2月15日、日産自動車/NMCは2024年のモータースポーツ活動概要を発表し、同時にYoutubeでファンイベントを開催した。すでにスーパーGT GT500クラスはドライバーラインアップも発表されており、この日目新しかった内容として、各車のカラーリングが公開されたが、GT500クラスの4台のうち最も大きなインパクトとなったのが、平峰一貴/ベルトラン・バゲットのコンビで臨むTEAM IMPULのMARELLI IMPUL Zのカラーリングだ。これまで35年間、日本のモータースポーツ界を彩ってきた“カルソニックブルー”が姿を消すことになった。
マレリとTEAM IMPULの歴史は長い。現総監督である星野一義がシルエットフォーミュラを戦っていた1982年、当時の日本ラヂヱーターがスポンサードを始めたのがきっかけで、1988年、北米での法人名だった『カルソニック』が社名となり、同時にJTC全日本ツーリングカー選手権に参戦していた星野のスカイラインGTS-Rもブルーのカラーリングとなった。
ニッサン/NMC、王者奪還を狙う2024年GT500クラス4台のカラーリングと車名を発表
2014年に発売されたレーシングオンNo.474に掲載された森谷弘史カルソニックカンセイ社長(現マレリ社バイスチェアマン)との対談のなかで、星野一義総監督は、このカラーリング誕生の秘話を明かしている。高速で走るレーシングカー上の『CALSONIC』の文字が読めなくとも、ブルー一色で分かりやすく印象を残せることから、このカラーリングが生まれたという。以降、TEAM IMPULのレーシングカーには“カルソニックブルー”はお馴染みとなり、スカイラインGT-Rやプリメーラ、そしてフェアレディZ、さらにはF3000と数多くのマシンのボディを彩ってきた。
そんな長いTEAM IMPULとの共闘の歴史のなか、2000年にはカルソニックとカンセイが合併、社名はカルソニックカンセイとなり、2019年にはイタリアのマニエッティ・マレリと経営統合。現在はマレリ株式会社として世界有数の自動車部品メーカーとなっているが、そんななかでも、TEAM IMPULへのスポンサードは続き、チームのレーシングカーには変わらずブルーのカラーリングが採用されてきた。
2022年にTEAM IMPULはスーパーGT GT500クラスで悲願のチャンピオンを獲得し、その翌年の2023年には、車両のロゴが『MARELLI』に改められた。この時点でも『CALSONIC』のロゴが姿を消すことが大きな話題となったが、2024年に向け発表されたMARELLI IMPUL Zのカラーリングは、濃いブルーのものに変更された。1988年に登場した“カルソニックブルー”が、いよいよ姿を消すことになったのだ。
このカラーリング変更について、TEAM IMPULの星野一樹監督に聞くと「現在、カルソニックというブランドは存在しない状況になっていますが、これまで僕たちを応援してくださるファンの皆さんのために、『formerly CALSONIC』という文字をはじめ、“カルソニックブルー”をマレリさんのご厚意で継続させていただいていました」と説明した。
「しかし、一方で『マレリ』というブランドも打ち出していかなければなりません。これまで移行期間を設けていただいてきましたが、メインスポンサーとしての事情もありますので、2024年からはマレリさんからのご希望に対し、TEAM IMPULとして“マレリブルー”をまとって戦うことになりました」
こうして2024年からは、これまでよりも濃い“マレリブルー”をまとって戦うことになったMARELLI IMPUL Z。しかし、これまで星野一義総監督の歴史、そして日本のモータースポーツの歴史を彩ってきた“カルソニックブルー”がなくなってしまうのは寂しくもある。
「もちろん僕も寂しい気持ちはあります」と一樹監督は語るが、気持ちは新たなモチベーションに向いているという。
「今年でスポンサードをいただいてから43年目になりますが、次の40年に向けて、“マレリブルー”がこれからのファンにとってお馴染みとなり、新たな伝説のカラーとなれるように頑張っていかなければならないと思っています」
2024年、新たな装いで戦うことになったMARELLI IMPUL Z。1月のセパンテストでは速さをみせており、これから築かれる“マレリブルーの伝説”に向けチームは虎視眈々だ。
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