2月24日、オーストラリアのフィリップ・アイランド・サーキットでスーパーバイク世界選手権(SBK)の2023年シーズンが開幕した。初日はFP1とFP2が行われ、アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducati)が徐々にタイムを上げてトップに立ったが、ジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)はタイムが伸びずに総合5番手となった。
カワサキZX-10RRを駆るレイは気温28度、路面温度37度のFP1でトップのバウティスタから0.272秒差で1分31秒304を記録して4番手だった。ところが、気温32度、路面温度47度に上昇したFP2では1分32秒144とタイムが落ちて14番手となった。
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そんなコンディションでもドゥカティ パニガーレV4 Rを駆るアルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducati)はFP1が1分31秒032で、FP2は1分30秒623とタイムを伸ばしていた。
「今朝は、とてもポジティブな気分だったよ。最初のセッションを思い出すと表彰台争いができると思った。午後になると、コースの温度がさらに熱くなり、最初のラップからグリップが良くなかったんだ」とセッション後にメディアブリーフィングでレイは答えた。
主に症状は「リヤのトラクションがなかったよ。タイヤアロケーションがタイトで十分ではない。グリップはなかったし、タイヤが押して(前に進んで)いなかった。タイヤの右側は温度が高くならずにすごくスピンしたよ。戦略はリヤタイヤを持たせることだね」というが、原因は暑さだったと説明した。
「セットアップに少し問題があったが、そう遠くはないし、今日の主な問題はグリップだった。すべてをまとめて、何が起こったのかを理解し、明日の計画を立てていくよ。レースは涼しいコンディションだといいね。昨年は暑いコンディションの方が苦戦する傾向があったからね」
「このセッションのことは少し忘れたいし、明日はもっと涼しい状態でレースがしたい。路面温度が今日のように48度(公式情報では47度)になるとは思わないけど、それでも非常に暑くなるだろう」
対してバウティスタは「コンディションは良かったね。今日は暑い状況だったけど、バイクは良かったし楽しめた。それはテストから良かったよ。滑りやすくてコースコンディションに適応しようとした。自分のスタイルを適応することができたし、満足しているよ」と同じコンディションを感じていたにも関わらず、調整をしたことを語った。
「午後は良いペースで走れたけど、今日のコンディションは土曜日や日曜日とは異なる」と続けた。
フィリップアイランドは土曜日は曇りで、午後に小雨が降ることが予想される。また、それに伴い日曜日は天気は良いが気温が下がりそうだ。涼しいFP1でタイムが良かったレイは、明日以降は苦戦する可能性は低いため表彰台争いに絡めるだろう。しかし、暑くなるとタイムが出ない状態を改善しなければ、チャンピオン奪還は難しいかもしれない。
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