自然でクイックなフロントノーズの反応
次期型ミニ・クーパー Eの試乗が許されたのは、オーストリアの一般道コースと、小さめのサーキット。最終的な評価は、量産仕様を自由に運転してからになるが、第一印象は間違いなくポジティブなものだった。ちゃんとミニしている。
【画像】期待大の電動ホットハッチ 新型ミニ・クーパー E 同クラスのコンパクトEVと写真で比較 全126枚
駆動用バッテリーがフロア下に敷き詰められているにも関わらず、着座位置は低いまま。フロントシートからは、座面部分の調整式サイドボルスターが消えてしまったが、座り心地や身体のサポート性は良好。大人には厳しいが、リアシートもある。
モダンさをぐっと強めたインテリアではあるが、クーパー Eのシステムスタートはイグニッションキーを回すようなスタイルで。心をくすぐる演出の1つといえるだろう。
まず気付いた点は、ステアリングが変化したこと。技術者は、中心付近の感触をもう少し詰めたいと話していたが、既に筆者にはかなり好印象なものだった。現行ミニの重すぎるフィーリングと、少しダルな旋回初期の反応が大幅に改善している。
ドライブモードをスポーツにしても、ステアリングホイールの操舵感は軽いまま。反応は自然で、タイヤや路面の状態が手のひらを通じて伝わってくる。
コーナーの出口でアクセルペダルを蹴飛ばすと、鋭い加速とともにトルクステアをじんわり感じる。ホットハッチらしい手応えがうれしい。
ロックトゥロックは2.2回転とかなりクイック。レシオは固定で、レスポンスはダイレクトだ。慣れるまでに時間が掛かるかもしれないが、手の動きに対するフロントノーズの反応は掴みやすい。
安定したコンパクトカーとしての走りも得意
試乗車にはスタッドレスタイヤが履かされており、試乗ルートは溶けた雪で濡れていた。それでもグリップ力は高く、小気味いいステアリングの動きを支持。従来のミニでは体験できない勢いで、コーナーへ食らいついてみせた。
フロントタイヤ側へ荷重をかけ、リアタイヤを左右にスライドさせることも容易なようだ。楽しく遊べる。
もちろん、活発なホットハッチではなく、安定したコンパクトカーとして走ることも得意といえる。ミニの技術者はトラクションとスタビリティ・コントロールの制御設定へ、かなりの時間を注いでいるという。
普段どおり、すべてがオンの状態にしておけば、トラクションが維持される範囲で駆動用モーターのパワーを巧みに調整。リアアクスルの安定性を保ったまま、俊敏な操縦性を味わえる。介入も滑らかで、バランスがいい。
DSCスポーツ・モードを選ぶと、トラクション・コントロールは効いたまま、タイヤ個別にブレーキを制御。コーナーでの身のこなしが、一層引き締められる。
手に負えなくなる範囲を越えないよう、システムが監視してくれる。荷重移動での変化を体感したり、優れたシャシーバランスを存分に味わえるだろう。
DSCオフは、よほど酷いホイールスピンへ陥らない限り放任される。広いサーキットで思い切り飛ばすなら、このモードがいい。
スタイリングも走りの個性も好感触
乗り心地にも期待できそうだ。試乗ルートのアスファルトは至って平滑だったものの、サスペンションは路面をしなやかに処理していた様子。このクラスのハッチバックとしては、例外的なほど。
試乗車は17インチ・ホイールを履いていたが、テストコースの凹凸も、一般道にあるようなマンホールでも、しなやかに入力を吸収。高級なダンパーが組まれたように、エッジを丸めていた。荒れた路面が広がる英国での走りが楽しみだ。
回生ブレーキの調整は、BMWグループのBEVに準じている。いくつかの設定から選択でき、惰性走行できるコースティング・モードは用意されない。
通常はブレーキペダルを踏まずに済む、ワンペダル・モードが実装される。状況に応じて効きの強さが変化する、アダプティブ・モードも選べるそうだ。
航続距離は、現在の情報以上のことはいえない。少なくとも、現行のミニ・エレクトリックは実環境で優れたエネルギー効率を実現させているから、2代目も不満ない性能は得られるのではないだろうか。
インフォテインメント・システムの機能も含めて、まだ不明な点は多い。しかし、プロトタイプへ試乗した限り、大きな課題をはらんでいる可能性は少ないと感じた。スタイリングも走りの個性も、ミニらしく好感触だったことは間違いない。
現行のミニ・エレクトリックが電動ホットハッチの楽しさを証明したが、2代目は、それを一層現実的なものにしてくれそうだ。英国価格は、3万ポンド(約500万円)台になると思われる。
ミニ・クーパー SE プロトタイプのスペック
英国価格:−ポンド
全長:−mm
全幅:−mm
全高:−mm
最高速度:160km/h
0-100km/h加速:7.0秒(予想)
航続距離:386km(予想)
電費:−km/kWh
CO2排出量:−g/km
車両重量:1500kg(予想)
パワートレイン:AC永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:54kW
急速充電能力:−kW(DC)
最高出力:218ps
最大トルク:−kg-m
ギアボックス:−
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