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GM キャデラックCTS 試乗レポート 世界最先端のAWDを搭載したドライバーズカー 

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GM キャデラックCTS 試乗レポート 世界最先端のAWDを搭載したドライバーズカー 

キャデラックのミッドサイズセダンであるCTSの2015年モデルにAWDモデルの「プレミアム」が加わり、このほど試乗する機会があった。

キャデラックブランドはアメリカ大統領御用達でも良く知られ、巨大なボディでゴージャスな乗り味をイメージする人も多いだろう。しかし新生GM誕生以来、グローバル化が急加速しており、北米マーケットだけではない市場を視野に入れた開発が進められている。その代表とも言えるのがキャデラックブランドで、ボディサイズもミッドサイズとしライバルをBMW5シリーズ、メルセデス・ベンツEクラス、アウディA6などで、プレミアムクラスのドライバーズカーとしてのポジショニングでの戦いになる。

2015年モデルのCTSは「プレミアム」が追加モデルとなり、従来の「エレガンス」はなくなり、「ラグジュアリー」との2グレード展開となる。そのプレミアムにはオンデマンドのAWDが追加になったことと安全装備の充実、携帯電話のワイヤレス充電などもできるようになった。

注目はAWD。「アクティブオンデマンドAWD」という名称で、ボルグワーナー製のハードパーツをGMがオリジナルに制御している。通常は0:100で後輪駆動走行し、スリップを予測しながら瞬時にトルク配分されるオンデマンド式で、前後、左右へのトルクベクタリングを行なっている。最大前輪の100:0までトルク配分が行なわれ、フロントアクスルに956Nmまでのトルクを配分する。

前輪への駆動トルク分配は電磁式の湿式多板クラッチを使用し、レンジローバー・イヴォークなどと同様のハードパーツになるが、いわゆるフルタイムAWDではなく、あくまでもオンデマンド式であり、センターデフを持たないAWDということになる。このシステムにすることでドライ路面を走行する時の駆動抵抗を減らし、またコーナリング時には前後可変トルク配分を行なうことで安定性を高めることができるわけだ。

走行シーンは雪道、ワインディング、高速道路と多岐にわたりドライブできた。タイヤはミシュランのX-iceを装着。一世代前のオンデマンドAWDであると、スリップを検知して瞬時に駆動配分が行なわれているが、スリップ予測制御が採用されているためドライバーはスリップを感じることはない。

雪の状況はきれいに圧雪され、雪が少ない箇所では凍結しているという状況だ。この状況にプラス・アップダウンがあり、コーナーもあるいわゆる山道だが、キャデラックCTSはまるで雪がないかのように、普通に走れる。トラクションコントロールのスイッチをオフにして、わざと急加速しても滑る動きがでない。写真にもあるようにSUVの4WDでなければ侵入したくない状況の別荘地でも、全く問題なく走破する。

また、最新のオンデマンドAWDの開発目標には、雪道などの低μで安定した走行性能の確保というのはもちろんだが、舗装路での安定した走りをサポートする意味も強く持っている。CTSは通常FR駆動で走行している。そもそもCTSの走行安定性は高く、ニュートラルのハンドリング特性がある。路面のμやコーナリングフォース、舵角変化などでフロントへのトルク配分が行なわれても、ニュートラルな特性に変化はない。

雨や、雪、ワインディングなどさまざまな状況変化が起きても、常に安定した走行が可能であり、ドライバーにとって非常に安心感が高いと言える。急なハンドル操作、アクセル、ブレーキ操作をしてもクルマは安定して走るし止まる。もはやスピンとは無縁と思える。ただしタイヤのグリップ限界を超えるようなシーンでは、どんなデバイスでもコントロール不能になることはお分かりだと思う。

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