現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > F1アメリカGP開催のCOTAに大打撃。”手続きの不備”で28億円の援助金が出ず?

ここから本文です

F1アメリカGP開催のCOTAに大打撃。”手続きの不備”で28億円の援助金が出ず?

掲載 更新
F1アメリカGP開催のCOTAに大打撃。”手続きの不備”で28億円の援助金が出ず?

 2012年からF1アメリカGPを開催しているサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は、テキサス州からの援助金が支払われず、経済的に大打撃を受ける可能性に直面している。

 COTAにおけるF1開催と同サーキットのビジネスモデルは、テキサス州の”メジャーイベント開催基金”からの毎年の支払いに大きく依存している。この援助がF1開催権料をカバーすることで、実質無料でF1を開催することができているのだ。

■F1バルセロナ合同テスト前半4日目:ライブコメント実施中

 F1がCOTAで初めて開催された2012年以来、COTAは毎年2000万ドル(約22億円)以上の援助を受けており、2018年のレースに関しては2580万ドル(約28億円)を受け取る予定だったという。

 基金から援助金が支払われるのは、レースが行われてから数カ月後になる。レースに訪れた観客からの収入を考慮に入れなければならないからだ。

 しかしテキサス州は、COTAが”人身売買の防止策”に関する書類をレース1カ月前である9月19日までに提出しなかったとして、2018年の支払いに関するCOTAの申請を却下した。その背景には、テキサスで売春に関する取り締まりが強化されていることに関係があるようだ。

 テキサス州知事グレッグ・アボットの広報担当者は、次のように述べた。

「人身売買の防止策がイベントの30日前までに提出されない場合、メジャーイベント開催基金からの支払いはできません」

「テキサス州とCOTAは、生産的なパートナーシップを築いています。このパートナーシップは、(サーキットのある)オースティンおよび州全体に大きな経済的影響を及ぼしていますし、我々のオフィスはすでに、次のレースについてCOTAと協力しています」

 COTAの上級副社長であるリック・アボットは、ツイッターを介してこの件に関するコメントを発表。人身売買の防止策は、MotoGPアメリカズGP開催の際にすでに提出していると主張した。

「人身売買の防止策は、他のイベントの前に提出されており、履行に関して問題はない」

「2018年の4月に、COTAの運営チームは緊急行動計画を含めた、人身売買の防止策を策定した。その計画はMotoGPアメリカズGPの前に提出され、2018年のレースシーズン中、変更されなかった」

 アボットは援助金の支払いに関して、解決できると楽観的な姿勢を保っている。

「2017年のレースに関する支払いは、イベントから10カ月が経過するまで行われなかった」

 テキサス州が発した「すでにCOTAと協力している」というコメントから察するに、事務処理さえ問題なければ、2019年以降の援助金支払いには理論上問題はないはずだ。

 だが、COTAにとって2018年のF1開催に対する援助金は、失うわけにはいかない重要なモノであり、それが得られなければ経済的大打撃になるだろう。

 もともと資金調達に関する協定は、当時のテキサス州監査官であるスーザン・コームズとCOTA創設者であるタヴォ・ヘルムンドが交わしたものであり、COTAにF1を誘致する上で、当時F1の支配者だったバーニー・エクレストンを納得させるための重要な交渉材料だった。

 現在の協定は、テキサス州でF1レースを開催する際に適用される。その対象は特にCOTAに限定されているわけではないため、理論的には他の都市で開催されることになれば、州に資金を請求することができるようだ。

