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第3戦と大きく異なる勢力図「手ごたえがない」SUGOの雨に右往左往する各陣営【第4戦予選あと読み】

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第3戦と大きく異なる勢力図「手ごたえがない」SUGOの雨に右往左往する各陣営【第4戦予選あと読み】

 朝から雨模様となったスポーツランドSUGOでのスーパーフォーミュラ第4戦の予選日。関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)が3シーズンぶりのポールポジションを獲得し、セッション後には感極まるシーンも見られたが、その一方で他のライバルたちは“SUGOの雨”に翻弄され、頭を抱える1日となった。

 午前中のフリー走行では、2番手以下に0.3秒の差をつけるトップタイムを記録した福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。今回はカート時代にお世話になった恩人への感謝の気持ちを込めて急きょレプリカデザインのヘルメットを用意して今大会に臨んでいる。

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 フリー走行を終えた時点ではマシンの感触も良く、自信を持って予選に臨んだというが、最後のポールポジション争いに食い込むことができず5番手に終わった。

「フリー走行では調子が良かったですし、予選に向けてすごく自信があったのですけど、予選になるとフリー走行の時の感覚とはまったくの別物になっていました。フィーリングだけでいうと、前後ともにグリップ感がなくて、タイムを出すのが難しい感じではありました。Q2もあまりグリップ感がなくて、赤旗もあって最終的に2番手通過でしたけど、乗っている側からすると全然ダメだなという印象でした」

「でも明日は3列目からスタートできるので、まだまだ勝負できる位置ですし、レースも長いのでしっかりと戦略を考えて頑張ります」

 その福住と同じく朝のフリー走行から調子の良い走りをみせ、Q2のBグループでも一時はトップタイムを記録した坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)。そのままQ3に進めれば、間違いなくポールポジション争いに加わってきそうな勢いだったが、1分20秒100のベストタイムを刻んだ直後に2コーナーでコースオフ。そのままエンジンが切れて立ち往生してしまい、セッションは赤旗中断となった。

 同じタイミングで松下信治(B-Max Racing Team)も馬の背コーナーでスピンしたが、2台が赤旗の原因になったとして、ふたりのQ2のタイムは抹消されることとなり、坪井のQ3に進むことができなかった。

「縁石にも乗っていなくて、何でスピンしてしまったのか良くわからないような状況でした。その後も、なぜエンジンが切れてしまったのか……今ちょっと原因を究明中です。どちらにしてもスピンしていなければこんな事にはならなかったですし、ちょっと最近はミスが目立っているので、もったいないなと思います」

「SUGOの雨は前回のオートポリス以上に僕たちにとっては良い感じでセットアップも決まっていました。僕が走ったQ2のBグループの時は雨が強かったのですけど、その中でもあのタイムはすごく速かったと思うし、Q3に行っていればという気持ちがあっただけに、本当に……ちょっと自分にガッカリです」

「明日はドライになると思うので勢力図は変わると思います。とりあえず、自分の弱点である場所をしっかりと克服できるレースにしたいかなと思います」

 さらに、開幕戦から強さをみせていた上位ランカーたちも手応えをつかめないまま予選日を終えた。Q2Bグループでは野尻智紀(TEAM MUGEN)に0.019秒差で競り勝ちQ3進出を果たした大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)も、そのひとりだった。これまで予選では常に上位争いをしてきたのだが、今回のウエットコンディションでは走り始めから手応えがなく、Q1脱落も半ば覚悟していたという。

「今回は雨がすごいからとかではなくて、セットアップがうまく噛み合っていなくて、ドハマりしてしまいました。その中で最終的に7番手を取れたことは良かったと思います」

「朝から非常に苦戦していました。『これは本当にマズイな……』という感じでした。本当に今回は苦しい状況で、昨年からずっとQ3に上がってこれてはいますけど『今回は無理かな……』というか、正直Q1で落ちてもおかしくなかったくらいでした。予選中も、それこそQ2の赤旗のタイミングでもセットを変えてみましたが、何をやってもハマってしまっている感じでした。それでも野尻選手には負けるわけにはいかないと思って最後はフルプッシュでいって、何とか絞り出してQ3にいけました」

「セットアップを変えたりして、フィーリングは変わっているですけど、なかなか自分が欲しい部分が見つからなくて、ちょっと明日も頭が痛いな……という感じです」

 その大湯に僅差で敗れ、Q2敗退となったランキング首位の野尻。ウエットコンディションに関しては前回の第3戦オートポリスでも群を抜く速さを強さをみせつけていたが、SUGOでは今までのような手応えを感じることができず、予選Q3進出も逃す結果となった。

 野尻は予選後もチームの全体ミーティング終了後に一瀬俊浩エンジニアとの話し合いやデータの見直し、さらにはオンボード映像のチェックにかなりの時間を費やし、彼に直接話しを聞くことはできなかったが、TEAM MUGENの田中洋克監督は「いやぁ、残念です」と悔しさを滲ませながら予選日をこのように振り返った。

「鈴鹿の合同テストでウエットコンディションだった時にすごく調子が良くて、その延長線上でオートポリスのウエットも調子が良かったんですよね。結果は残念でしたけど走りとしては光るものがありました」

「今回もその延長線上で持ち込んできたんですけど、朝のフリー走行から、なかなか速さというかパフォーマンスがありませんでした。そこからアジャストして良くはなっているものの、基本的なクルマの悪いところが直らない状態でした」

「Q2に関しても……ポジション取りが悪かったですね。ちょうど前に大湯選手がいて、本当は抜きたかったのですけど抜けなくて、微妙な距離で走ってタイムを出せないで赤旗になってしまいました。タラレバを言っても仕方ないですが、あれがなければQ3にはいけたかもしれません」

「ここ数年は一発のタイムを出すよりは、クルマのデータ採りにかなりの時間を費やしてきました。その結果、開幕2連勝することができて、けっこう自信を持って来たんですけど、まだまだ足らないですね」

 同じ雨でもオートポリスとSUGOで、大きく変わってしまった勢力図。明日は打って変わってドライコンディションになりそうな天気予報で、気温も28度あたりまで上がると言われている。この予選日とはまた違った“波乱の展開”が待ち受けていそうだ。

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みんなのコメント

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  • 日本の最高峰カテゴリーはスーパーフォーミュラではなく日本の首都高をはじめ全国の高速道路で行われているリアル湾岸ミッドナイトです。
    参戦車種はプロボックスを主力としてプリウス、アクア、カローラやハイエースなど主に小排気量の車が多いです。このことからも国内最速はハッチバックのコンパクトカーということになります。
    私も法定速度を厳守して走行しておりますがベンツやアウディが来てもなんとも思いませんがプロボックス等が来れば恐怖を感じすぐに道を開けます。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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