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最高速度480km 米国生まれのハイパーカー ヘネシー・ヴェノムF5ロードスター、実車公開

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最高速度480km 米国生まれのハイパーカー ヘネシー・ヴェノムF5ロードスター、実車公開

1800ps以上のミドシップ・ハイパーカー

ヘネシーは、「世界最速」と期待されるヴェノムF5ロードスターの実車を、英ロンドンで開催されたサロン・プリヴェ2023で一般公開した。

【画像】世界最速目指すアメリカンなハイパーカー【ヘネシー・ヴェノムF5を写真でじっくり見る】 全73枚

クーペのヴェノムF5と同じ最高出力1817ps、最大トルク165kg-mの6.6L V8エンジン「フューリー」を搭載し、最高速度480km/hを超えるとされる。

ヴェノムF5ロードスターは、愛好家からの要望を受けて誕生したという。取り外し可能な重さ8kgのルーフと、エンジンが見えるガラス窓を備えているが、それ以外の仕様はクーペとほぼ同じである。

6.6L V8エンジンは、カーボンファイバー製タブにミドマウントされ、シングルクラッチの7速ATと接続。後輪のみを駆動する。

ヘネシーは、2010年に発売されたヴェノムGTスパイダーが保有する、コンバーチブルとしては世界最速の427km/hという記録を超えると期待している。ルーフを取り外したときの最高速度は未公表ではあるものの、480km/hを超えるよう設計されているという。

0-100km/h加速のタイムも明らかではないが、シャシー剛性を高めるために20kgの重量増(1405kg)があることから、クーペの2.6秒より若干遅くなると予想される。

ルーフのデザインなど細部にもこだわり

ヘネシーのCEOであるジョン・ヘネシー氏がAUTOCARに語ったところによると、「速いクルマで160km/hで走った後、オープントップのボートに乗って160km/hを出すと、480km/hで走っているように感じられる」のだという。

「F5ロードスターを作りたいと思ったのは、本能的な感覚、感触、音、フューリー(エンジン)が耳のすぐ後ろで1817psを解き放ち、風と全体的な過負荷を感じたかったからです。わたし個人としても楽しみですし、一部のお客様も同じだと思います」

ルーフについては、「ガレージの壁に立てかけておくだけでなく、彫刻作品のように、アートギャラリーやリビングルームに置いておけるようなものにしたかったのです。本当に美しい作品ですね。そのような小さなディテールが、お客様にとっては本当に重要なのです」としている。

エンジンからの熱風を排出するダクトなど、アグレッシブなエクステリアも特徴的だが、スペースシャトル「エンデバー号」の部品の一部が入ったキーフォブのように、さまざまな「イースターエッグ」が仕掛けられているという。

ヘネシーCEOは、「絶対的な速さを追求することが目的だった」としつつ、「サプライチェーンの遅れがあったため、こうした小さなイースターエッグを採り入れる時間が得られた」と述べている。

ヴェノムF5ロードスターは30台のみ製造され、2023年初頭から納車を開始する予定。価格は300万ドル(約4億円)で、すでに完売しているとのこと。

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