「望んだ結果ではない。非常に残念です」
2025年F1第2戦中国GPのレースを9番手からスタートし、1周目にチームメイトのアイザック・ハジャーを抜いて8番手に上がりながら、最終的にポイント圏外でチェッカーフラッグを受けた角田裕毅(レーシングブルズ)は、ミックスゾーンにやってくると、そう悔しがった。
角田裕毅、戦略とトラブルで入賞圏から脱落「期待していた結果を出せずがっかり。再発防止策が必要」
なぜ角田は中国GPでも入賞を逃したのか。それはチームが採った戦略が大きく外れてしまったからだった。
8番手に上がった角田は1回目のピットストップでアンダーカットに成功して、スタート直後に前を走っていたアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)を逆転した。つまり、事実上の7番手を走行していた。
レース中盤、角田の後ろを走行していたのはエステバン・オコン(ハース)だった。オコンが1.3秒まで迫ってきたところで、2回目のピットインのタイミングが迫ってきた。
ここでレーシングブルズは角田に2回目のピットインの指示を出す。オコンにアンダーカットを許さないためだ。
ところが、路面状況がレース中盤あたりから回復し、多くのドライバーとチームが2ストップから1ストップに戦略を切り替え始めていた。15番手でコースに復帰した角田の前では、1ストップ作戦に切り替えたドライバーたちがペースを落とさずに走行していたため、角田はオーバーテイクが難しくなり、ポイント圏外の走行を強いられた。
「(1ストップのことは)レースの途中で話し合っていました。おそらくチームはハースのことを意識しすぎたんだと思います。C2(ハード)タイヤが思っていたよりもレースで持ったことには少し驚きましたが、1ストップも不可能ではなかったです。いま振り返れば、ハースに抜かれてもいいから、(1ストップのまま)8位か9位に狙いを切り替えるべきだったのかと思います」(角田)
それでも、逆転を諦めずに走り続けていた角田の望みをマシントラブルが打ち砕いた。カルロス・サインツ(ウイリアムズ)を追っていた45周目のホームストレートで突如フロントウイングのフラップが破損。緊急ピットインした角田は、最後尾まで後退し、完走中最下位となる19位でチェッカーを受けた。
しかし、角田にとって悲劇はそれだけではなかった。レース後、フェラーリの2台とピエール・ガスリー(アルピーヌ)が車検の結果、失格となった。もし、角田が言うようにオコンに抜かれて8位、またはアントネッリにも抜かれて9位だったとしても、繰り上がりで6位か7位となっていたはず。逃した魚は大きかった。
6番手を走行して無得点終わったオーストラリアGPに続いて、またも6位になる可能性を逃した角田がこの2戦で失ったポイントは16点以上。さすがの角田も今回のチームの失態には大きく肩を落としていた。
「日本GPまで1週間あるし、鈴鹿で走るのはいつも楽しみにしているので、自然とモチベーションは上がります。ただ今回は残念な気持ちが大きいので、ゆっくり休んで臨みたいと思います。そして、日本に帰ったら、とりあえず、おいしい日本食を食べて鬱憤を晴らしたいです」
[オートスポーツweb 2025年03月24日]
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
F1のイタチごっこは終わらない。規則で抑えにかかるも、また増えてきた“ダーティエア”……追い抜き少ない日本GPで改めて浮き彫りに
切磋琢磨してきたふたり。角田裕毅、好敵手リアム・ローソンの復活を予想「レーシングブルズできっと巻き返してくる」
PONOS RACINGがスーパーGT第1戦岡山を前に突如ドライバーを変更。ワドゥとの契約を解除し篠原拓朗を起用へ
レッドブルのホーナー代表、角田裕毅の鈴鹿での堅実なパフォーマンスを高く評価「次は良いペースもついてくるだろう」
F1日本GP、フェルスタッペン選手に授与された優勝トロフィーは「ルイ・ヴィトン」の特製トランク入り
【高価なのがネックに】新型「クラウンエステート」受注殺到とはならず。ただし納期は今後伸びる可能性大
「広末でーす!」はヤバい行為だった!? サービスエリアで「知らない人」に声をかけるべきじゃない理由! 多様性時代で求められる新たな規範とは
18年の歴史に幕! 日産「GT-R」生産終了へ 3000万円「最後のGT-R」はもう買えない… 匠“手組みエンジン”×高性能パーツ採用の「2025年モデル」買えたのは“幸運な人”だった
全長4.3m級! マツダの「小さな“高級”SUV」に反響多数! 「豪華内装が魅力」「美点はちょうどイイサイズ」とオーナーたちの声も! “完熟”モデル「CX-3」に寄せられた「熱視線」とは
「首都高を電動キックボードが走ってる…」 違反多発&酒気帯びも増加! 事故時の免許ナシは3割も!? 運営会社の対策は万全か
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?