圧倒的な室内空間の広さと高い機能性を兼ね備えたミニバンは、日本のファミリーにベストマッチな存在です。そんなミニバンの中でも、大型かつラグジュアリーな内外装をもった高級ミニバンは多くの人にとってあこがれの存在となっています。今回はそんな国産の高級ミニバンを3台ご紹介します!
●まさに「キング・オブ・ミニバン」!トヨタ・アルファード
2021年、並みいる強豪を押しのけて、ミニバン新車販売台数ランキングのトップに輝いたのは、なんとミニバンの中でも最も高額なもののひとつであるトヨタ・アルファードでした。
アルファードには、ファミリー向けのグレードから、VIPの送迎をメインとしたビジネス向けのグレードまで様々なラインナップが用意されていますが、その価格帯は359万7000円から775万2000円と国産車としてはかなりお高め。
それにもかかわらず驚異的な売れ行きを記録した背景には、高級ミニバンの代表格として長年にわたって築き上げられてきたアルファードのブランド力があります。ブランド力の高さはリセールバリューの高さにもつながります。
つまり、一見手の届かなそうに見えるアルファードですが、数年後の売却を考慮した上で検討したり、あるいは残価設定ローンを活用したりすることで、実質的な支払額はかなりリーズナブルなものになる可能性が高いという特徴があります。
もちろん、上質な内外装や2列目シートの快適な乗り心地は折り紙付き。また、燃費の良いハイブリッド車も用意されており、カタログ燃費は14.8km/Lと大柄なボディサイズからは考えられないほどの高燃費。
2WD車はもちろん、雪道でも安心な4WD車も選択することができたり(ハイブリッド車は4WD車のみ)、福祉車両も用意されていたりと、あらゆるニーズに対応できるのもアルファードの大きな特徴です。
このように、全方位的に高いパフォーマンスを持ったアルファードは、まさに死角なしの「キング・オブ・高級ミニバン」といえる存在です。ちなみに、アルファードの兄弟車であるヴェルファイアは、内外装のデザイン以外はアルファードと大きく異なることはありません。そのため、デザインの好みで選んでも問題ないでしょう。
●アルファードはこんな人にオススメ!
高級感ばかりが話題になりやすいアルファードですが、実は使い勝手の良さもバツグンです。近年、3列シートを備えたクルマは増えてきましたが、大人が快適に乗車できるほどのものを持ったクルマは実はそれほど多くありません。
その点、アルファードは3列目でも十分に広さを持っており、最大8人乗車が可能です。その上で、燃費や税金という点でメリットのあるハイブリッド車が用意されており、さらには雪国でも安心して走れる4WD車も選択することが可能です。
つまり、アルファードは「8人乗車」「ハイブリッド車」「4WD車」という条件を兼ね備えた唯一無二の存在なのです。そのため、大家族の方や、親戚や友人を乗せて移動することの多い方で、なおかつ雪の降る地域に住む方、そして経済性を重視される方は、アルファードが数少ない現実的な選択肢となります。
もちろん、大人数乗車をする機会がそれほど多くない方でも、アルファードの持つ高級感は所有感を満たしてくれることは間違いないでしょう。
注意しなければならないのは、アルファードはそれぞれのニーズに合わせた多くのグレードが用意されており、上級グレードを選べば良いというものではないという点です。また、上でも紹介したように、一見高額に見えても、リセールバリューを考慮することで、実際の支払額は想像以上に低くおさえることができるかもしれません。そのため、様々なパターンで見積もりをとってみることが重要です。
●3列目をあまり使わない人にこそオススメしたい日産・エルグランド
高級感が強調されたデザインが特徴のアルファードに対し、高級感にスポーティさを加えたワイド&ローなスタイリングを持つのがエルグランドです。1997年に初代が登場したエルグランドは、高級ミニバンのパイオニアとして発売当初から絶大な人気を誇りました。
そんなエルグランドですが、現在販売されているのは2010年に登場した3代目。発売開始からしばらく経っていますが、2020年10月には2度目のマイナーチェンジを行ない、内外装のデザインがさらに洗練されたほか、安全装備も現代的なものが搭載されています。
なかでも、「前方・後方・側面」をカバーした「360°セーフティアシスト」はエルグランドの大きな魅力のひとつです。前方を走行するクルマはもちろん、2台先のクルマをも検知して緊急時には警報を鳴らしたり、死角になりやすいななめ後ろのクルマとの接触を回避するためにステアリング操作をアシストしたりと、大柄なボディでも安心して運転できる最先端の技術が全車に搭載されています。もちろん、踏み間違い防止機能も全車標準装備です。
インテリアは、スタイリッシュにまとめあげられていることが特徴です。特に、運転席・助手席まわりは上品なピアノブラックが高級感を演出、さらに中央部には10インチの大型ディスプレイが先進的な印象を与えています。
エンジンは燃費の良い2.5Lのものと、高速もラクラク走れる3.5Lの2種類。基本的に全グレードがスポーティな「ハイウェイスター」仕様であり、その中に高級感を追加した上級グレード「プレミアム」や、クローム仕上げのエクステリアが美しい「アーバンクロム」などのグレードが用意されています。また、全グレードで2WD車と4WD車を選ぶことが可能です。
価格帯は369万4900円から556万500円となっています。一方で、上で紹介した基本の仕様とは別に、エルグランドにはスタイリッシュな特別装備が採用された「オーテック」や、福祉車両の「ステップタイプ」、エグゼクティブのための豪華仕様「VIP」などのカスタム車が別途用意されており、あらゆるニーズに対応しています。
●エルグランドはこんな人にオススメ!