関連タグ

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

年間“42時間”も無駄無駄無駄ァーッ! 交通渋滞は貴重な「時間」「お金」を捨てる行為だ
年間“42時間”も無駄無駄無駄ァーッ! 交通渋滞は貴重な「時間」「お金」を捨てる行為だ
Merkmal
「一目惚れした!」 アバルトが新型EV「600e」の写真を公開 アバルト史上最強ホットハッチに対するSNSでの反響とは
「一目惚れした!」 アバルトが新型EV「600e」の写真を公開 アバルト史上最強ホットハッチに対するSNSでの反響とは
VAGUE
ホンダ・ヴェゼルがマイナーチェンジ。e:HEV Xにアウトドア志向の「HuNTパッケージ」を、e:HEV Zにスタイリッシュな「PLaYパッケージ」を新設定
ホンダ・ヴェゼルがマイナーチェンジ。e:HEV Xにアウトドア志向の「HuNTパッケージ」を、e:HEV Zにスタイリッシュな「PLaYパッケージ」を新設定
カー・アンド・ドライバー
安全性と快適性をさらに向上!スズキが軽トラック「キャリイ」シリーズの新型モデルを発売
安全性と快適性をさらに向上!スズキが軽トラック「キャリイ」シリーズの新型モデルを発売
バイクのニュース
ホンダが新型「個性派 軽バン」発売! “高質感内装”採用の「車中泊仕様」 「STYLE+ NATURE」どんな人が買う?
ホンダが新型「個性派 軽バン」発売! “高質感内装”採用の「車中泊仕様」 「STYLE+ NATURE」どんな人が買う?
くるまのニュース
防災×車中泊、『240 SURVIVAL』発表! ボルボをベースにドクターVが提案
防災×車中泊、『240 SURVIVAL』発表! ボルボをベースにドクターVが提案
レスポンス
アロンソ、鬼才ニューウェイ離脱も“レッドブル帝国”崩壊の兆候とは捉えず「彼らは2021年からF1を支配している」
アロンソ、鬼才ニューウェイ離脱も“レッドブル帝国”崩壊の兆候とは捉えず「彼らは2021年からF1を支配している」
motorsport.com 日本版
まるでハマーの「Hot Wheels」を1/1スケール化したみたい! トイチックに変身したジムニーが凄い【大阪オートメッセ2024】
まるでハマーの「Hot Wheels」を1/1スケール化したみたい! トイチックに変身したジムニーが凄い【大阪オートメッセ2024】
WEB CARTOP
物流の「2024年問題」にラベルで貢献 処理しやすく作業負荷軽減 RFIDもシールに一体化
物流の「2024年問題」にラベルで貢献 処理しやすく作業負荷軽減 RFIDもシールに一体化
日刊自動車新聞
【未来予想図】2025年登場予定の「アウディ Q7」3代目Q7は内燃機関搭載車として復活!
【未来予想図】2025年登場予定の「アウディ Q7」3代目Q7は内燃機関搭載車として復活!
AutoBild Japan
ホンダ『NSR500』:2ストエンジンの秘密に迫る!!
ホンダ『NSR500』:2ストエンジンの秘密に迫る!!
レスポンス
トヨタ「プリウス“ド迫力エアロ”仕様」!? 巨大ウイング&ワイドボディが超カッコイイ! 新型「“GR”プリウス」CG実現に期待大!
トヨタ「プリウス“ド迫力エアロ”仕様」!? 巨大ウイング&ワイドボディが超カッコイイ! 新型「“GR”プリウス」CG実現に期待大!
くるまのニュース
「写真で見る昭和の風景」経済成長とともに国産バイクも高性能化【1950年代半ば~1960年代】
「写真で見る昭和の風景」経済成長とともに国産バイクも高性能化【1950年代半ば~1960年代】
モーサイ
[バイク歴史探訪] フリーウェイやフュージョンなどの250スクーターが、若者向け“ビグスク”の原点だった!
[バイク歴史探訪] フリーウェイやフュージョンなどの250スクーターが、若者向け“ビグスク”の原点だった!
WEBヤングマシン
続々とアジア各国に進出する中国メーカー! 勢いはあるものの「焦り」のようなものが見え隠れする現状
続々とアジア各国に進出する中国メーカー! 勢いはあるものの「焦り」のようなものが見え隠れする現状
WEB CARTOP
[カーオーディオ 逸品探究]マニア垂涎のド級外部パワーアンプ、『ラ・プリマ シリーズ』の魅力と実力
[カーオーディオ 逸品探究]マニア垂涎のド級外部パワーアンプ、『ラ・プリマ シリーズ』の魅力と実力
レスポンス
「格安で寝れる高速SAサイコー!」 1泊3000円で泊まれる! 車中泊より快適? 数少ない「ハイウェイホテル」とは
「格安で寝れる高速SAサイコー!」 1泊3000円で泊まれる! 車中泊より快適? 数少ない「ハイウェイホテル」とは
くるまのニュース
Aspadz「CAVET」日本国内総代理店「MOVE」限定モデルを発売
Aspadz「CAVET」日本国内総代理店「MOVE」限定モデルを発売
バイクのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村