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【まるでベントレーが水中花?】 新型コンチネンタルGTスピードがグッドウッドに登場 世界最速記録の裏側も

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【まるでベントレーが水中花?】 新型コンチネンタルGTスピードがグッドウッドに登場 世界最速記録の裏側も

新型コンチネンタルGTスピード

4代目となる新型コンチネンタルGTスピードが、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの会場で公開される。

【画像】新型コンチネンタルGTスピード、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて公開 全97枚

トンネルを通過する自動車としては世界最速とされる非公式な「海底トンネルでの世界最速記録」を達成したばかりのこのスーパーカーは、クーペとコンバーチブルの両バージョンがこのイベントに登場し、有名なグッドウッド・ヒルクライムを走行する。

グッドウッドのヒルクライムに登場する新型コンチネンタルGTスピードの2台に加えて、3台目の車両が海底トンネルでの世界最速記録を祝うユニークな方法でフェスティバル・オブ・スピードに展示されるとも彼らは付け加えた。

「FOShtank(フェスティバル・オブ・スピード・タンク)」は、ベントレーがイギリスのクルーにあるドリーム・ファクトリーの施設内で使用しているガラス製の展示ユニット「トイ・ボックス」の特注バージョンで、水中というユニークなテーマを水槽という形で表現するために特別に改造されたものだ。

トルマリングリーンのコンチネンタルGTスピードの展示車は、1400リットルの水と30匹のシュブンキンなどの金魚を入れた3トンの水槽の後方に展示されるという。

2つの水槽を合わせると、満水時には3トンを超える重さになり、厚さ80mmのアクリル板で水をせき止めている。各水槽は、水の清潔さを保つよう流量調整とろ過装置が施されており、フェスティバル・オブ・スピードの期間中、専門家が30匹の金魚の世話をする。

車両展示の後方壁面には、屋外用の大型LEDスクリーンが設置され、海底トンネルでの世界最速記録のローンチフィルムと、記録達成の舞台裏を紹介する新しい映像が放映されるという。

海底トンネルでの世界最速記録の舞台裏

4月18日、新型コンチネンタルGTスピードはノルウェーにある全長14.5kmのルフルケトンネルで最高速度を記録した。

ベントレーの新しいウルトラパフォーマンス・ハイブリッド・エレクトロチャージド・パワートレインを搭載した新型コンチネンタルGTスピードは、コルトン社が製造した第2世代再生可能バイオ燃料である「サステイン」と、ベントレーが所有するソーラーパネルからの電力で充電されたハイブリッドバッテリーで走行し、782psと101.97kg-mの実力を軽々と発揮したという。

クラスをリードするこの新しいパワートレインは、従来のW12よりも馬力とトルクを向上させ、究極のパフォーマンスを実現。また、CO2排出量も29g/kmと大幅に削減され、極限のパフォーマンスから静かでエフォートレスな電動ラグジュアリー体験まで、並外れた走行性能を提供する。

高速トンネル走行を安全に達成するために

13か月にわたる準備と計画が必要で、すべての新型コンチネンタルGTスピードは、高速走行に適した空気圧に調整する以上のセッティングを施すことなく最高速度に達することができるが、狭いトンネル内での走行には特別な注意が不可欠であったという。

この記録達成の最初のステップは、適切なトンネルを見つけ出すことで、ノルウェーのスタヴァンゲル近郊にあるルフルケトンネルは、比較的まっすぐかつスムースで、長さの余裕も大きい、完璧な候補であったため、ベントレーは、ノルウェー公営道路局と地元スタヴァンガー警察の支援に感謝していると述べている。

幅10メートルのトンネル内で最高速度を出したとき、自動車の物理学的特性を数値流体力学でシミュレーションした結果、トンネル内では空気抵抗が11%高くなることが判明。また、車両への空力負荷は、トンネルの壁に跳ね返る車の衝撃波や航跡にも影響されるため、ベントレーの車体エンジニアは車のボディパネルにかかる非定型的な力もテストしなければならず、シミュレーションの結果、車両をトンネルの中央で走行させることが重要であることがわかったと語る。

ロールケージとバケットシートを備えた高速走行専用のマシンには、X線検査で表面の凹凸をチェックした22インチのピレリタイヤを装着。走行を担当したのは、マン島TTコースのラップレコードを持つ元英国ラリーチャンピオンのマーク・ヒギンズ氏だ。

最高速度での走行は、2つのトンネルのうち1つを閉鎖することで地元の交通への影響が最小限に抑えられる現地時間の午前1時に実施し、交通の遅延を避けるために予備のトンネルに一般車両は迂回された。

空気抵抗が増加したにもかかわらず、新型コンチネンタルGTスピードは停止状態から335km/hまでわずか33秒で加速し、この映像制作のディレクターを担当したジョン・リチャーズが要求した時間だけ最高速度を維持することができたと締めくくっている。

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