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サインツJr.が唯一の1分15秒台でポールポジション獲得。好調角田裕毅はQ2クラッシュで躓く|F1メキシコシティGP予選

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サインツJr.が唯一の1分15秒台でポールポジション獲得。好調角田裕毅はQ2クラッシュで躓く|F1メキシコシティGP予選

 エルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催されているF1第20戦メキシコシティGP。2日目の予選では、フェラーリのカルロス・サインツJr.がQ3で最速タイムをマークしてポールポジションを獲得した。RBの角田裕毅は予選Q2でのクラッシュもあり11番手だった。

 メキシコシティGPは、初日の走行が赤旗の多発やタイヤテストの関係で、各チームとも思ったような走行ができなかった。そのため、実質的に2日目のFP3のみでマシンのセットアップを煮詰めることとなり、短い時間で各チームがどれだけ対応できるかが試される予選となった。

【決勝グリッド】F1 2024 メキシコシティGP

 この日の天候は曇り。予選開始時点では気温22度、44度というコンディションだった。

■ピアストリとペレスにまさかの展開|Q1

 トップ15入りを決める18分間のQ1。まずは1回目の計測ラップでは、ソフトタイヤを温存するためか、フェラーリやメルセデス、マクラーレンはミディアムタイヤでバンカータイムを記録した。

 その中でまずはマクラーレンのランド・ノリスが1分17秒203でトップ。サインツJr.がそこに続いた。一方でレッドブルははじめからソフトタイヤを使用し、マックス・フェルスタッペンがミディアム勢を上回る1分16秒998をマークして首位に浮上した。

 Q1後半に入ると、中団グループのドライバーがソフトタイヤ2セット目を使用してタイム計測。軒並みタイムを更新していった。また1セット目の走行でミディアムタイヤを履いていた上位ドライバーもここではソフトタイヤに履き替え、ノリスが1分16秒505で再びトップを奪い返した。

 走れば走るほど路面コンディションが改善していくという状況により、首位ノリスを除き上位勢もQ1終盤までタイム計測を実施。トラックリミット違反によるタイム抹消を受けていたマクラーレンのオスカー・ピアストリや、今回が地元戦となるレッドブルのセルジオ・ペレスも残り2分という段階で最下位に沈むなど窮地に立たされていた。

 中団グループではソフトタイヤ3セット目を使用するドライバーもおり、それを武器にQ2突破圏内までタイムを改善していった。結果的にノリスが首位通過の一方でピアストリは17番手、ペレスも18番手と上位の2名がまさかのQ1敗退となった。

 なお角田は7番手でQ2へ進出。ピアストリやペレスの他に、ウイリアムズのフランコ・コラピント、アルピーヌのエステバン・オコン、キック・ザウバーの周冠宇がQ1で姿を消した。

■角田は悔しいクラッシュ|Q2

 トップ10入りを決める15分間のQ2。序盤はウイリアムズのアレクサンダー・アルボンとフェルスタッペン、フェラーリ勢の4台がコース上でタイム計測を行なった。フェラーリ勢はユーズドのソフトタイヤを使用した。

 まずはアルボンが1分17秒090のQ2ターゲットタイムを記録。それをフェルスタッペンが0.461秒上回り、サインツJr.が2番手で続いた。

 4台がアタックを終える頃に残る11台もコースイン。ノリスはここで1分16秒301をマークしてフェルスタッペンのトップタイムを塗り替えると、メルセデス勢も3~4番手につけた。

 Q2の2回目の走行でもアルボンやフェルスタッペン、そして最初のアタックがトラックリミット違反によってタイム抹消となったフェラーリのシャルル・ルクレールが早めにコースへ戻り、タイム計測を再開した。ここでフェルスタッペンは1分16秒514と自己ベストを更新したもののノリスのトップタイムには届かず。フェラーリ勢も3~4番手止まりだった。

 Q2が終盤に差し掛かる中でコース上も慌ただしくなっていったが、首位ノリスはQ1に続き、突破に十分なタイムを記録していることからガレージに留まった。

 すると残り10秒というところで赤旗。角田がスタジアムセクションの入口となるターン12へ向かう縁石の上でブレーキングをしたことが影響したか、タイヤをロックアップ……スピン状態でウォールに激突してしまったのだ。

 角田は初ら2セッション連続で3番手、FP3でも7番手と好調さを見せつけていただけに、痛いクラッシュとなった。

 残り時間が少なかったため、Q2は再開されず。角田を含むRB勢、アストンマーティン勢、そしてキック・ザウバーのバルテリ・ボッタスが脱落となった。なおノリスがQ1に続いてQ2もトップ通過となった。

■サインツJr.がポール獲得!|Q3

 ポールポジションを決める12分間のQ3は、マシン回収とコース修復作業によって少々遅れてのスタート。ピットレーンがオープンになると、10台のドライバーが続々とコースに姿を現した。

 Q3最初のアタックでは、サインツJr.が1分16秒055でトップ。隊列の前方で計測を行なっていたフェルスタッペンは、ターン2でのトラックリミット違反により1分16秒368という2番手タイムが抹消されてしまった。

 10台が最初のアタックを終えた時点では、フェラーリが1-2。メルセデス勢やノリスがその後ろに続いた。フェルスタッペンはノータイムで10番手だ。

 Q3が残り3分を切る前に各車は再びコースイン。上位勢はフェラーリ勢、フェルスタッペン、ノリス、メルセデス勢という隊列で計測ラップへと入っていった。

 ここでサインツJr.は自身のベストタイムをさらに更新する1分15秒946を叩き出す。ライバル勢はこれに続かず、サインツJr.が唯一の1分15秒台でポールポジションを獲得した。ポールポジションはこれでキャリア6回目だ。

 フェルスタッペンはサインツJr.に0.225秒届かず2番手もフロントロウを確保。そのフェルスタッペンとタイトルを争うノリスが3番手というトップ3だった。

 ルクレールは1周をまとめ上げられず4番手。メルセデスは5~6番手となった。中団グループ最上位となる7番手にはハースのケビン・マグヌッセン。その後ろにアルピーヌのピエール・ガスリー、アルボン、ハースのニコ・ヒュルケンベルグが続いた。

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