アルファロメオF1のチーム代表であるフレデリック・バスールは、周冠宇がアルピーヌのマネジメントから完全にリリースされることが、アルファロメオが彼を起用するにあたって必要な条件だったと述べている。
周は2022年シーズンよりアルファロメオでバルテリ・ボッタスのチームメイトになる。周はこの3シーズンはアルピーヌ・アカデミー(昨年までのルノー・スポール・アカデミー)のメンバーとして、ユニ・ヴィルトゥオーシ・レーシングからFIA-F2選手権に参戦している。
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アルファロメオのふたつ目のシート候補リストには、報道によると周と同じくアルピーヌジュニアドライバーのオスカー・ピアストリが含まれていたという。アルピーヌは、20歳のピアストリをアルファロメオに貸し出すことにのみ関心があったようだが、それでも周をアルピーヌの契約から完全に解放することをいとわなかった。そしてその決定はバスールにとって重要なことだった。
「彼はもはやアルピーヌの管理下にはなく、彼らとの契約もない」とバスールはドイツの『Auto Motor und Sport』に語った。
「そのことは私にとって重要だった。なぜなら自由になり、将来に向けて仕事ができるようになる必要があるからだ。2023年にはチャンスがなくなると分かっているような1年間のプロジェクトには意味がない」
「私はアルピーヌと良好な関係にある。彼らと状況について非常にオープンに話し合うことも重要だった。結局のところ、彼らにとっても良い話だった。彼をF1に昇格させる助けができたのだから」
「ドライバーそれぞれについて、状況を確認しなければならない。たとえばピアストリはアルピーヌとの契約がある。彼を1年だけ起用することもできたかもしれない。私は将来の自分の選択肢を自由に選べるようにしたかった」
アルファロメオは2022年のラインアップを発表した最後のチームとなった。ひとつにはバスールが、ふたつ目のシートの候補者たちがレースをしている今年のF2シーズンがどのように展開するか見ることを望んだからだ。
「そうすることは理にかなっていただろう。なぜならF2には、チャンピオンが翌年はそこでレースをできなくなるという問題があるからだ」
「だが我々は12月10日(最終戦アブダビ)までは待てない。F2からドライバーを起用するという点では、この選手権がもっと早くに終わると都合がいいのは明らかだ」
「周については、我々は自分たちの状況を分かっていた。彼はF3とF2で優れたパフォーマンスを発揮し、今年はシルバーストンで素晴らしい走行をしてポールポジションを獲得した。そして常にレースでは結果を出していた。私は彼に大きな信頼を置いている」
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