■1155万円のインテグラタイプR、そのワケは?
1990年代の国産スポーツカーの中古価格高騰が著しい昨今、これまでは比較的手頃であったモデルが驚きの価格となっていることもめずらしくありません。
そんななか、ホンダ「インテグラタイプR」が、1000万円を超える価格で中古車市場に登場しています。
国産スポーツカーの中古車価格が著しい昨今ですが、この個体はなぜこのような価格が付けられているのでしょうか。
【画像】これは…極上過ぎる「タイプR」 黄色ボディ輝く実車を写真で見る!(20枚)
1995年、3代目インテグラのスポーツバージョンとして登場したインテグラタイプR(DC2)は、最高出力を200馬力にまで高めた「VTEC」エンジンを搭載。
さらに軽量アルミホイールや専用のフロントリップスポイラー、そして大型のリアスポイラーが標準装備となっていました。
その後2001年にフルモデルチェンジを果たしていますが、現代にいたるまで根強い人気を誇っています。
一方、当時の新車価格は286万円だったことや、中古車での流通台数も決して少なくないモデルであることなどから、販売終了後も、中古市場では比較的手頃な価格で手に入れられる国産スポーツカーのひとつとなっていました。
中古車相場が全体的に高騰しているとされる昨今でも、200万から400万円前後の価格帯となっており、同世代の国産スポーツカーと比べても、飛び抜けて高騰しているというほどではありません。
そんななか、京都府のホンダカーズ木津では、2022年11月15日現在の価格で1155万円という価格で販売されています。
この個体は「00SPEC」と呼ばれる2000年式の最終型です。
走行距離は約3万9000kmとなっており、ほかの個体と比べて低走行ではありますが、実際に公道で使用されていた個体であることがわかります。
一方、内外装のコンディションはまさに極上であり、キズもほとんど見つかりません。
エンジンルームや下回りにもサビなどはまったくなく、まさに新車当時のままの状態です。
実はこの個体、ホンダカーズ木津によるリフレッシュプロジェクトによって完成したものだといいます。
ホンダカーズ木津では、発売されたスポーツカーを次の世代にも引き継いでいきたいという気持ちから、できる限りの整備とリフレッシュを実施。
オリジナルの状態に近づけることを目的としたリフレッシュプロジェクトをおこなってきました。
2022年は、新型「シビック タイプR」が登場することや、3年ぶりとなるF1日本GPの開催されることから、それらを少しでも盛り上げるために、リフレッシュプロジェクトが企画されたといいます。
ホンダカーズ木津の担当者は、この個体について次のように語っています。
「出来る限りオリジナルのものを使用するために、インターネットオークションなども活用しながら各種パーツを集めました。
ホンダの正規販売店の名に恥じない仕上がりになっていると思います」
近年の国産スポーツカー高騰の背景には、アメリカにおける「25年ルール」の存在や、円安によって海外からの引き合いが増えたことなど、さまざまな要因があります。
ただ、この個体に関してはそうした影響を受けているというよりも、丁寧にレストアされた「ミュージアム・コンディション」と呼べる1台に仕上げられていることが大きく、1000万円オーバーも妥当な価格といえそうです。
※ ※ ※
ホンダカーズ木津では、今回のインテグラタイプRに加えて、シビックタイプR(ek9)のリフレッシュプロジェクトもおこなっており、まもなく公開される予定です。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
1.5リッターエンジンで「300馬力」オーバー! 超パワフルな「小さな高級車」発表に驚きの声! リーズナブルな「低価格」も実現した新型イヴォークとは
200万円台! スズキ“新型ミニバン”「クルーズ」実車展示! 全長4.4m級ボディ×MT設定あり! 精悍エアロが超カッコイイ「エルティガH」インドネシアで登場
「覆面パトカー」どうやって見分ける? 「クラウン」だけではない!? 「走り方」や「ナンバー」にも注目! 共通する特徴とは
トヨタ新型「ヤリス」公開! めちゃ「スポーティ」で“ビッグ”な「Gリミテッド」に「カッコイイ!」と反響も 精悍エアロの「コンパクトマシン」マレーシアで登場
古い「ETC」使えなくなるってマジ!? 「勘弁して」と嘆きの声も! 使用不可な「車載器」の見分け方は?「10年以上使用」は要注意か
みんなのコメント
1,000万で購入した車を昔と変わらず全開で走らせる事なんて、貧乏な自分の感覚的には無理。
盗難などの心配もあるし。
DC2に至っては箱があれば社外品でほぼ事が足りるとは思うが、もはや相応の覚悟がないと維持できない代物になってしまった。
2015年頃まではサーキットでもよく見かけたが、最近は街乗りでも見かけることが少なくなってしまった。
車は飾るものではなく乗るものとして作られてきた。
車にとって、特に市販車にとって飾られることは本望なのか。