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IS500は買えないけど……憧れのままでいいのか!!? 中古で買えるV8国産モデル オススメ8選

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IS500は買えないけど……憧れのままでいいのか!!? 中古で買えるV8国産モデル オススメ8選

 5L V8自然吸気エンジンを搭載するレクサスIS500“Fスポーツ パフォーマンス”の登場(2022年8月25日日本導入発表)には興奮せざるを得ない。

 とはいえ新型ISの5Lモデルを実際に買うのは至難の業で、ほかの国産V8モデルも今となっては希少。ならば「V8搭載の中古車」に注目してみようではないか!

IS500は買えないけど……憧れのままでいいのか!!? 中古で買えるV8国産モデル オススメ8選

※本稿は2022年12月のものです
文/伊達軍曹、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2023年1月26日号

■レクサスIS F(初代/2007年登場・5L ・V8)

レクサスIS F(初代/2007年登場・5L ・V8)。10年落ちになるので前オーナーの整備記録は要確認

 初代レクサスISに2007年10月から追加された5L V8搭載モデル。最高出力は423psで、8速ATを介して後輪を駆動する。発売後も一部改良を重ね、2010年8月以降は330km/hメーターとサーキットで速度制限が変更される機能が加わった。

●中古車購入ポイントは?

 中古車流通量は全国で約50台と少なく、価格は170万~490万円ほど。修復歴のある物件や走行10万kmを大きく超えている物件は車両100万円台でもイケるが、中古車として好バランスな個体は車両220万~320万円付近に集中。最終的な仕様に近い2012年式以降の中古車は車両400万円以上になる場合がほとんどだ。

 特別な弱点はないが、年式的に各種の消耗部品は交換サイクルを迎えている。そのため前オーナーが部品交換を済ませている個体を探したい。

●レクサスIS F(初代)
・中古相場:約170万~490万円
・新車時価格:766.0万~1080.0万円
・年式:2007年~2014年
・入手しやすさ:★★☆☆☆
・中古車おススメ度:★★★★☆

■レクサスGS F(2015年登場・5L・V8)

レクサスGS F(2015年登場・5L・V8)。希少車で中古価格は400万円台後半から

 2代目レクサスGSが2015年にマイナーチェンジを受けた際に追加されたV8モデル。エンジンは最高出力477psの2UR-GSEで、排気量は5L 。「STANDARD/SLALOM/CIRCUIT」という3つのモードが選べる「TVD(駆動力制御システム)」を標準装備する。

●中古車購入ポイントは?

 中古車の流通台数は約30台と希少。そして年式的にもまだそれなりに新しいだけあって、価格は最も安いレベルでも400万円台後半。中古車としてのバランスに優れる狙い目の個体は500万円台半ば付近に集まっている。

 国産セダンとしては最速レベルの一台だけあって、とにかく鬼のように速いが、乗り心地は硬く、燃費もよくはない。そのあたりを承知のうえで狙いたいV8セダンだ。

●レクサスGS F
・中古相場:約460万~1300万円
・新車時価格:1100.0万~1550.0万円
・年式:2015年~2020年
・入手しやすさ:★☆☆☆☆
・中古車おススメ度:★★☆☆☆

■レクサスRC F(2014年登場・5L・V8)

レクサスRC F(2014年登場・5L・V8)。流通台数は意外と多く、中古価格の幅が広め

 BMW4シリーズを仮想敵としたクーペ、レクサスRCのプレミアムスポーツモデル。ベースは現行RCだがエンジンと足回り、空力パーツなどは専用装備。

 搭載エンジンは最高出力477psの5L V8自然吸気で、8速ATの変速時間は0.1秒まで短縮されている。

●中古車購入ポイントは?

