RBのチーム代表であるローレン・メキーズは、F1サンパウロGPの予選を終え、3番グリッドを獲得した角田裕毅について「素晴らしい」と語った。
嵐の影響で、当初土曜日に予定されていた予選が日曜の朝(現地時間7時30分)に延期された。しかしこの日曜朝もインテルラゴス・サーキットは雨。予定通り予選は始まったもののクラッシュが相次ぎ、合計5回の赤旗が出る、荒れたセッションとなった。
そんな中で角田は躍動。Q1を5番手、Q2を10番手で通過し、Q3へと駒を進めた。
このQ3も赤旗が相次ぎ、残り3分半というところで再開された後のセッションで全てが決することになった。2アタックすることを選んだドライバーがあった一方、角田は1アタックに全てをかけた。
そして角田はこのアタックを完璧にまとめ、首位ランド・ノリス(マクラーレン)には届かなかったものの、2番手タイムを記録。その後メルセデスのジョージ・ラッセルに抜かれたものの、堂々の3番グリッドを確保した。チームメイトのリアム・ローソンも5番手に入っており、RB勢にとってはこれ以上ない結果となった。
「スタンドやテレビの前のみなさんにとって、素晴らしいショーになったと思う」
RBのメキーズ代表はそう語った。
「とても難しいセッションだった。常にグリップが変わり、タイヤが変わることがあった。空気圧も変えた。そんな中で、ユウキとリアムが素晴らしい仕事をしてくれた。エンジニアやクルーとうまく連携し、完璧な走りができた。そういう点で、チームとしても大きな節目だと思う」
「3回の予選セッションを通じて2台のマシンが安定してうまく走れたことは、我々が良い方向に向かってるという重要な証拠だと思う。だから、今興奮しすぎる必要はない。(予選では)まだポイントをもらえないし、あと数時間でレースがあるからね」
そう語るメキーズ代表は、角田とローソンのふたりの活躍を、大いに褒め称えた。
「ユウキにとっては素晴らしい結果だ。3番手というのは、彼のキャリアの中で最高の予選結果だと思う。リアムの5位も、最高の予選結果だった」
「我々は一丸となる。そして、ものすごく長いレースになるだろうということは分かっている。でも我々にとって重要なポイントを獲得するために、良いポジションからスタートできるんだ」
メキーズ代表は、レッドブル昇格の噂など、大きなプレッシャーがかかっている中で予選で好結果を残した角田について改めて称賛した。
「プレッシャーを受けるのは、我々の生活の一部だ。彼らは常に、大きなプレッシャーを受け、それに慣れている。常に注目され続けているんだ。だから彼らは外からかかるプレッシャーよりも、自分自身でプレッシャーをかけている」
「だからユウキは素晴らしい。今週末、彼はどんな状況でも非常に速い。チームの力関係という点では、まさに必要としていることなんだ」
「我々には非常に速いドライバーがふたりいる。そしてお互いにプッシュし合っているんだ。もちろん、多少のストレスが伴うこといなるけど、うまくマネジメントできているよ」
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