11月25日、2023年F1最終戦となる第23戦アブダビGPの予選が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季12回目のポールポジションを獲得した。2番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続いた。角田裕毅(アルファタウリ)は6番手で、予選最高位を更新した。
2023年シーズンもついに最終戦。今大会のドライタイヤのコンパウンドはC3タイヤがハード(白)、C4タイヤがミディアム(黄)、C5タイヤがソフト(赤)と、前戦ラスベガスGPと同じく最も柔らかいコンパウンドが割り当てられている。
■Q1:角田が3番手。サインツがまさかの敗退
18分間のQ1は陽が沈み、気温26度、路面温度32度、湿度65パーセントというドライコンディションのなか、現地時間18時より開始された。各車残り14分を迎えようかというタイミングでコースへ。まずはフェルスタッペンが1分24秒160をマークし暫定トップにおどり出る。
続いてランド・ノリス(マクラーレン)がセクター1全体ベスト更新も、全体では0.208秒フェルスタッペンから遅れとなる2番手に続いた。セッション前半を終え、3番手にアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、4番手に前戦ポールのシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続き、角田は最初のアタックで1分24秒672をマーク、暫定5番手につけた。
Q1終盤が近づく中、残り5分というところでアルボン、ローガン・サージェントのウイリアムズ勢が先んじて2度目のアタック入り。アルボンが1分24秒298で暫定2番手に浮上する。なお、サージェントは一時4番手タイムをマークも、2度のアタックともに、ターン1でトラックリミット違反によりタイム抹消に。サージェントは3度目のアタックには入らずそのままピットへ戻った。
終盤、ウイリアムズ勢以外も再度アタックへ。そんななか、角田が1分24秒286をマーク。フェルスタッペンの0.126秒遅れの暫定2番手に浮上する。その直後セルジオ・ペレス(レッドブル)が1分24秒209で2番手に浮上し、角田は3番手でQ2進出を決めた。4番手にアルボン、5番手にFP3トップのジョージ・ラッセル(メルセデス)が続いた。
16番手カルロス・サインツ(フェラーリ)、17番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、18番手バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、19番手周冠宇(アルファロメオ)、そしてタイムを計測できなかったサージェントがQ1敗退。なお、サインツは「トラフィックに引っかかった」とチームに無線を飛ばしていた。
■Q2:角田がQ3進出。ハミルトンが敗退
15分間のQ2。Q1を4番手で通過したアルボンがユーズドのソフトを履き、残り10分というタイミングで1分24秒965をマークする。その直後、新品ソフトを履いたフェルスタッペンが1分23秒740をマークしトップに浮上する。
多くの車両がユーズドでQ2最初のアタックに挑んだ中、ユーズドのノリスが新品のフェルスタッペンから0.180秒差の2番手で続いた。角田はユーズドで1分24秒551をマークし、暫定6番手でQ2後半を迎えた。
残り5分を切り、各車ニュータイヤに履き替え2度目のアタック入り。結果、Q2トップはフェルスタッペン、2番手ノリス、3番手ルクレールというオーダーに。角田はセクター1、3で自己ベストを更新。1分24秒207をマークし8番手に。9月に鈴鹿サーキットで開催された第17戦日本GP以来となるQ3進出を決めた。
一方、11番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)、12番手エステバン・オコン(アルピーヌ)、13番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、14番手アルボン、15番手ダニエル・リカルド(アルファタウリ)の5台がQ2敗退。11番手のハミルトンは0.081秒差でQ3進出を逃した。
■Q3:角田、予選最高位を更新
ポールポジションを決める12分間の最終Q3。最初のアタックで9台がユーズドを履く中、フェルスタッペンだけが序盤から新品ソフトタイヤを装着し、1分23秒445をマークする。
ただ、ユーズドを履いたノリスが1分23秒816と、新品タイヤのフェルスタッペンに0.371秒迫る。各車最初のアタックを終えた時点で、3番手に0.504秒差のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、4番手にラッセル、5番手にペレス、6番手に角田、7番手にニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、8番手にフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、9番手にルクレール、10番手にガスリーと続き、マクラーレン勢がユーズドでスピードを見せる。
残り4分を切ると、全車が新品ソフトを履いて2023年シーズン最後のアタックへ入る。ノリスはセクター1で全体ベスト更新も、セクター3でテールスライドがありタイム更新ならず。そんな中、ルクレールが1分23秒584をマークし2番手に、そしてピアストリが3番手に浮上する。
また、角田は1分23秒968を叩き出し7番手。その直後、ペレスがトラックリミット違反でタイム抹消となり、角田はF1キャリアの予選最高位となる6番手となった。
フェルスタッペンは最終アタックでタイム更新ならずも今季12回目のポールポジションを獲得。2番手ルクレール、3番手ピアストリという予選トップ3に。4番手ラッセル、5番手ノリス、6番手角田、7番手アロンソ、8番手ヒュルケンベルグ、9番手ペレス、そして10番手はこちらもトラックリミット違反でタイム抹消となったガスリーというオーダーとなった。
なお、3番手ピアストリについては、ターン4においてガスリーのアタックを妨害した可能性があるとして、スチュワードに召喚された。ただ、当該周回においてガスリーがセクター自己ベストを更新していたほか、スチュワードに対し「ピアストリの影響を受けなかった」と証言したこともあり、それ以上の処置は行われないと明らかにされている。(26日1時43分追記)
2023年F1第23戦アブダビGP決勝は、日本時間26日22時(現地時間17時)より58周で行われる。2023年シーズンを締めくくる一戦はどのような結末を迎えるだろうか。
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シュバルツマンにするべきだ