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【フォルクスワーゲン パサート オールトラック試乗記】スペースユーティリティに優れるクロスオーバー4WD

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【フォルクスワーゲン パサート オールトラック試乗記】スペースユーティリティに優れるクロスオーバー4WD

フォルクスワーゲン パサートの唯一の4WDモデルとなる「パサート オールトラック」に待望のディーゼルエンジンが搭載され、2018年10月31日から販売が開始された。そのディーゼルモデルに試乗してきたのでお伝えしよう。


フォルクスワーゲンは2015年に北米で発覚したいわゆる「ディーゼルゲート事件」以来、日本国内にもディーゼル車の導入を自粛する動きがあった。もともと日本で販売されていたディーゼル車は、この時の当該車両は輸入されていなかったが、イメージの問題なのかフォルクスワーゲン グループ ジャパンはディーゼル車の導入には慎重だった。そして、ようやく実用性、環境性能に優れるクリーンディーゼル搭載モデルの導入が始まり、パサート オールトラックにもディーゼルを導入した。

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フォルクスワーゲンのDセグメントサイズとなるパサートには、ステーションワゴンタイプの「ヴァリアント」があるが、4WDがあるのはヴァリアントのクロスオーバーとなる「オールトラック 4MOTION」に装備される。ヴァリアントと比較して、車高が30mm高く、専用バンパーや太いサイドシルが力強い印象を与えるエクステリアだ。

グレードは2モデルあり、「パサート オールトラック TDI 4モーション」と「パサート オールトラック TDI 4モーション アドバンス」の2種。価格は509万9000円と569万9000円になる。ちなみに、試乗車はアドバンスのほうだった。

ボディサイズは全長4780mm、全幅1855mm、全高1535mm、ホイールベース2790mでクロスオーバーながら立体駐車場に駐車できる全高は魅力だ。また、価格は高く感じるかもしれないが4WDで比較してみると、アウディA4アバントのクワトロやBMW3シリーズのX drive、メルセデス・ベンツのCクラス4マチックより安価な設定だ。

フォルクスワーゲンの車両全体に言える特徴として、とにかく実用性が高く、またそれを重要視して造られていることがあげられる。そのひとつにラゲッジスペースの大きさがあるだろう。Dセグメントサイズのボディで4WDを欲しがるユーザーとなれば、アクティブなライフスタイルという人が多いと思うが、そうしたユーザーも満足の639Lという容量だ。リヤシートを畳めば1769Lという広さがある。

搭載するエンジンは2.0L TDIで6速の湿式DSGと組み合わされている。ディーゼルならではの優れた燃費とガソリン車よりも排出量の少ないCO2、アドブルー尿素SCRによるNOxの低減、DPFによるPM除去フィルターなどを備え、長距離移動の多い人にはユーザビリティがいいモデルだ。さらに、日本では軽油の価格もハイオクガソリンよりはるかに安く、しかも燃費もいいというのだから、お勧めモデルになる。

NEXT:高速道路では100km/hで…

高速道路では100km/hで1800rpmを示している。これは6速という段数が影響していて、Dセグメントサイズの欧州車は8速ATを搭載しているモデルも多い。8速あれば1500rpm以下に抑えることもできるが、という印象だ。

しかしながらエンジン音がやかましいということは全くなく、エンジンは全領域で静かであり、まろやかな印象を持つ。発進時のアクセルレスポンスは、飛び出すようなことがなく、リニアな動き出しで、さすがフォルクスワーゲンだと感じるが、その先の加速で少しダルいのが不思議だ。エンジンそのものはトルクフルで190ps/400Nmと十分な出力を持っているので、制御でそうなっているという理解になる。

ドライブモードはエコ、コンフォート、ノーマル、スポーツ、インディビデュアルと5つもあるが、高速走行時にアクセルを離したとき、クラッチを切ってセーリング走行するのはエコモードの時だけだ。ちなみにJC08モード燃費は17.3km/Lと省燃費である。

エクステリアの印象もSUVのようにハードな印象は薄く、都会でオシャレに乗れる格好をしている。また山や雪のシーズンなどでも安心して走行できる走破力、そしてフォルクスワーゲンらしい質実剛健な安心感があり、マルチなシチュエーションで使える究極の実用モデルと言えるだろう。<レポート:高橋明/Akira Takahashi>

【諸元・価格】

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