 中古車流通量は全国で60台以上と、この種のクルマとしては豊富。全体の価格は370万~1200万円と上下に幅広いが、中古車としてのバランスに優れる個体は車両価格480万円前後に多く分布している。ただ、マイナーチェンジを経た2019年式以降の後期型を狙いたい場合は800万円以上の予算が必要だ。

 特筆すべき弱点はないが、前期型は消耗部品がそれなりに交換されているものを選ばないと、結果として自分が購入後に交換することになる。

●レクサスRC F
・中古相場:約370万~1200万円
・新車時価格:953.0万~1700.0万円
・年式:2014年~
・入手しやすさ:★★★☆☆
・中古車おススメ度:★★★☆☆

■トヨタ セルシオ(3代目/2000年登場・4.3L・V8)

最後のセルシオの中古車は年式的に過走行車が多め

 2代目の4Lから4.3LへとスープアップされたV8自然吸気DOHCを搭載して2000年に登場した、当時の日本を代表するプレミアムセダン。最高出力280psの3UZ-FEエンジンはVVT-iと呼ばれる連続可変バルブタイミング機構を採用した。

●中古車購入ポイントは?

 中古車流通台数は全国で200台以上と豊富だが、そのうち約100台は走行10万km超。10万kmを超えていることが悪いわけではないが、内外装の状態と整備履歴には慎重になる必要がある。

 モデル全体の中古車価格は40万~280万円と、かなり振れ幅がデカい。車両価格50万円程度の格安車を直しながら乗るのもオツなものではあるが、ある程度ラクに維持できるのは車両価格100万円前後からの物件だろう。

●トヨタ 3代目セルシオ
・中古相場:約40万~280万円
・新車時価格:593.3万~1029.0万円
・年式:2000年~2006年
・入手しやすさ:★★★★★
・中古車おススメ度:★★★☆☆

■トヨタ クラウンマジェスタ(5代目2009年登場・4.6L・V8)

トヨタ クラウンマジェスタ(5代目2009年登場・4.6L・V8)。マジェスタでは最後のV8搭載車となった5代目

 5代目のクラウンマジェスタとして、やや落ち着いたデザインに変更されたうえで2009年に登場。

 エンジンはレクサスLS譲りの4.6L V8で、最高出力は347ps。トランスミッションもLSと同じ8速ATで、全グレードが電子制御式エアサスペンションを採用している。

●中古車購入ポイントは?

 中古車流通台数は全国で約60台と、メジャーなクラウン一族としては少なめ。モデル全体としての中古車価格は50万~190万円で、平均価格は約95万円といったところ。平均価格付近で見つかる物件は最初期の2009年式が中心だが、2011年~2012年式も少数ながら95万円付近で流通している。

 平均価格くらいの物件でも内容次第でOKではあるが、車両価格で120万円くらいを見ておくと、より条件のいい上級グレードの個体が見つかる可能性が高まる。

●トヨタ クラウンマジェスタ(5代目)
・中古相場:約50万~190万円
・新車時価格:610.0万~792.0万円
・年式:2009年~2013年
・入手しやすさ:★★★☆☆
・中古車おススメ度:★★★☆☆

■トヨタ ランドクルーザー(100系&200系/1998年&2007年登場・4.7L&4.6L ・V8)

トヨタ ランドクルーザー(100系&200系/1998年&2007年登場・4.7L&4.6L ・V8)。2世代で流通数は豊富だが、200系最終型は高値

 1998年から2007年までのランドクルーザー100は4.7Lの2UZ-FE型V8ガソリン自然吸気を搭載。2007年からのランドクルーザー200は当初それを引き継ぎ、2012年1月以降はDual VVT-(吸・排気連続可変バルブタイミング機構)採用の4.6L V8を搭載した。

●中古車購入ポイントは?

