マイアミGPでついにF1初優勝を飾ったランド・ノリス(マクラーレン)。セーフティカー出動を味方につけただけでなく、レース終盤にチャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に劣らないペースを見せたことが勝利に繋がった。
昨年途中からレッドブルに次ぐ速さを見せ始めていたマクラーレンだが、マシンのアップグレード、そしてノリスの優勝により、今後はレッドブルともさらに頻繁に優勝を争えるのではないかと期待されている。モナコ・ヒストリックGPに姿を見せたマクラーレンのザク・ブラウンCEOは、その可能性について意見を求められた。
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ヒストリックGPではアイルトン・セナの没後30年に際してマクラーレンのマシンも数台走ったが、その一方でブラウンCEOは、1980年にアラン・ジョーンズがドライブしたウイリアムズFW07Bを走らせた。そしてmotorsport.comの独占インタビューに対し、次のように述べた。
「ランドはマックスを真っ向勝負で倒すことができると強く思う」
「素晴らしい戦いになるだろうが、多くのレースで(ノリスが)涙を呑むだろう。もちろんその逆もあるだろうし、両方ということだってあり得るがね」
「ただ純粋な才能という点で言えば、ランドより速いドライバーを見たことがない」
「もちろんマックスも同じくらい速いし、私の言うことに同意できない人もいるだろう。最終的には同じマシンに乗らないと分からないからね」
「しかし私があらゆる面でランドを見る限りは、これ以上速いレーシングドライバーはいないと感じる」
「その中でエキサイティングなのは、オスカー(ピアストリ/ノリスのチームメイト)がそこに匹敵するということだ。彼が経験を積めば、頻繁に競ることができるだろう」
2019年にF1デビューを果たしたノリスは2021年のロシアGPに代表されるように、あと一歩のところで勝利に届かないレースが続いていた。2位8回という記録がそれを物語る。しかし今回110戦目にして初勝利を飾ったことで、彼の成績もさらに一歩前進するだろうとブラウンCEOは言う。
「ドライバーが初優勝すると何かがあるものだ」
「私が初めて勝利した時のことを思い返すと、ドライバーというのはリラックスできて、頑張りすぎなくていいようになる。どんなことでも、一生懸命過ぎるとそれが不利に働くこともある」
デビュー以来マクラーレン一筋のノリスだが、今年初めにはチームと2027年までの契約を結んだ。このままいけば、ノリスはマクラーレンに10年近く所属するということになる。
ブラウンCEOはノリスが非常に忠実なドライバーだとした上で、2023年に最悪のスタートを切ったマクラーレンが勝てるポテンシャルを持つまでに成長したことが、ノリスを納得させたと語った。
「人は自分のキャリアに忠実でなければならないが、そういった忠義だけでは限界がある」
「しかし我々は昨年、チームの状況を好転させた。彼はアンドレア・ステラ(チーム代表)、そしてチーム全体を信じ、マクラーレンというブランドを愛している」
「でも最も重要なのはおそらく、チームが勝てるマシンを用意してくれるという自信を持てることだと思う。実際にそうなったし、彼は(優勝を)成し遂げた。それが彼の自信をさらに高めたんだ」
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みんなのコメント
兄は英才教育の 秀才ドライバー、弟は類まれなセンスの レーサー
兄は負けられない実績と プライドが高い事が、ムキになり弱さになる
弟は兄をリスペクトしていて リラックスして、楽しんで挑んでくるのが 強味
マックスはチャンピオンに影響が無い程度の勝利数は ノリスに笑顔でいられるだろうし、4連覇?分も我慢できるだろうがw
そしてその兄には 一つも負けたくない相手が居る、ルクレールだ
自分程恵まれた環境ではなく その能力が見込まれて、ここまで来た 正に天才ドライバー
ルクレールの問題は その自らの才能に寄りかかり過ぎて、マシンの限界を 超えてしまうところだw