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ボッタスがハミルトンを逆転しPP奪取。代役のヒュルケンベルグが3番手【予選レポート/F1 70周年記念GP】

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ボッタスがハミルトンを逆転しPP奪取。代役のヒュルケンベルグが3番手【予選レポート/F1 70周年記念GP】

 8月8日現地時間午後2時、70周年GPの予選が行われた。

 1週間前のイギリスGPに続き晴天に恵まれ、気温は26度、路面温度は44度と高くなった。

ハミルトンが首位。レッドブル・ホンダのフェルスタッペンは7番手【タイム結果】F1第5戦フリー走行3回目

 ソフトタイヤのペースがそれほど速くなく、なおかつデグラデーションが大きく決勝向きでないため、残りタイヤセットのなかから予選各セッションでどのように使うかに注目が集まる。

 Q1では上位勢がソフトを使ってアタックをするのに対し、Q1突破が難しいハース勢、ウイリアムズ勢はミディアムでアタックへ。

 秒速3.6mと非常に風が強いなかで、まずはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が1分27秒154のトップタイムを記録し、2番手はバルテリ・ボッタス(メルセデス)で0.021秒差、3番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)は0.077秒差。4番手にはニコ・ヒュルケンベルグ(レーシングポイント)が入り、ベケッツの出口でワイドになったアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)はフェルスタッペンから1.328秒差の16番手に沈んでしまった。

 クールダウンラップを挟んで連続アタックを行ったハミルトンは1分26秒818までタイムを伸ばしトップへ。ボッタスも0.181秒差の2番手に浮上しフェルスタッペンは3番手となった。

 各車ともアウトラップやクールダウンラップでは通常ラップよりも1分以上遅いペースで走るため、ターン5の出口ではスロー走行中のエステバン・オコン(ルノー)がアタック中のジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)をブロックするかたちとなってしまった。

 残り3分で6番手ダニエル・リカルド(ルノー)以下の全車がソフトタイヤで2回目のアタックへ。メルセデスAMG勢は中古のソフトタイヤでコースインをする。

 ここで各車がタイムを更新するなか、ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)はターン13の出口でワイドになり、フロアにダメージを負ったようでストウで挙動を乱してトラックリミットを超え、自己ベストを更新できず16番手でQ1敗退。17番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、18番手ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)、19番手アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、20番手キミ・ライコネン(アルファロメオ)というQ1敗退の顔ぶれとなった。
 Q2では各車がミディアムタイヤでコースインするなか、フェルスタッペンはハードタイヤを選択。メルセデスAMGと同じ戦略では勝ち目のないレッドブルは、リスクを負ってでも攻めた戦略を採っていく。ミディアムが1セットしか残っていないフェラーリ勢とラッセルはまずピットで待機。

 首位はボッタスで1分25秒785、ハミルトンはターン3~4で挙動を乱すなどミスが目立ち0.481秒差の2番手。3番手には0.851秒差でリカルドがつけ、ハードタイヤのフェルスタッペンは0.994秒差の4番手に付けた。ヒュルケンベルグとピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)はターン13の出口でワイドになってしまい、それぞれ13番手と10番手に沈んだ。

 遅れてアタックしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)は0.924秒差で4番手、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は11番手と敗退圏内になる。

 残り3分で各車が2度目のアタックへ向かい、Q3に向けた確認走行の上位勢以外は、各車ともミディアムでタイムアップを狙う。フェルスタッペンとリカルドはコースへとは向かわず待機する。

 ここでヒュルケンベルは2番手、ガスリーは4番手でQ2突破を決めたのに対し、マクラーレン勢はミディアムでのペースが振るわずランド・ノリスが10番手に滑り込んだものの、カルロス・サインツJr.が13番手とQ2敗退。11番手オコン、12番手ベッテル、14番手ロマン・グロージャン(ハース)、15番手ラッセルというQ2敗退組になった。
 Q3ではフェルスタッペンとリカルドがミディアムの新品、アルボンがミディアムの中古でコースインし、それ以外はメルセデスAMG勢とヒュルケンベルグが新品ソフト、ノリスとガスリーとランス・ストロール(レーシングポイント)が中古ソフトで1回目のアタックを行う。

 まずはハミルトンが1分25秒284でトップに立ち、2番手ボッタスに0.116秒差を付ける。

 ミディアムのリカルドが1分26秒297で3番手、ソフトのヒュルケンベルグが1分26秒416、ミディアムのフェルスタッペンが1分26秒432、中古ミディアムのアルボンが1分26秒773と僅差で並ぶ。

 残り3分半で各車が最後のアタックに出ていくが、メルセデスAMG勢はここでミディアムタイヤをチョイス。リカルドも再びミディアムを履いてコースインし、他のマシンは全車ソフトタイヤでのアタック。

 ここでハミルトンは最終セクションでややマシンが流れ、1分25秒217。ボッタスはこのタイムを0.063秒差で逆転しポールポジションを奪い取ってみせた。

 3番手に0.928秒差でヒュルケンベルグが飛び込み、フェルスタッペンは1週間前のイギリスGP予選とまったく同じ1.022秒差で4番手。1.143秒差の5番手にリカルド、6番手ストロール、7番手ガスリー、8番手ルクレール、9番手アルボン、10番手ノリスという予選結果になった。

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