最大8名の乗車が可能で、なおかつ3列目もゆったりと座れることが特徴のエルグランドですが、「3列目をあまり使用しない人」にこそあえてオススメしたい1台です。
その理由は、エルグランドの3列目は床面への格納式であるということ。ライバルのアルファードも3列目を収納してラゲッジルームを拡大することは可能ですが、両サイドへ跳ね上げて格納する方法を採用しているため、積載する荷物によっては積み方に工夫が必要なのが難点です。
その点、エルグランドではほぼフラットなラゲッジルームを作り出すことができるため、どんな荷物でも積載しやすいというメリットがあります。そのため、3列目はいざというときのためのもので、ふだんは4人+大きな荷物で走ることが多いという方にはオススメです。
また、運転があまり得意でない方、特に女性の方にもオススメです。最先端の安全装備はエルグランドのボディの大きさを感じさせないため、想像以上に運転しやすいという印象を覚えるかもしれません。
さらに、マイナスイオンによって除菌や消臭、そしてお肌にツヤを与えるなどの効果があるプラズマクラスター技術搭載エアコンを中心とした「インテリジェントエアコンシステム」が全車標準装備なのもうれしいところ。女性の方はもちろん、車内で過ごす時間が長い方にはぜひ検討してもらいたい1台です。
●ミニバンとクロカンを融合した唯一無二の存在!三菱・デリカ D:5
最後に紹介するのは、三菱・デリカ D:5です。このクルマの特徴といえば、ひと目見たら忘れられないほどの印象的なデザインです。アルファードやエルグランドが、洗練された上質さを追求しているのに対し、デリカ D:5は無骨でワイルドなスタイリングとなっています。
もちろん、単に見た目がゴツいというだけでなく、期待を裏切らない本格的な悪路走破性能を持った唯一無二のミニバンというのが、デリカ D:5最大の魅力です。
現行のデリカ D:5は2007年に登場、まもなく発売から15年が経過するというロングセラーモデルです。もちろん、定期的なマイナーチェンジや一部改良で機能面は最新のものにアップデートされていますが、フルモデルチェンジを行うことなく安定した売れ行きを見せるのは、デリカ D:5の代わりになる存在がいないからにほかならないでしょう。
デリカには、「P」「G」「M」という装備の異なる3つのグレードをベースに、都会的な洗練されたデザインが特徴の「アーバンギア」や、電動パワーシートなどの快適装備を追加した「パワーパッケージ」など複数のバリエーションが用意されています。
しかし、すべてのグレードが、4WD車かつトルクに優れた2.2リットルのクリーンディーゼルエンジン車であるなど、悪路を駆け抜けることが前提の仕様となっています。
一方、大人でもラクラク座れる3列目シートや広いラゲッジルームなど、ミニバンとしての使い勝手ももちろん兼ね備えています。
また、ガソリン価格が高騰している昨今では、軽油を使用するクリーンディーゼルエンジンというのもうれしいところ。デリカ D:5のカタログ燃費は12.6km/Lですが、軽油はレギュラーガソリンよりも1割程度価格が安いことを考えると、ハイブリッド車と同等の経済性を持っているということができます。
デリカ D:5の価格帯は、391万3800円から448万9100円となっています。ただ、デリカ D:5のユーザーのほとんどは、価格帯よりも、デリカ D:5がミニバンとクロカンを融合させた唯一無二の存在であることに魅力を感じて購入したというケースが多いようです。
●デリカ D:5はこんな人にオススメ!
ほかの高級ミニバンとは一線を画した存在であるデリカ D:5は、万人にオススメできるものではありません。しかし、その唯一無二の魅力にマッチする人であれば、デリカ D:5は何物にも代えがたい相棒となることは間違いありません。
そんなデリカ D:5が最も活躍するのは、やはりキャンプなどのアウトドアシーンでしょう。近年では、手軽にキャンプができる施設も増えつつありますが、そうしたお手軽キャンプを卒業し、本格的なアウトドアライフを楽しみたい人にとって、悪路走破性が高くたくさんの人や荷物をのせることのできるデリカ D:5はまさにベストチョイスです。
デリカ D:5は、2007年から基本構造の変更をしていないため、もしかしたら古さを感じる部分もあるかもしれません。しかし、裏を返せば、長い間フルモデルチェンジをしなくても一線級の実力を持ったクルマ、ということもできます。
アウトドア人気が高まっている昨今。デリカ D:5は、本格派を愛する人にオススメの1台です。
ちなみに、「唯一無二の存在」であるデリカ D:5は、代わりが存在しないという点から、リセールバリューが高いという特徴もあります。軽油を使用するクリーンディーゼルエンジン車という点と合わせて考慮すると、今回紹介した3車種の中で、もっともリーズナブルな1台と言えるかもしれません。
●販売台数はアルファード一強! しかしそれぞれに特徴アリ!
今回、3台の高級ミニバンを紹介しましたが、販売台数で見ればアルファードが圧倒的です。そのため、アルファードを買っておけば間違いないという側面はたしかにありますが、その一方で、そのほかの車種もそれぞれの特徴を持っています。
高級ミニバンは車種そのものが少ない分、ひとつの車種に様々なグレードやオプションが用意されています。グレードやオプションの選択次第で、最終的な乗り出し価格も大きく変化するため、様々なパターンで見積もりを取得し、比較検討することが重要です。
文:ピーコックブルー
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