「近いから」「安いから」だけじゃダメ！ クルマの盗難や傷みやすさにも関わる「月極駐車場」選びの難しさ

　この記事をまとめると

■自宅に駐車場がない場合は月極駐車場を契約するのが一般的

■場所によってはクルマが盗まれやすくなったり傷みやすくなったりすることも

■月極駐車場の選び方のコツを解説する

　人目につかない場所はかえって盗まれやすくなるケースも

　クルマを購入するときに必要なものは、購入の予算以外にもいろいろ存在している。なかでも真っ先に確保しておかなければならないのが、購入するクルマを保管するスペース。つまり駐車場である。

　自宅の敷地内に駐車スペースが設けられている場合でない限りは、月極駐車場を探して契約するというのが一般的ではあるが、一口に月極駐車場と言っても違いがある。そこで今回は月極駐車場の選び方の注意点をピックアップしてみたい。

　まずは駐車場の立地。盗難の恐れがある人気車種などはなるべく人目につかない場所を選びたくなるところだが、あまりに人目につかな過ぎる場所だと盗み出す犯行シーンを目撃されにくくなるというデメリットも存在する。

　そのため、あまりに人通りがなさ過ぎる奥まった場所のような駐車場は逆にリスクが高まる可能性もあると言えるのだ。

　立地だけでなく路面もポイントとなる

　また、駐車場の地面がアスファルトなのか砂利なのか、はたまた土なのかも大きな問題だ。土のままだと雨の日に水溜まりができやすく、クルマが汚れてしまいやすいという難点があり、砂利であっても砂利の下は土であるため、雨が降った後は地面にしみ込んだ水分によって湿度の高い状態が続いてしまう。

　そうなると、クルマ全体が湿気に覆われる時間が長くなり、長期的にみると車両へのサビや腐りといったダメージにつながる可能性も高くなってしまう。とくにボディカバーをかけていると地面から上がってきた水分がカバーの中に溜まってしまうこともあるため、頻繁に乗らない車両はより注意が必要だ。

　そして意外と見落としがちなのが、駐車場の傾斜だ。少々の傾斜くらいであれば問題ないが、あまり極端に傾斜が付いている駐車場では水平の状態であれば抜けていく水分などが滞留し、予期せぬダメージに繋がる場合がある。

　さらに駐車中、つねにどちらか一方に荷重がかかり続けることになるため、サスペンションやボディへの影響がまったくないとも言えないだろう。

　ほかにも駐車スペースの真上に立派な樹木がある場合は樹液や鳥のフンの影響もあるだろうし、なかなか駐車場選びは奥が深い。

　車庫証明を取得するには仕様の本拠の位置から半径2キロ圏内と決まっているため、限られた範囲内での駐車場探しにはなってしまうが、賃料だけでなく実際に足を運んでどんな環境下なのかをチェックしてから契約したいものである。

Comments

さらにこれからは『充電ケーブルが届くかどうか』も加わると。
内燃機関廃止なんて本気で言ってるのかな？

機械式の立体駐車場は盗難の心配や、雨による汚れの心配が少ないようだが、駐車場の維持料金は高いみたいね。