ランド・ノリス(マクラーレン)にとって、F1第21戦サウジアラビアGPの決勝レースは、1回目の赤旗掲示で台無しとなってしまった。
ノリスは7番グリッドからレースをスタートし、序盤は6番手を走行していた。しかし10周目にミック・シューマッハー(ハース)がクラッシュしたことにより出されたセーフティカー(SC)のタイミングで、ピットインした。
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全ドライバーで唯一、ソフトタイヤでレースをしたノリスは、このタイミングでハードタイヤに交換。これで14番手までポジションを落としたが、あとはそのままレースを完走し、順位を上げていく……そんなレースになるはずだった。
しかし、その直後に赤旗が出され、レースは中断。SC走行時にピットストップをしなかったドライバーは、ピットレーンでタイムロスなくタイヤを交換することができ、ノリスの戦術的なアドバンテージは失われてしまった。
昨シーズンのイタリアGPやトスカーナGPでも、同じように赤旗が不利に働いたノリスは、赤旗中のタイヤ交換により、義務を消化できる現行ルールは不公平だと主張した。
「こういうことは何度か起きている。昨年のモンツァのように、フリーでピットストップすることで、僕たちのレースが台無しになってしまったんだ」
「ムジェロでもそうだったし、今回も同じだ。もちろん、僕はいつも不利な立場にいるので、誰よりも僕が嫌な思いをしていると思うけど、とても不公平なルールなので、撤廃されるべきだと思う」
ノリスは、ドライバーズブリーフィングでFIAのレースディレクターであるマイケル・マシとこの問題について話し合ったことがあるという。
「最初に起きたときも、2回目に起きたときも、この話はした。僕は、自分が必要とすること、自分が望むこと、自分が信じることを何でも言うことができるけど、(ルールを)書くことはできない」
「もちろん、それはテレビ的にはエキサイティングなので、彼らがそれに集中したい、視聴率を維持したいと思うのであれば、もちろんそれを維持すればいい。でも僕の考えでは、レースが台無しになってしまう。努力が無に帰すんだからね」
ノリスは最終的に10位でフィニッシュ。なんとかポイントを持ち帰ったが、ノリスはここ4戦で10位3回、9位1回と振るわない結果が続いている。
最近のレースについて訊かれ、ノリスは「最悪だよ、僕たちにはもっと良い結果がふさわしかったはずだ」と語った。
「もちろん、僕はいくつかのミスを犯した。それは認めないといけない。サンパウロGPのようにね。でもカタールとここでは良いポイントを獲得できたはずだ」
「2回とも、チームとしてフェラーリを上回り、少なくともポイント差を埋めることができたはずなんだ。最終的な結果を変えることはできないかもしれないけど、今よりもずっと近い位置にいることができたはずだ」
「しかし状況やルール、そして2週間前のタイヤブローアウトのことを考えると、どんなに頑張っても、どんなに速くても、どうすることもできない。だから最悪なんだ」
ただノリスは、今回のレースで精神的に得るものがあったと語った。
「もちろん、自分のドライビングやクルマから学んだことはたくさんあるし、これからも集中して改善していくべきこともある」
「例えば、4位や5位を狙っていて、それが実現できるとわかっていたのに、みんなが”タダ”でタイヤ交換ができたために再スタートで14番手になってしまうような状況では、怒りやフラストレーションを克服するために、精神的な面でより多くのことを学んだと思う」
「これでは台無しだよね。せっかく努力したのに、それがすべて水の泡になってしまう。それがレースだとは思えないんだ」
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