F1第10戦イギリスGP(7月11日)のオープニングラップで大クラッシュに見舞われたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。51Gもの衝撃を受けた彼は、第11戦ハンガリーGPまでの時間を身体の回復に費やしたが、自宅シミュレーターでの走行が再びF1マシンに乗る上での自信につながったようだ。
事故から数日後にはかなり調子が良くなったものの、フェルスタッペンはF1マシンに戻った時、コックピットで自分がどんな状態になるのか確信が持てなかったという。
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そんなフェルスタッペンだったが『Porsche24 by Redline』の一員として、7月23日から25日にかけて開催されたiRacingスパ24時間レースに参戦。シムレースとはいえ、決勝では約8時間もの走行をこなした。
彼は自宅に設置されたシミュレーターリグのブレーキペダルを、F1マシンと同様に硬めに設定。事前に走り込むことができたことで、ハンガリーGPでも問題はないと確信することができたようだ。
フェルスタッペンはオランダのテレビ局Ziggo Sportの取材に対し、「かなりいい感じだった」と語った。
「シムレースは現実と比較できないと考える人もいるだろうけど、僕は自宅でかなりハードにブレーキペダルを踏んだんだ」
「つまり、膝や足首の感覚を予習できたんだ。だからこのハンガリーでマシンに乗り込んだときも、自宅での練習よりも大きな力を入れる必要はなかった。全く問題はない。首の調子も良いから、とても良い感じだ」
ハンガリーGP初日の走行を終え、フェルスタッペンは自身の状態には全く問題はなかったものの、走行の大半を費やしてより良いバランスを追い求めていたという。
「悪くはなかったが、まだ少し改善する必要がある」とフェルスタッペンは語った。
「FP1は悪くなかったんだけど、その時からバランスに問題があって、もう少し違うバランスにしたかった。FP2ではそれを改善することができなかった。だから、まだ見直す必要があるんだ」
しかしフェルスタッペンにとって一番の朗報は、イギリスGPで使用し大きな衝撃を受けたパワーユニットを問題なく使用できたことだろう。
「そう、問題なかったんだ」とフェルスタッペンは付け加えた。
「シルバーストンでマシンから降りて見てみたときは、それほどポジティブには見えなかった。しかし、奇跡的にエンジンは生き残った。当然だけど、とても良いことだよね」
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