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WorldRX:eシリーズ開幕戦は“リアルドライバー”の北欧出身ラリーストが勝利

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WorldRX:eシリーズ開幕戦は“リアルドライバー”の北欧出身ラリーストが勝利

 WorldRX世界ラリークロス選手権の新生eスポーツ・シリーズ『WorldRX ESports Invitational Series』開幕戦カタルーニャ・エディションが、現実の2020年カレンダー開幕戦予定日だった4月19日(日)に開催され、WorldRXやWRC世界ラリー選手権、GT出身者、そしてプロゲーマーらを抑えたスウェーデン出身のラリースト、マティアス・アディエルソンが初代勝者に輝いた。

 この『WorldRX ESports Invitational Series』は、オンライン・ゲーミング・プラットフォームの“Steam”を介して『DiRT Rally 2.0』を採用した新たな代替eスポーツ・シリーズとして創設された。

世界ラリークロス:eスポーツシリーズに参戦する選手が続々と発表。レギュラー組も数多く参加

 開幕前日に発表された公式エントリーリストでは各組5台の予選ヒート4枠20台が埋まり、2020年からシリーズ本格復帰を表明したばかりのヨハン・クリストファーソンを筆頭に、ティミー&ケビンのハンセン兄弟、アンドレアス・バッケルド、ティモ・シャイダーらWorldRXの主要メンバーが顔を揃えた。

 またモータースポーツ・カテゴリーをまたいでのゲスト参戦組も複数エントリーし、WEC世界耐久選手権のLM-GTE Proクラス常連でル・マン24時間クラス優勝の経験も持つニッキー・ティームや、WRC世界ラリー選手権経験者で2020年はWorldRX参戦のケビン・アブリングに加え『DiRT Rally 2.0』の現ワールドシリーズ王者であるキリアン・ダロルモなどSim界のトップドライバーも名を連ねた。

 スペイン出身のラリードライバー、ホセ-アントニオ・スアレスやARXアメリカズ・ラリークロスの表彰台経験者カボ・ビンガム、そしてWorldRX連覇のクリストファーソンらが技術的トラブルによるイベント短縮で涙を飲むなか、存在感を見せたのはアウディS1 RXスーパーカーをドライブするアディエルソン。

 セミファイナルでは2019年WorldRX王者のティミー・ハンセンに次ぐ2位で通過し、ダロルモ、アブリング、そしてチェコ共和国出身のeスポーツ選手であるルーカス・マテハの5名によるファイナルへと駒を進めた。

 すると6ラップの決勝スタート早々、1コーナーで首位に立ったアディエルソンは、フィニッシュまでアドバンテージを保ち快勝。世界最速のeスポーツドライバー2名を従え、リアルドライバーの意地を見せつけての『WorldRX ESports Invitational Series』初代勝者の座を手にした。

「このイベントに勝つことができて本当に興奮しているよ。(イギリス出身のラリーストでeスポーツWRC王者でもある)ジョン・アームストロングと一緒に、ここまで多くの練習を重ねてきたけど、レース全体で勝ち上がることができるなんて考えてもみなかった」と、喜びを語ったERCヨーロッパ・ラリー選手権参戦組のアディエルソン。

「このイベントは本当に素晴らしい内容で、多くのWorldRXドライバーたちと対戦できて本当にクールだった。僕にすべてのヒントをもたらし、eスポーツでの可能性を信じてくれたteam WERT Esportに心からの感謝を捧げたい」

 一方、アディエルソンの後方で2位争いを繰り広げた世界レベルのeスポーツドライバー対決は、ファイナルラップでオーバーテイクを決めたフランス出身ダロルモに軍配。3位にマテハ、4位にティミー、そして一時は2位までポジションを挙げたアブリングが最後尾でチェッカーとなった。

 オープニングラップを3番手で通過した2019年WorldRX王者だったが、続く2周目にジョーカーラップを消化したことで5番手にまで転落。スタートの周回でジョーカーを終えていたeドライバー勢を出し抜くことは叶わなかった。

 WorldRX王者のティミー・ハンセンは「史上初のWorldRX ESports Invitational Seriesに参戦できて本当に楽しかった。ここまで、アドレナリンが湧き上がるような瞬間を経験していなかったから、レースができて最高だったよ」とコメント。

「確かにこれは現実のレースとは違うけれど、多くの点で非常に近いフィールを得られた」

「自分の結果には満足しているし、今回が初めてのオンラインレース挑戦だったことを思えば、予想をはるかに上回る結果だと言える。予選と準決勝で1勝ずつできたから単純にうれしかったよ」

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