LCRホンダにはMotoGPの2024年シーズンから、新ライダーとしてヨハン・ザルコが加入した。チーム代表のルーチョ・チェッキネロはザルコについてプロフェッショナリズムにあふれていると称賛した。
ザルコは昨年までドゥカティ陣営で戦っていたが、契約延長の条件に納得しなかったことから、移籍を決断。ホンダ陣営のLCRに2年契約で加入することになった。
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ただホンダは苦戦にあえいでいる状況にあり、ザルコもこれまでのところ良い成績を記録することはできていない。しかしチェッキネロ代表は現状、ザルコにこれ以上を求めてはいない。そしてその仕事ぶりもプロフェッショナリズムにあふれたものだと語った。
「私にとって、ヨハンはアーティストのようなものだ。彼はその仕事にとても打ち込んでいる」
チェッキネロ代表はそう語る。
「彼が自らの仕事に集中するのをどれほど好いているのかはとても注目に値することだし、興味深い。そして、彼はプロフェッショナルな人たちに囲まれているのが好きなんだ。スタッフと話すのと同じように、彼は自らを改善しようと取り組むことを望んでいる。バイクに文句ばかりを言うのではなくね」
なおザルコは2019年にKTMへ加入したものの、シーズン中に離脱するという経験もしている。このときも苦戦続きだったが、チェッキネロ代表は今のザルコが成熟した仕事をしていると強調する。
「これは個人的な成熟の過程だ。彼について言えるのは、彼は自らのために非常に努力しているということだ。今、彼はキャリアについてより広いビジョンを持っている」
「常により上手くやろうとしているし、もっと自分を出していこうとしている。メカとの関わり方を見ても非常に興味深い。バイクで様々なことを試して問題を解決しようとするんだ。だから、彼はアーティストのようだと言っているんだ」
「私もこれまで多くのライダーと仕事をしてきたが、彼は最高のプロフェッショナリズムを持つ人物のひとりだろう」
そしてチェッキネロ代表は、苦戦続きでのホンダで走るザルコの苦悩にも理解を示した。
「当然、ヨハンは苦しんでいるし我々もフラストレーションを溜めている。だがこれまでのところ、彼の態度は常に非常にポジティブなものとなっている。彼もホンダがサポートしていること、そしてバイクの改善に全力を注いでいることを理解している。忍耐強くいる必要があると分かっているんだ」
「私はヨハンによく、結果的なポジションはあまり気にしていないと言ってるんだ。なぜなら最も重要なのは、ピットに戻ってきたときに、彼にそのバイクのライディングを誇りに感じてもらうことだからだ」
「競争力のあるマシンを提供できていないことはこちらも分かっている。だがこの状況を乗り越えていくには、常にピットに戻ってきたときに、自分たちのしていることに誇りを感じることがベストなんだ。自らが最大限以上のモノを出したとちゃんと思えているなら、自分を誇るべきだ。そして、我々は彼に寄り添っていく」
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