インディ500練習走行：佐藤琢磨、ファスト・フライデーは3番手。デイリー首位

　インディ500練習走行の4日目、”ファスト・フライデー”はアンドレッティ・オートスポートのコナー・デイリーがトップ。チームメイトのマルコ・アンドレッティが続いた。

　前日に2番手タイムを記録したレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は、この日3番手につけた。

　この日は、予選を前にターボのブースト圧が引き上げられるため、ファスト・フライデーと呼ばれる。単独で走行する予選をシミュレーションするため、トウ（スリップストリーム）を使わずに走ったマシンの中では、エド・カーペンター・レーシングのエド・ジョーンズ、チームオーナーのカーペンターがワンツーとなった。

　トウなしのラップタイムでは、チーム・ペンスキーも速さを見せ、ウィル・パワーが4番手、シモン・パジェノーが5番手。総合ではそれぞれ11番手、7番手につけた。4度目のインディ500制覇を目指すエリオ・カストロネベスは総合18番手、トウなしで15番手だった。

　佐藤は16番手となっているが、チームメイトのグラハム・レイホールが総合では22番手ながら、トウなしでは6番手にいるのは佐藤にとって好材料となるだろう。そのレイホールは、ターン1でアンダーステアが起き、壁にタイヤをこする”ニアミス”があった。

　これまであまり走行を重ねられていないフェルナンド・アロンソ（マクラーレン）は、使えるタイヤが多かったこともあり、計77周を走り込んだ。総合では24番手としたが、トウなしでは31番手。インディ500決勝に出走できるのは33台までであり、予選落ちの危機を脱しきれてはいないようだ。