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フォーミュラE第10戦ベルリンE-Prix:ニッサンのブエミが2位表彰台。優勝は地元アウディのディ・グラッシ

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フォーミュラE第10戦ベルリンE-Prix:ニッサンのブエミが2位表彰台。優勝は地元アウディのディ・グラッシ

 5月25日、2018/19年ABBフォーミュラE選手権第10戦がドイツのベルリンで開催され、ルーカス・ディ・グラッシ(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)が優勝。ポールポジションからスタートしたセバスチャン・ブエミ(ニッサン・e.ダムス)は2位だった。

 第10戦の舞台は1920年代に作られ2008年に閉鎖されたベルリン郊外のテンペルホーフ空港に設けられたコースだ。

【順位結果】2018/19フォーミュラE第10戦ベルリンE-Prix 決勝

 アタックモードのアクティベートゾーンは大きな半径を持つU字コーナーのターン6外側に設けられ、レース中に2度使用でき1回4分稼働する。

 スターティンググリッドは、ブエミが今シーズン2度目、ニッサン陣営にとって5度目のポールポジションを獲得。

 2番手にストフェル・バンドーン(HWAレースラボ)、3番手にディ・グラッシ、4番手はゲイリー・パフェット(HWAレースラボ)だ。

 現地時間の13時過ぎ、シグナルがブラックアウト。シリーズ屈指のコース幅を誇るためか大きな順位変動もなくレースが始まった。

 その中で気を吐いたのが、シリーズポイントランキング2位のアンドレ・ロッテラー(DSテチーター)だ。予選のアタックでミスが響き21番手スタートとなったが2周で16番手まで順位を回復した。

 またドイツがチームのホームであるアウディのディ・グラッシがバンドーンを捉えて2番手に浮上、トップのブエミを追随。

 そして勢いに乗るディ・グラッシは5周目のターン6でブエミを捉えトップに浮上、抜かれたブエミも逃すまいと1秒前後の差を維持して周回を重ねていく。

 その後方でも接近戦が勃発。バンドーンを先頭に、ダニエル・アプト(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)、アレックス・リン(パナソニック・ジャガー・レーシング)の3台がテール・トゥ・ノーズになり、その後ろにも3台が繋がり計6台が数珠繋ぎに。

 アタックゾーンを通過するにはレコードラインから10メートル近く大回りするため、アクティベートする際に順位がドロップしやすい。

 18周目、2番手ブエミがアタックモードを稼働。このタイミングですでにアタックモードを使っていた3番手のアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(BMW i・アンドレッティ・モータースポーツ)に抜かれ、順位そのままに後半戦へ入っていく。

 またブエミの同僚で12番手スタートのオリバー・ローランド(ニッサン・e.ダムス)が20周目に8番手まで順位を上げてきた。また軽い接触を伴うサイド・バイ・サイドのバトルがそこかしこで起こるエキサイティングなレースに発展した。

 23周目、ブエミがダ・コスタを抜き返し2番手へ返り咲く。そして後方ではポイントランキングトップのジャン-エリック・ベルニュ(DSテチーター)がアプトを抜いて5番手に浮上する。

 その直後、4番手走行中だったリンがコース上でストップしてしまいフルコース・イエロー(FCY)が提示。このタイミングに乗じてトップのディ・グラッシを含むほとんどのドライバーがアタックモードを稼働させた。

 FCYは26周目に解除、ディ・グラッシは2番手ブエミに約2秒のギャップを持ってリスタート。以下ダ・コスタ、ベルニュの順に続いていく。

 後方で怒涛のオーバーテイクショーを見せ、11番手まで順位を上げたロッテラーが29周目にバッテリートラブルで無念のピットイン、リタイアに。一方で同僚のベルニュはダ・コスタを抜いて3番手に浮上、対照的なレースとなってしまった。

 このまま順位変動はなくレースはファイナルラップに。地元企業のシェフラー大応援団が見守るなか、バッテリー残量を調整する余裕の走りでディ・グラッシがトップでフィニッシュ。

 ディ・グラッシは第4戦メキシコE-Prix以来のシーズン2勝目を飾った。またアウディは昨年のアプトに続いて2年連続のホームレース制覇となった。

「みんな! アウディにとってホームレースのベルリン、最高のファンが見守る目の前で優勝できたことが本当にハッピーだよ!」とディ・グラッシはよろこびを爆発させた。

 最後までベルニュの猛攻をしのいだブエミが2位に入り、今シーズン自身初の表彰台を獲得。ニッサンにとっては2戦連続の2位に。

 ブエミは「2位はすごくうれしいよ。できる限りを尽くしたレースだった。アタックモードの使い方が難しかった、稼働ゾーンを通過するには大きくタイムロスするからね。(2位になれて)報われたよ」と語った。

 3位には予選8番手から順位を上げたベルニュが入り、今シーズン4度目の表彰台となった。

 またローランドは8位入賞を果たし、ニッサンはダブル入賞を果たしている。

 第10戦終了時点でのシリーズドライバーランキングはベルニュが102ポイントで首位、2番手に96ポイントでディ・グラッシ、3番手は86ポイントのロッテラーとなっている。

 残すところ3戦となった2018/19年のフォーミュラE。次戦のは旧市街が世界遺産に登録されているスイスのベルンで6月22日に開催される。

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