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羽田空港にあったWHILLの自動運転&電動車椅子! カンタン・無料・返却不要で近未来を体験できる!

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羽田空港にあったWHILLの自動運転&電動車椅子! カンタン・無料・返却不要で近未来を体験できる!

取材で羽田空港国内線を利用した時に、たまたま面白い乗り物を発見しました。自動運転車椅子&無料で誰でも利用できるということだったので、早速トライしちゃいました! 今回はそんな自動運転モビリティの体験記をお届けします。

羽田空港国内線ターミナルにあるナゾの車椅子・・・実は誰でも使えます
羽田空港の国内線用保安検査場を抜けて、搭乗ゲートへと向かっていた矢先。何やらシニアカーのような見た目の乗り物が視界に入ってきました。

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空港内での移動距離は思った以上に長く疲れるもの。そんな足腰に不安のある人を搭乗ゲートまで案内するための電動車椅子かと思っていたのですが、よく見てみると「無料」、「自動運転」、「返却不要」と、筆者の好奇心をくすぐるワードが並んでいます。また、乗車制限も身長140cm以上、体重135kg以下、手荷物10kg以下であれば利用できるとされています。ただし、ペースメーカーまたは酸素ボンベを使用している人は利用できないみたいです。

筆者は新しいもの、特に乗り物に目がないため「これはひょっとして私も乗れるんじゃ・・・」と思った、次の瞬間にはもう乗り込んでいました。

使い勝手は◯、荷物入れは×
荷物は背もたれのうしろにある荷物入れに載せるわけですが、これが意外と大変。載せる部分がちょっと小さく、カゴ状ではないので不安定な荷物であれば崩れてしまいそうです。しかも、バッグのショルダーストラップが少しでもはみ出すと、警告画面を表示して動かなくなってしまいます。

確かに、荷物置きの横が開いていた方が出し入れはしやすいかもしれません。しかし、だとすればなおさら荷物入れをカゴ状にすることで、たとえ荷崩れしてもはみ出さずに済むようにしてほしいところです。(筆者注:2022年10月に関西国際空港でも運用が開始され、そこに導入されたマイナーチェンジ後のモデルでは、カゴ型のタイプに改良されているそうです)

操作方法は、左の肘掛け部分にニョキッと突き出しているスマホのような縦型タッチディスプレイで行います。言語表示を英語か日本語から選び、乗車制限の確認画面、走行中の注意事項の画面を経て、行き先表示をタッチするだけと、とてつもなくシンプル。

あとは、自動で目的地まで快適に連れて行ってくれ、到着までの時間も表示されるので便利です。走行中は歩行者への注意喚起のため、特徴的な音楽が流れ続けます。他に利用者がいないことや移動速度が2.5km/hであることも相まって、注目度を爆上げしてしまうので、周囲の視線が少し気になります。

ちなみに、この自動運転車椅子は基本的に同じルートを通るようで、空港の床面(フロアマット)に通行した車輪の跡ができていました。筆者が乗った車椅子もピタッと同じコースをたどっていたので、また一段とフロアマットのくぼみが深くなったことでしょう。

目的地に到着すると、到着アナウンスが流れ、自分の荷物を持って車椅子から離れれば勝手に持ち場に戻ってくれるため、乗り捨てできてしまいます。しかも、その場で転回できるオムニホイールを採用しているので、狭い場所や混雑した場所でも方向転換できる優秀な性能を持っています。

ただ、ひとつ残念な点を挙げるとすれば、帰還中の車椅子に乗車できず、毎回定位置からでないと利用できない点です。これに関しては、今後のアップデートで改善されることを願います。

今後の展開予想
この自動運転車椅子はWHILLという日本発祥のベンチャー企業が製作したもので、空港や病院などの事業者向けに自動運転車椅子を販売するほか、自動運転でない普通の電動車椅子も取り扱っています。問い合わせたところ、羽田空港に導入されているモデルは、2017年発売の電動車椅子のModel Cと、そのマイナーチェンジモデルのModel C2をベースに自動運転装備を後付けしたものだそうです。

マイナーチェンジ後のモデルでは、荷物置きがカゴタイプになったり、タッチパネルが横向きになるなど利便性の向上が図られているので、次に羽田空港を訪れることがあれば新型も利用できたら嬉しいです。

現在はニーズの高い空港での展開・拡大を優先しており、屋外利用を想定していないため完全防水の設計ではなく、あくまで生活防水の対応となっています。また、国際線ターミナルへの展開についても検討段階で、具体的な導入スケジュールは未定ですが、成田空港国際線ターミナルで2022年7月~8月にかけて行われた実証実験では、中国語とベトナム語に対応した試作モデルが登場したそうです。

将来的に完全防水の家庭向け自動運転車椅子が発売されたら、さらに安心・安全な移動環境が実現できるはずです。そんな未来の先取りとして、この近未来的モビリティを体験してみてはいかがでしょうか。

この自動運転車椅子、本記事を読んでズバリ試してみたいと思いましたか?
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