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VWグループ 電動化計画を拡大 2030年までに電動車70車種投入へ

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VWグループ 電動化計画を拡大 2030年までに電動車70車種投入へ

もくじ

ー 加速するVWグループの計画
ー 重要な役割を担うMEB車種
ー 自動車以外のビジネルを模索
ー WLTP新基準適用も売れ行き好調

フォルクスワーゲン 米国証券取引委員会が、ディーゼル問題で提訴

加速するVWグループの計画

アウディ、ベントレー、ブガッティ、セアト、スコダ、ポルシェ、フォルクスワーゲンなどのブランドを保有するフォルクスワーゲン・グループは、2030年までにグループ全体で電気自動車を50車種リリースするという内容を含んだロードマップE計画を2017年に発表した。

2025年までにフォルクスワーゲン・グループのカーボンフットプリントを2015年比で30%削減し、2023年までに電動化に対する投資額は3000億ユーロ(37兆9217億円)に達するとしている。

この計画の下で最初にリリースされるのはアウディeトロンとポルシェ・タイカンだ。フォルクスワーゲンはそれぞれのモデルの購入希望者が2万人を超えたと発表した。

次いで登場するのは電動モデル専用のMEBプラットフォームを採用した主力モデルだ。フォルクスワーゲンからはI.D.シリーズのハッチバック、Crozz、Buzzの3モデルがリリースされ、スコダからはビジョンEの量産モデルがリリースされる。MEBファミリーの車種は約550kmの航続距離を持つ。

フォルクスワーゲントップのヘルベルト・ディースは、電動車種のラインナップ拡大でグループ全体の電動車生産が2030年までに1500万台から2200万台に増え、グループ全体の約40%を占めるとしている。

この新しい目標は、フォルクスワーゲン・グループが関わるすべての分野で2050年までにカーボンニュートラルを目指す計画の一環であるとディースは説明した。

重要な役割を担うMEB車種

自動車メーカーはより厳しい排ガス規制に適合することを強いられている。

その中でフォルクスワーゲン・グループの目標は、2050年までにヨーロッパ全体をカーボンニュートラルにするというパリ協定で打ち出された目標を支援するものになっているとディースは話す。

ディースはフォルクスワーゲンが根本的に変わっているとし、「グループ全体が加速し、より機敏になっていきます。フォルクスワーゲンは自動車メーカーからソフトウェアメーカーに進化しています」と語った。

また、グループ全体の電動化計画にかかるコストに見合うものを達成するには、「すべての分野でのパフォーマンスや効率性の向上が求められます」と話している。

フォルクスワーゲンは2022年までに13つの向上を保有するとしている。その内訳は欧州に8つ、中国に4つ、そして米国に1つで、3つの大陸で電気自動車を生産するというものだ。

MEBプラットフォームを採用するI.D. ハッチバックモデルの1号車は、今年終わりにツヴィッカウ工場でロールアウトする予定だ。

自動車以外のビジネルを模索

フォルクスワーゲンは新しいMEBプラットフォームを「業界にとっての新基準」にしたいと考えているが、未だパートナーとなるメジャーな自動車メーカーとは提携できていない。

ただ、フォードとは既に技術提携に関する合意を締結しており、両社は次期アマロックを含むバンやピックアップなどの商用車開発で連携していく。

その他の企業としてはマイクロソフトがフォルクスワーゲン・オートモーティブ・クラウドの開発に関わっている。

VWグループ・コンポーネンツも独立したビジネスとして設立され、バッテリーの原材料の調達から本体のリサイクルまでの包括的なバッテリー生産を担う。この新しい部門は第三者への電動ユニットも供給するとのこと。

また、フォルクスワーゲンは携帯電話会社のような存在を目指している。ドライバーもフォルクスワーゲンのコネクテッドネットワークの一端を担うという。近い将来ではすべてのフォルクスワーゲン車が個別のIDを付与され、ドライバーとの関わりを直接的なものにしていくという。

フォルクスワーゲン・グループはLGケミカルやSKI、CATL、サムスン電子などとバッテリーセルの供給に関する契約を結んだが、欧州に独自のバッテリー生産施設を開設することも視野に入れている。また、ベンチャー企業のクアンタムスケープと全個体電池の技術開発を行なっていくとしている。

MEBプラットフォームも他の自動車メーカーへの供給という形で拡大を狙っており、ジュネーブモーターショーではドイツのスタートアップ企業、e.Goモバイルへのプラットフォーム供給が発表された。

WLTP新基準適用も売れ行き好調

昨年のフォルクスワーゲン・グループの財政状況について、ディースは「効果的な強さ」と説明した。

「強い向かい風にもかかわらず、2018年は成功した1年でした。昨年は全世界で1080万台以上を販売し、17の新しいモデルを投入しました」と話す。

「フォルクスワーゲンの昨年の累計収益は2350億ユーロ(29兆7477億円)で、純利益は171億ユーロでした。売上高純利益率は7.3%で、グループの目標に近いものです」

ディースによると、2018年におけるフォルクスワーゲンにとっての最大のチャレンジは新しく施行されたWLTPの基準に適合することだった。

「WLTPの影響で数車種の市場投入が遅れ、市場でのシェア率や売上が全体的に下がりました。複雑な製品ポートフォリオを持つわれわれとアウディにとってはかなり厳しい影響がありました」とディースは話す。

アウディの全車種がディーラーにて販売されるのは少なくとも今年の4月ごろになるだろうとディースは予想している。

WLTPショックによってフォルクスワーゲンのエンジニアたちは非常に忙しくなっていたに違いない。テスト用の車両を作るだけでなく、フォルクスワーゲンは全ラインナップの25%にも及ぶモデルを販売終了とした。アウディはそれよりも大きい30%となった。ディースはこれらラインナップの整理により製造コストなども削減ができたと話す。

彼によれば、2019年もWLTPとの戦いは続くとしており、ドイツ市場における99%のフォルクスワーゲンのディーゼル車は対策済みだとのことだ。

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