 中古車流通台数は100系、200系ともに豊富。価格レンジは100系が110万~460万円といったところで、200系が250万~960万円といったイメージ。200系の最終年式に近い物件は軒並み高値だが、2008年式付近であれば300万円前後でまずまず好条件な一台を見つけることもできる。

 100系は170万円付近から、それなりに悪くない物件が見つかるはずだ。

●トヨタ ランドクルーザー(100系&200系)
・中古相場:約110万~960万円
・新車時価格:403.0万~724.0万円
・年式:1998年~2021年
・中古車おススメ度(100系):★★★★☆
・中古車おススメ度(200系):★★★★☆
・入手しやすさ:★★★★★

■日産 フーガ(初代/2005年登場・4.5L・V8)

日産 フーガ(初代/2005年登場・4.5L・V8)。フーガに4.5L V8を押し込んだ高性能版の450GT

 セドリック/グロリアの後継車種として登場。エンジンは2.5Lおよび3.5LのV6が中心ではあるが、450GTシリーズには北米のインフィニティM45に搭載されたものと同じ4.5L V8エンジンが2005年に搭載された。このVK45DE型エンジンの最高出力は333psだ。

●中古車購入ポイントは?

 初代フーガ全体の中古車流通台数は約130台とまずまず豊富だが、そのうちV8を搭載する450GTシリーズは約10台とかなり希少。車両価格は55万~130万円といったところで、平均価格は約71万円。「格安予算で入手できるV8搭載モデル!」ではあるが、エンジンや補機類などの故障事例も少なくないため、選ぶ際は慎重に。

●日産 フーガ(初代)450GT
・中古相場:約55万~130万円
・新車時価格:554.4万~627.9万円
・年式:2005年~2009年
・入手しやすさ:★★★★☆
・中古車おススメ度:★☆☆☆☆

■日産 シーマ(4代目/2001年登場・4.5L・V8)

日産 シーマ(4代目/2001年登場・4.5L・V8)。直噴エンジンではない後期型のほうがお薦め

「シーマ現象」を巻き起こしたプレミアムセダンは2代目からV8エンジンを採用。そしてこちら2001年登場の4代目はV6のほか、日産初のV8直噴エンジンである4.5LのVK45DD型を搭載。最高出力280ps。ただし2003年8月のマイナーチェンジで非直噴となった。

●中古車購入ポイントは?

 4代目シーマ全体の中古車流通台数は全国で約80台。そのうち約6割がV8エンジン搭載グレードだ。V8搭載車に限った相場は約40万~約160万円で、直噴の前期型は特に安い。

 ただ、この直噴エンジンは壊れると修理費が高くつくので、4代目シーマのV8が欲しいなら2004年式以降の中古車を探したほうがいい。

●4代目シーマ
・中古相場:約40万~160万円
・新車時価格:540.0万~787.5万円
・年式:2001年~2010年
・入手しやすさ:★★★☆☆
・中古車おススメ度:★★☆☆☆

【番外コラム01】レクサスLCは中古でも高い!

2017年にデビューしたレクサスLCは、現行型とあって中古車でも1000万円級とまだ高値

 2017年に「最安グレードでも1300万円!」という価格設定で登場したレクサスLC500。その中古車は現在約130台が流通しており、最高値の2021年式は新車価格を超える約1600万円となっている。

「じゃあ初期年式なら安いのか?」というと、確かに少しは安いが、それでも720万円は下らないのが現状であり、走行距離が多めであっても、コンディションやオプションの内容がよければ1000万円近くはする。……やっぱり高いようですな。

●レクサスLC
・新車時価格:1327万円~
・中古相場:約720万~1600万円

【番外コラム02】輸入車で選ぶV8エンジン車おススメNo.1は?

1991年に登場したW124型のベンツ500E。326ps/48.9kgmを発生する5L V8エンジンを搭載した(スペックはモデルイヤーによって異なる)

 2Lターボでも超強力なパワーが絞り出せるようになった現代では、V8エンジンの本質的な魅力とはパワーそのものではない。「V8である!」という“幻想”あるいは“神話”こそが、オーナーにとっての真の魅力となる。

 その意味では、1990年代初頭のドイツで「あのメルセデス」と「あのポルシェ」が禁断の(?)タッグを組んだことで誕生したV8搭載車「W124型メルセデス・ベンツ500E」こそが、男の幻想を最も刺激する輸入V8モデルだと言えるだろう。

●メルセデスベンツ 500E
・年式:1991年~1995年
・中古相場:約380万~1800万円

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