要なくなるはずだと考えている。
「2022年以降に計画されている全てのモノに対して、私は非常に楽観的に考えている」
そうザイドル代表は語る。
「我々は、ここ何年にもわたって、もっと接近、平等な形になることを実際に期待してきた」
「これには、新たなテクニカル・レギュレーションも役立つはずだ。コース上で接近戦を演じやすいマシンは、ショーを改善するのに大いに役立つはずだ」
「それが、私がF1に、人工的なランダム性を導入したくないと思う理由だ。そういうF1は、私にとってのF1ではない」
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