2020年のF1でルノーは表彰台を3回獲得。コンストラクターズランキング5位でシーズンを終えた。2016年にワークス参戦に復帰して以来初の表彰台獲得であり、コンストラクターとしては2011年のロータス・ルノーF1以来約10年ぶりの表彰台だった。
彼らは特にシーズン後半にかけての改善が顕著だった。ダニエル・リカルドは第11戦アイフェルGPと第13戦エミリア・ロマーニャGP、エステバン・オコンは第16戦サクヒールGPと、3回の表彰台獲得も後半戦に集中している。
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後半戦が好調だった一方で、シーズン序盤はルノーにとって難しいレースが多かった。特にリカルドとオコンが共にポイント圏内を逃したスペインGPは、チームにとって厳しいモノだったとシャシーテクニカルディレクターのパット・フライは語っている。
ただフライはそうした苦戦の裏で、本当に重要な知見を得ることができたとも語っており、それがシーズン後半でのステップアップにつながったという。
「バルセロナ(スペインGP)だけど、トルコGPまででシーズン最悪のレースだったと思う」
「あの週末は、我々にとって痛いものではあった。しかし実際にそれを目にして、パフォーマンスの悪さを分析し理解しようとすると、自分たちが何に取り組む必要があるのかが分かってきた」
「だから結果は残念なものではあったが、我々はそこから自らのパッケージをどう最適化すべきなのかを学んだんだ」
「スパまでを見ると、中程度のダウンフォースレベルでこそルノーのマシンがうまく機能するのだと思う。我々のセットアップに関する知識と、いくつかの開発を通じて、我々にとってそのレベルが非常に合理的なモノになっていたんだ」
なお2回表彰台を獲得したリカルドは、シルバーストンでの連戦2戦目(70周年記念GP)においてセットアップ面の“ブレイクスルー”を発見したと語っており、その点もルノーの2020年シーズンにおける重要な瞬間だっと考えられる。
しかしフライとしては、この瞬間をブレイクスルーとまで呼ぶことはせず、まだまだパフォーマンスを引き出す必要があったと話した。
リカルドの話すセットアップのブレイクスルーについて訊かれたフライは「それが何だったのか、正確には話せないが、私としてはマシンのセットアップ方法についての理解は向上したと思う」と答えた。
「ただ正直に言うと、彼のコメントの強さには驚かされた。彼が注意を引くには十分なものだったろう。しかし我々が見つけなければならないパフォーマンスはまだまだたくさんあったと思う」
「“悪魔は細部に宿る”(意:落とし穴はあらゆる細部に潜んでいる)。そうだろ? ただシルバーストン2戦目の予選が役に立ったのは間違いない。決勝はもう少しチャレンジングだったが、予選でかなりの強さを発揮できたのは初めてのことだったと思う」
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