アストンマーチンのランス・ストロールがサイクリング中の事故によって手首を負傷し、バーレーンで行なわれている3日間のプレシーズンテストを欠場することとなった。そのためチームは、ストロール抜きで3日間のテストプログラムを進める必要性に駆られている。
テスト初日は、午前中のセッションをリザーブドライバーのフェリペ・ドルゴビッチが担当。午後のセッションをレギュラードライバーのフェルナンド・アロンソが担当した。
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そしてチームはストロールが来週に迫る開幕戦バーレーンGPに参加できるほど容態が回復しているかどうかはまだ分からないとして、テスト2日目はアロンソが午前/午後の両セッションを担当すると発表した。
また、テスト3日目のスケジュールについては、アストンマーチンは発表していない。
これはストロールの開幕戦出場可否が不透明であることも関係しているだろう。ストロールが開幕戦に出られないのであれば、代役候補筆頭のドルゴビッチに優先的にマイレージを稼がせるのは有効だが、そうでない場合はベテランのアロンソにプログラムを一任するのも手だ。
ストロールの状況について訊かれたチーム代表のマイク・クラックは、次のように説明した。
「彼は先週、体力向上のためにトレーニングをしていた」
「彼はサイクリングをしていて、ちょっとした事故で怪我をしてしまった。そして予防的な理由から、我々は少し待って来週に備える方が良いと判断した」
クラックは、ストロールの容態については詳しく語らなかった。
「これは彼の個人的なことだ。手と手首を怪我している。でも、これもプライバシーに関わることだから、詳しく言いたくないのだ」
クラックは、ドルゴビッチのテスト参加はレース週末に彼が必要とされた場合に備えてのモノだと語っている。
「彼は初日、午前中のセッションをこなした」とクラックは説明する。
「これはチームとして、あらゆる事態をカバーするためにやらなければならないことだと思う」
ドルゴビッチは走り始め数分でトラブルによりコース上にストップ。マシンはガレージに戻されることとなったが、その後40周を走りきった。
「電気系統に少し問題があったんだ」とドルゴビッチは言う。
「実はひとつだけなんだけど、それを直すのにかなり時間がかかったんだ。でもそれは単純なことで、簡単なことだった」
「その後、チームのために多くのテストを行なった。僕としてもエキサイティングな時間だったよ」
「僕はここでランスの回復を祈っている。だけど、ここにいる間は楽しみながらチームの力になろうと思っている」
また開幕戦への代役参戦の可能性について訊かれたドルゴビッチは、こう答えた。
「まだ分からないよ。チームも一日一日チェックしているところだ。どうなるかは僕にも分からないし、彼次第だ」
なお、アストンマーチンのもうひとりのリザーブドライバーであるストフェル・バンドーンは現在、南アフリカで開催されるフォーミュラEケープタウンePrixに参戦しており、F1のプレシーズンテストには参加していない。ただ、開幕戦バーレーンGPには帯同する予定だ。
また、2017年モナコGPでサプライズ復帰を果たしたジェンソン・バトンと同じように、2022年末に引退したセバスチャン・ベッテルが一度限りの復帰を果たすのではないかという意見は、的外れだろう。
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